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2013年7月30日 (火)

『ネットのバカ』ってもう、身もフタもないタイトルだなあ

 腰巻の惹句『ネット階級社会の身もフタもない現実を直視せよ!』という言葉の通り、まさしく本のタイトル自体が『ネットのバカ』って、それこそ見もフタもないタイトルなのであった。

2013_07_24_9840_edited1 『ネットのバカ』(中川淳一郎著/新潮新書/2013年7月20日刊)

 結局、ネットの世界にアタマからズッポリ漬かり込んでいる中川淳一郎氏から見たネットの世界とは、特別な世界でも何でもなく、ごく当たり前のリアルな世界と同じような論理がまかり通っている世界であるに過ぎない。ところが、「ネットは特別」「ネットはリアルを超える」「ネットの世界は超フラット」なんていうネット・エバンジェリストの言う妄言を信じている人たちが多すぎる、ということが問題なのだろう。それが結局『ウェブはバカと暇人のもの』『今ウェブは退化中ですが、何か?』『ウェブを炎上させるイタい人たち』『ネット右翼の矛盾:憂国が招く「亡国」』という著書に結実したわけなのであるが、その中で一貫して述べているのは「ネットは特別な世界じゃない」ということだけなのである。

 そうネットの世界であっても、それが世界、人間が作る世界である以上、それは実世界と同じ良識はあるのだし、ルール、マナーというものがあるのだ。ところが多くの人たちが「ネットの世界は特別な世界だ」という思い込みをしてしまい、その結果、実世界ではあり得ないバカなことになってしまっている。

 例えば、ちょっと前に話題となった芸能人によるステルス・マーケティングの問題にしても、単に「有名人が言っているから」という単純な理由で信用する人がいかに多いのかということが話題となったわけであるが、所詮タレントが何をしゃべっているか、何を薦めているかなんてこと自体が話題になるということ自体がおかしいのに、それに気づかないバカが多いということなのだろう。

 更に、"Winner takes all"ではないが、勝者が総取りというのは、リアルな世界でもネットの世界でも同じであるということであり、まさしくたった一人のリーダーの周りに多くのフォロワーがいるという構図も、まさにリアル世界の生き写しであるに過ぎない。

 そんな(勘違いばっかりの)ネット世界でウケる新12ヶ条と、叩かれる新12ヶ条というのがあるようだ。

【ネットでウケる12ヶ条】
①話題にしたい部分があるものの、突っ込みどころがあるもの
②身近であるもの、B級感があるもの
③非常に意見が鋭いもの
④テレビで一度紹介されているもの、テレビで人気があるもの、ヤフー・トピックスが選ぶもの
⑤モラルを問うもの
⑥芸能人関係のもの
⑦エロ
⑧美人
⑨時事性があるもの
⑩他人の不幸
⑪自分の人生と関係した政策・法決定など
⑫「ジャズ喫茶理論」に当てはまるもの

【ネットで叩かれる12ヶ条】
①上からものを言う、主張が見える
②頑張っている人をおちょくる、特定個人をバカにする
③既存マスコミが過熱報道していることに便乗する
④書き手の「顔」が見える
⑤反日的な発言をする
⑥誰かの手間をかけることをやる
⑦社会的コンセンサスもなしに叩く
⑧強い調子の言葉を使う
⑨誰かが好きなものを批判・酷評する
⑩部外者が勝手に何かを言う
⑪韓国・中国をホメる
⑫反社会的行為を告白する

「ジャズ喫茶理論」とは「衆人環視の下では人々は”イケてる人”と思われたい」ということ、ただしこの”イケてる”というのは相当に幅がありそうだが……。

 まあ、何となく分かるような分からないような12ヶ条ではあるが、しかし、なんかこの12ヶ条を見ていると、結局ネットの住民たちって、情報の入手先がテレビとネット上くらいしかないのかなあ、という気になってしまう。もうちょっとイロイロな情報入手先を作りましょうよ。でないと、結局数少ない情報の入手先から仕入れた情報だけで判断することになってしまうので、反フジテレビ・デモやその後その考え方だけが成長していって、結果として新大久保や鶴橋の「嫌韓デモ=ヘイト・スピーチ=レイシズム」になってしまうんだな。

 でもなぜフジテレビで韓流ドラマばっかりやっているのかと言えば、ごく単純に「番組購入費が超安い」というだけのことであり、同じ理由で他局も昼時間やBSチャンネルやCSチャンネルでは結構韓流ドラマは多いのだ。ところがそんな理由にも思いが馳せず、単純に「フジテレビは韓国が好きなんだ」という単純な発想になってしまい、「嫌韓=反フジテレビ・デモ」になってしまうという、なんかおバカな政治活動をやってしまっている。

 結局『ネットと右翼』や『ネット右翼の矛盾』に書かれている、ネトウヨ諸君の単純バカぶりは、愛国主義とも全く違う、単なる嫌韓・嫌中気分がそのまま成長していってしまい、世界中にその存在のバカぶりを示しているだけなのだが、それにも気づかないほど、連中は劣化した日本人なのである。

 まあ、ネットの社会であろうが。リアルの社会であろうが、それぞれの社会にはきちんとした守られるべくモラルがあるということを認識していればいいだけのことなんだけどね。

『ネットのバカ』(中川淳一郎著/新潮新書/2013年7月20日刊)こういうネタの本はすぐさま電子化して欲しいものだが……。

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