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2013年8月27日 (火)

『天使のたまご』を25年ぶりに見てみたんだが

 ヴェルタ・ア・エスパーニャは今一つ盛り上がらないなあ。大体「ツール・ド・フランス>ジロ・デ・イタリア>ヴェルタ・ア・エスパーニャ」という順番なんだから、そこに日本人が絡まないヴェルタはなんかなあ、取り敢えずJ-SPORTSのハイライト版だけで生中継はいいかな、夜も遅いし、ということになってしまう。

 で、突然話はアニメの話になるのだが(どう繋がってるねん)復刊ドットコムで『天使のたまご』絵コンテ集が出ていたので、思わず「ポチッ」しちゃったのがこの本。

2013_08_24_0984_edited1 『天使のたまご 絵コンテ集』(押井守著/復刊ドットコム/2013年8月21日刊)

 しかし、『天たま』はDVDも持っているし、今更何を書こうかなあ。なんてことを考えながら、DVDを見つつ、絵コンテ集を読んでいると思いねえ。もう、アニメのコンテなんて数えきれないほど見てきている。人によって、詳細に描いてあるコンテもあるし、人の顔なんて(マル×チョン)で済ましている人もいる。

 そんな中では押井守の絵コンテは、かなりちゃんと描いてある方で、その後には文字で書く必要がある部分はワープロの文字を張り付けていたのだが、この当時はそんな配慮はなく、ミミズがのたくったような押井の文字のままだ。

 多分、私がこのオリジナル・アニメ・ビデオとして作られた作品を見たのは、1985年よりちょっと後かもしれない。別にATG(アート・シアター・ギルド)や大学の映研映画なんかで「アタマデッカチ」の映画を見慣れていた私には、「ああ、アニメでもこんな作品を作るやつが出てきたんだ」という程度の認識しかなかったが、本作のプロデューサーでもあり制作会社の社長の長谷川洋に言わせれば、「押井ちゃん、こんなの作っちゃたんで、もうアニメの世界では生きていけないな」という、当時のアニメの世界では衝撃的な作品ではあったのである。そう、「アニメは子どものもの」というのが常識であった時代だったからね。

『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』なんて、今から見ればどうということのない映画なんだけれども、当時は賛否両論、結局、原作者の高橋留美子が「これは私の作品ではありません」という発言で収束したんだけれども、そんなの当たり前でしょ。映画は映画化された瞬間から原作者の手を離れて監督のモノになってしまうんだから。

 たしかに、この後、自らその企画に参加した『パトレイバー』シリーズまではアニメの製作からは離れて『紅い眼鏡』とかの(低製作費の)実写映画なんかをシコシコ作るようになってしまった。当時、私はOVA『バリバリ伝説』や『あいつとララバイ』で付き合いのあった音響監督の斯波重治氏(『紅い眼鏡』のプロデューサーでもある)に「押井はこのトンネルを抜けるんでしょうかね」と聞いて、「いやもうしばらくはかかりそうだよ」という返事をもらったのは、実は私の抱えているアニメ案件の監督に押井守を起用しようかどうしようかというタイミングであった。

 当時私の抱えていたアニメ案件を押井守に話したら、どういう反応を示しただろうか。まあ、少なくとも『AKIRA』が『攻殻機動隊』みたいになっていたことだけは確実だ。ということなので、その当時斯波氏がいった「もうしばらく」という言葉は私にとって、実に有効に働いたわけだ。その結果、私たちは「大友克洋」という素晴らしいアニメ監督を得たわけなのだから。ただし、その後の大友アニメを見ると、どこか「プロデューサー不在」という問題を見てしまう私は、単なる意地悪なのだろうか、あるいはそれは正しい批判?

 と、ちょっと話が『天たま』からそれてしまったが、何故、私は『天使のたまご』という言い方をせずに『天たま』と言っているのか。

 実はそこに押井守の基本的な考え方があるのだ。

 つまり『天使のたまご』というのは、『天たま』から逆に発想されたものなのだ。で、この『天たま』とは、要するに立ち食いソバの「天たまソバ」なのである。

 押井守が愛してやまない(って、コイツ本当に江戸っ子かよ)駅や町中にある「立ち食いソバ」の人気メニューのひとつである「天たまソバ」なのだが、私は生卵が嫌いだし、本当は「かけそば」が一番好きなのだけれども、まあそれではあまりにも素気ないというので天ぷらそばをたのんでいるんだが、多分、結果としてみれば「天ぷらそば」が一番に決まっているのだが、押井守にとっては「天たまソバ」なのである。

 立ち食いソバ屋の基本メニューは「かけそば」「天ぷらそば」「月見そば」の三つである。最近では(ってほどではないけれども)ちょっと上級メニューという感じで、ちくわ天そばとかエビ天そばとかのメニューも入っているし、JR三鷹駅には以前からコロッケそばというのがあった。そばの上にコロッケが乗っているわけで、要はそばを食べているうちにコロッケが崩れてしまい、ジャガイモがそばつゆに混じってしまうのであるが、それを気にせずに一緒にそばつゆを飲んでしまうというのがコロッケそばなのである。なにそれ、そばつゆグジャグジャじゃん、という批判はものともせずに「うまい、うまい」と食べてしまうのが、多分、千葉県出身の俄か東京人の発想なんだろうな。

 まあ、後半はそれでいいとして、問題は前半『の立ち食いソバ屋の基本メニューは「かけそば」「天ぷらそば」「月見そば」の三つである』というところなのだ。

 つまり、立ち食いソバの基本は「かけそば」だということ。それになんらかのトッピングを施すという行為は、基本的に「そばだけでは満足できない田舎者の発想」なのである。更科に行っても、藪そばに行っても、そば喰いの基本は「もりそば」。そば以外の余計なものはいらない。それが江戸っ子のそば喰いの基本なのである。で、そのもりそばの冬版がかけそばという訳。本当は冬だってもりそばを食うってのが江戸っ子の美学なんだけれども、まあ、かけそばまでは許す。

 でも、そのかけそばに、かき揚げ天ぷらを添えたのが「天ぷらそば」であり、更に生卵をポンと割って入れたのが「月見そば」ってのが、基本的に(浅草あたりでは)許されないそばの食い方ではある。

 落語の『時そば』も基本的には普通の「二八そば」の「かけそば」である。そばっていうのは、主食ではない。

 何かを食べて、飲んで、その結果、ちょっと小腹がすいたな、という時に食べるものだ。特に、立ち食いそばはね。

 そんな蕎麦屋で『天たま』を食う、押井守って、結局は「東京生まれの田舎者」だということなんだろうか。

 ……、って、話は『天たま』からは逸れていなかったよね。 

『天使のたまご 絵コンテ集』(押井守著/復刊ドットコム/2013年8月21日刊)DVD版、Blue-ray版が出ている。

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