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2013年8月 2日 (金)

『定年後の勉強法』のポイントは知識のアウトプットにあり

『知的なアウトプットの質は、知識量と思考の掛け算からなっており、きちんとしたアウトプットのためには知識と思考力の両方が一定程度そろっている必要がある』(日経ビジネスオンライン2013年7月31日『スマホを使いすぎて、バカになっていませんか?』慎泰俊)

 なるほど、大事なことは知識をインプットすることだけじゃなくて、それを思考力を使ってアウトプットすることなんだな。

2013_07_28_99702 『定年後の勉強法』(和田秀樹著/ちくま新書/2012年9月10日刊)

 それは「定年後の」というだけじゃなくて、言ってみれば「大人の勉強法」とでも名付けられる問題であって、要は、「お勉強」するばかりじゃなくて、「お勉強の結果」をキチンと社会化するということなのだろう。ただし、その場合「社会化」するにあたっては何らかの「結果を外部化」するための方法が必要であって、それが「思考の柔軟性」ということ。

『思考の柔軟性があれば、アウトプットする作業がやりやすくなるし、インプットの人生から独自の発想を生み出すアウトプットの知の賢人への道のりに移行することもたやすいはずです』

 その思考の柔軟性を得るためには、脳におおいに刺激を与える作業が必要であり、その為には;

『前頭葉に強い刺激を与えることができるのは複雑で偶発性の高い、つまり先の読めない行為です。たとえば、株式投資や起業、ギャンブル、恋愛などがそれにあたります』

 ということ。

 なるほど「株式投資や起業、ギャンブル、恋愛」か。

『六十代で勉強をはじめても、並の勉強法であれば、あっという間にカルチャースクールレベルに到達してしまい(インプットが終わってしまう)、続ける意欲がわかなくなってしまいます』

『本書ではあえて並レベルの目標ではなく「アウトプットが魅力な知の賢人」を目標としています』

 で、そのアウトプットの方法としては、今の時代では実に簡単にできるようになった。つまり、パソコンなのである。

『実際にパソコンができるようになればどういったことが可能になるのでしょうか。ホームページを持つことで自分の趣味の写真や音楽、旅の記録、小説などを全世界に公開できるようになります。ブログを持つことで日々の自分の思考を世の中に訴えることもできます。最近はfacebookやtwitterというSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)で世界中の人々と情報の交換さえもできてしまうのです。また、映画の編集作業すらも自分のパソコン上でできます(最後だけは和田氏の個人的なイメージ:引用者注)』

 とは言うものの、英語でブログを書く、facebookやTwitterに投稿するとかじゃなければ「全世界に公開」とか「世界中の人々と情報の交換」は無理であり、あくまでもそれは理論上の問題だけなのだが、まあ、少なくとも日本に向けての公開や情報交換というだけのことだが、それでもネットがない時代に比べれば、アウトプットのハードルは圧倒的に低くなっていることだけは事実である。

 であるならば、それを利用しない手はないだろうということで、私もこのブログを書いているような訳であるけれども、それでも毎日700人位の人が読んでくれている「tsunokenのブログ」である。700人ということになると、もう「公的存在」と言っていいだろうか。そうなると段々書き方や書く内容も気を使ってくるようになる。まだまだメディアとしてはごく小さな存在でしかないけれども、それでも「公的」を意識すると、更に思考をめぐらしていろいろ気を使って書くようになる。

 ま、それがかえって能に対する刺激にもなっていいことなんだけれどもね。

 ということで「知の賢人」になるための四つのポイントをおさらい。

『一つ目は最終的な目標を立てることです。
「地の賢人になりたい」という目標であれば、より具体的に「何らかの資格を取りたい」「人に面白いと思われたい」「ライフワークとなる文章を書きたい」「国際情勢について語ることのできるブロガーになりた」といったそれぞれの目標を明確にする必要があります』

『二つ目は、お金と時間の問題、物理的制約を知ることです。
 たとえば、大学や大学院、専門学校での学び直しが必要になる場合があるでしょう。また、海外留学をしたほうが、目標に近づくケースもあるでしょう。こうした物理的制約をあげて、それに対してどう対応するかを考えないといけません』

『三つ目は、道具のレベルを知ることです。
 道具とは英語力やパソコンを利用できる能力などを指します。目標によって、それぞれ必要とされる道具は変わってきます。なんらかの研究をする際に、国内の文献だけですむ場合もあれば、海外文献が必要な場合もあります。また経済学などでも統計的な検証をする道具が必要になることもあります』

『四つ目は、リソースがどれくらい確保できるかです。
 リソースとは、人脈、周辺環境のことです。目標に向けてどんな先生に習うのか、その先生とはどういう人脈を通じて紹介してもらうのか、情報を集めるために十分なネットリテラシーがあるのか、近所に自分の知りたい情報・文献を気軽に集めることのできる図書館があるのかなどといったリソースを確認しておくべきでしょう』

『これらを検討した上で、これらが全部クリアをできているかを考えます。もし、クリアできていれば実際にとりかかりはじめてもよいでしょう』ということ。

 なお本書の最後の節『映画監督が夢ではなくなった』は単なる和田氏の自慢話だから、読まなくてもいい。このポイント「映画作りにお金がかからなくなった」というテーマについてはいずれ書きます。

『定年後の勉強法』(和田秀樹著/ちくま新書/2012年9月10日刊)まあ、年寄り向けの本なんだろうな、当然、電子版はないわけだ。

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