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2013年7月27日 (土)

『無印良品は、仕組みが9割』か、なるほどね

 株式会社良品計画は2001年8月中間期、38億円の赤字を生み出して世間をびっくりさせた。それまでは1980年に「無印良品」を西友ストアのプライベートブランド(アンチ・ブランドというブランド)としてスタートし、1989年に西友から独立して株式会社良品計画として独立して以来、「無印神話」と言われる奇跡の急成長を成し遂げてきた会社である。

 そのまさに2001年に良品計画の社長を拝命したのが松井忠三氏である。

 その松井氏が赤字38億円からのV字回復を実現したのが、MUJIGRAMという、無印良品の店舗で使っている全13冊、合わせて1683ページにもなる膨大なマニュアルである。

 実は私はこの株式会社良品計画という会社にはいろいろ興味を持っているところから、この本を買ったわけなのだが、実に面白い発見があった。

 それがこのMUJIGRAMなのである。

2013_07_24_9839_edited1 『無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい』(松井忠三著/角川書店/2013年7月10日刊)

 通常マニュアルというと、本社のどこかお偉いさんか本部が作って、各店舗ではマニュアル通りの運営をしなければならない「金科玉条」のものである。ところが、良品計画のMUJIGRAMは『現場では毎日のように問題点や改善点が発見され、マニュアルは毎月、更新されていく』ものだという。つまり『マニュアルが更新され続ける限り、成長は止まりません。仕事のマニュアルは、成長を図るバロメーターでもある』ということなのである。

『マニュアルは社員やシタッフの行動を制限するためにつくっているのではありません。むしろ、マニュアルをつくり上げるプロセスが重要で、全社員・全スタッフで問題点を見つけて改善していく姿勢を持ってもらううのが目的なのです』

 その結果、マニュアルには想像以上の効果があるという。つまり;

①「知恵」を共有する
②「標準なくして、改善なし」
③「上司の背中だけを見て育つ」文化との決別
④チーム員の顔の向きをそろえる
⑤「仕事の本質」を見直せる

 というもの。

 確かに、金科玉条のマニュアルではなく、融通無碍に変化を遂げるマニュアルである以上、そのマニュアル作りに参加する全社員・全スタッフのマニュアルに向かう姿勢は必ず前向きになるだろうし、マニュアルが全社員・全スタッフに共有されるのも楽である。

 更にすごいのは『店舗開発部では名刺の管理をマニュアル化』して課長が一括して管理していたり、『商談のメモも部署内全員で共有するようにマニュアル化』しているというところ。

 確かに、そのようにすれば「仕事を『いつ』『誰に』でも引継ぎがすぐさまできる」ということはあるのだろうが、普通はそこまではやらないだろう。「仕事を引き継ぐということは、仕事の継続性を絶つ」ためという出版社の考え方の中で生活していた私なんかには想像ができない世界ではあるけれども、お客さんと直接接する機会の多い職業の場合は、どちらかといえば、こうした「継続性」の部分に重きを置いた考え方の方が有効なのだろう。

 こうなるとマニュアルはほとんど「社風」と言ってもよいものになるのだろう。良品計画の社風はマニュアルにあり、という風になればそれはそれで面白い。まさにMUJIGRAMに良品計画の社風がある、ということになってみればこのマニュアルにどんなことが書いてあるのか気になるが、そこまでは教えてくれない。

 以下、本書で面白く読めた場所を抜粋すると;

”戦略二流”でも”実力一流”なら良し

他社とは”徹底的に”交流する

「幹部は三年間、固定」せよ!

重要商品はネットで販売すると、動向が事前につかめます

見える化は、やると決めたら徹底してやらなければなりません

行き過ぎたホウ・レン・ソウは人の成長の芽を摘んでしまう行為だ

 などなど、更に面白かったのは「ユニクロやダイソーなどの競合他社」という部分。

 ユニクロがファッションブランドショップという部分で競合他社というのは分かるのだが、ダイソーという100円ショップも無印良品の競合他社というのは、ちょっと想像しなかった。まさに「ノーブランド」の代表とでも言うべき100円ショップでしょ。それが無印良品という有名ブランドと競合するというのはあまり考えられないのだが、そこはそれ対消費者向けの展開の上では競合するのだなあ。

 そこも目を開かれた部分である。

『無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい』(松井忠三著/角川書店/2013年7月10日刊)

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