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2013年9月27日 (金)

『江戸の性の不祥事』というよりビックリする小林一茶のセックス

 実はこの本、明日書くかもしれない『江戸の密通』と対になっている本であり。多分、2冊通じて紹介のネタにした方がいいのかも知れない。

 とは言うものの、「性」にまつわる問題は基本的に歴史なんてものは関係なく、古今東西すべて同じ問題に行き当たるのである。

20130923_141430 『江戸の性の不祥事』(永井義男著/学研新書/2012年3月22日刊)

 まずは目次から本書の構成を;

第一章 将軍の筆おろし、好色な大名

第二章 正室の嫉妬、大奥の淫行

第三章 武士の離婚、妻の不貞

第四章 不品行な文人、野放図な僧侶

第五章 娘を売る親、奔放な若者

第六章 遊里の男女、その悲喜劇

 という具合。つまり全6章のうち3章が武士に関する記事だということは、それだけ武士階級については家来の日記などが残されていて、資料豊富なのに対して、それ以外の農民・工業関係者・商人についての記載が少ないのも、同じくそれを記した資料が少ないということなんだろう。江戸の人口統計は諸説あってどれが正しいのかよくわからないが、町人70万人・武士50万人という説から、町人137万人・武士56万人という説まであって、いずれにせよ武士階級以上の町人がいた筈なんだから。武士の性の不祥事以上に町人の性の不祥事はいっぱいあった筈だ。

 なので、それぞれの内容については読んでいただくとして、面白かったのは『回数を日記につけた俳人・小林一茶の枯れない生活』という記事。

 なにしろ52歳の時に28歳(それでも当時は立派な年増だ)の嫁お菊を持った一茶は、ある時からセックスの回数を毎日日記に書いてあるのだが、その回数がすごい。

「8月8日5回、8月12日夜3回、8月15日夜3回、8月16日3回、8月17日夜3回、8月18日夜3回、8月19日3回、8月20日3回、8月21日4回」

 既にこのとき一茶は54歳になっている。54歳で一晩に5回ってすごいですねえ。

「8月14日3回、8月15日2回、8月21日4回」

「12月15日朝1回、12月21日朝1回、12月23日朝1回、12月24日朝1回、12月25日朝1回、12月29日5回」

「1月8日朝1回」

「1月3日寅刻菊始(姫始めのこと)、1月9日夜1回、1月12日夜1回、1月13日朝1回、1月17日朝1回、1月29日朝1回」

 この年は文政5年、小林一茶60歳である。さすがに50代の頃に比べれば回数は減っているが、それでも60歳でこの元気! 妻お菊は37歳で亡くなっているが、後妻を求めて2人ほど嫁をとっている。一茶は文政10年65歳で亡くなったが、一茶の死後、妻の「やを」は女児を出産したというのだから、まさしく死の直前まで一茶はセックスを楽しんでいたのである。

 この絶倫ぶりを見よ!

 永井氏は

『性に焦点をあてて日記を見ると、一茶が性に妄執したかのように思える。妄執は事実としても、たまたま一茶は正直に交合(セックスのこと:引用者注)の回数を日記に記したため、後世にいささか醜悪な印象を残してしまった』

 と書くが、しかしそれはまさしく俳人・小林一茶ならではの記録癖なのかもしれない。俳人として、小林一茶は自らの生活の一切を記録したのかもしれない。言ってみれば、朝起きた時刻、食事の内容、出かけた先、出先で起こったことども、返ってきた時刻、就寝の時刻などと同じようにセックスの回数も記しただけなのではないだろうか。

 まさしく自らの生活(性活)そのものまですべて世に晒して生きていく。そんな苛烈な作家魂がそこには見えるのである。露悪趣味かもしれないが、そんなものを超えて、自らの総ての生の証を世間に晒さないでは置けない作家の性(サガ)といったものがそこには見えないだろうか。江戸作家のライフログはスゴいのひと言。

 そんな目で一茶の俳句を見ていると;

『やせ蛙 負けるな一茶 ここにあり』

 なんて句にも、己の老体に鞭打ってセックスに励む自分自身に対する応援歌とでも言えるものが見えてくるのである。

 ……ってことはないか。

『江戸の性の不祥事』(永井義男著/学研新書/2012年3月22日刊/Kindle版は2013年8月)Kindle Paperwhiteのニューモデルは11/30までに買えば1980円分のKindleクーポンがついてくる!

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