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2013年8月16日 (金)

『東京は郊外から消えていく!』なら消えていけばいいのである

 確かに「東京郊外」ってのは団塊の世代が中心になって作り上げてきた街だから、当然、団塊の世代の社会からの後退に伴って、滅びていくものなのだろう。

 つまり『郊外の物件が値下がりする理由①女性の社会進出②人口減少③高齢化④結婚しない団塊ジュニア』であり、それに対応しないままの東京郊外は廃れていくわけである。つまり『団塊世代のために建設された住宅ストックは次第に余っていき、空き家が増え続け、団塊世代の高齢化とともにニュータウンだった住宅地がオールドタウン化するだけでなく、空き家だらけのゴーストタウンになる危険性が増大するだろう』というのだが、それをしも結局、団塊世代の「自分たちのことしか考えようとしない身勝手な思想」がもたらした結果なのである。

 そんな町は滅んでいい!

2013_08_04_0053_edited1 『東京は郊外から消えていく! 首都圏高齢化・未婚化・空き家地図』(三浦展著/光文社新書/2012年8月20日刊)

 結局、団塊の世代って自分たちのことしか考えない世代なので『「第1に、空間のつくり方が間違っていた。時代の変化に耐えうる空間のゆとり、多様な世代が住める多様な居住の場がなく」、「まちに必要な『働、学、憩、農』の機能をつくらなかった」。つまり、若い核家族が永遠に、入れ替わり立ち替わり住宅地に住むという想定がされていたのである。
「第2に、住宅地をマネジメントする主体がなかった」。「開発業者はつくることが仕事で、行政は移管された道路や公園を決まった方法で管理する。住民は何かあれば、行政に文句をいうだけである。」つまり「だれも住宅地をマネジメントしてこなかった」。そもそも「マネジメントの発想がなかったのである」。』ということ。

 こんな連中が作った町なんかは『100戸あった家が70戸とか60戸とかになれば、そこで商売をしていた商店は採算が合わなくなり、撤退する。すると残された家の住民は、日常の買い物にも不自由することになる。地方の限界集落のような状態が、東京圏でもいたるところで出現』すればいいのである。次世代へいかにつなげるかも考えずに、自分たちだけの利便性で作った町である。そんな連中がいなくなれば、そんな町もいらなくなるのであるから、別にそんな町はそのまま滅びさせればいいのだ。

 しかし、とはいかないでしょ、というのが三浦氏の論点なのだ。

 つまり、そんな町をリノベーションして、オールドタウンをゴールゴタウンにしようという発想なのだが、そのためには基本的に自己中心的な「団塊の世代」を、取り敢えずご退場願わなければならないだろう。つまり、不動産の自己所有に凝り固まり、コミュニティを自ら作ることを拒否し、俺は俺で勝手に暮らせばいいじゃないかという団塊の世代である。

 したがって、そんな勝手な理屈でもって町を作ってきた団塊の世代が中心になって形作っているような町はなくなってもいい、というのが私の考え方である。

 つまり「町(街)は生きている」というのが私の考え方であって、町に住んでいる人たちが年老いていくのなら、それと同じように町も年老いて、いずれは無くなってしまってもいいのである。

 三浦氏は東京周辺の町しか見てきていないようだが、そのもっと周辺の北関東の町なんかは、いまや完全に滅びている都市が沢山ある。群馬県や茨城県のいくつかの都市なんかは完全にそうであるし、新潟県や長野県のいくつかの都市なんかもそうである。それは町がいくら発展を望んでいても、結局は人の移動によっては滅びなければならないし、消えていったりもするものなのだ。大体、限界集落なんて最早手の施しようがないじゃないか。それでも誰も手を差し伸べようとしていないのが現実だ。

 東京のブランド性の高いとされる「東急田園都市線沿線」の町なんかは、完全に東急という会社が作り上げた幻想なのである。団塊の世代に人気の高いこちらの地域なんかは、完璧に東京というビジネス圏から離れているにも関わらず『金曜日の妻たち』なんかのおかげで高級ブランド化し、今やそこに住む人間たちは自分の町がいかにも「山の手」であるような気分に浸っている。ところが、この町は言ってみれば東急というデベロッパーが作り上げた町でしかないし、そんな東京ビジネス圏から離れた場所が山の手だなんて、まさしく「東急の作った幻想の上に成り立っている人工都市」でしかない。

 町というのは基本的に為政者やデベロッパーのイメージで作られるものではない。何か町の中心になるものがあって、そこに自然と人が集まって作り上げられるものなのだ。つまり、そこには都市計画なんてものがなく、都市設計なんてものがあってはならないもの、というかそんなものの上に成り立っている町は、やがてその都市計画、都市設計が役目を終えたときには、町としての役割も終えるのである。

 そんな意味でも「都心3区」に入れられた千代田区、中央区、港区も、「副都心など4区」に入れられた渋谷区、新宿区、文京区、豊島区も、もしかすると首都機能を仙台とか京都に移した場合にはどうなるのか? つまり、三浦氏の論点の弱点は「いつまでも東京が首都であり、政治的にも、経済的にも日本の中心だ」という部分から離れられないという点なのである。

 今後、東京(首都)遷都というのは大いに有り得ることだし、そんな時にも三浦氏は東京を離れないのですか? 私は多分東京を離れないだろう。いや、むしろ東京が首都機能を失ってくれた方が、今みたいな東京一極集中というおかしな状況はなくなるだろうし、多分、その分だけ東京も住みやすくなるだろう。そうなった際の、東京限界集落化というのはどうだろうか。うん、これはいいかも。

 そう『東京は郊外から消えていく!』のなら、消えていかせればいいのである。「首都圏高齢化・未婚化」が何故問題なのだろう。

 そうやって、どんどん町が消えていき東京(圏)という変な都市機能が失われていくのが、私は楽しみだ。どんなに住みよい町になっていくのだろうか。

 まあ、どうせ引退した身になってみると、別にどうでもよいことなのであります。

『東京は郊外から消えていく! 首都圏高齢化・未婚化・空き家地図』(三浦展著/光文社新書/2012年8月20日刊)

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