フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 『ネットのバカ』ってもう、身もフタもないタイトルだなあ | トップページ | 『クラウドソーシングの衝撃』の衝撃 »

2013年7月31日 (水)

『マッキンゼー流 最強チームのつくり方』のビックリはマッキンゼーが日本企業だってこと

 更に「ちきりん」さんの「中の人」と言われる伊賀泰代さんの電子書籍が出ていた。

 同じ人の『採用基準』のエッセンス版みたいなものだろう、と考えて読んでみたら、やっぱりそうだった。先にこちらを読んでいれば、別に『採用基準』を読まなくてもよかったのだなあ。

20130726_101459_2メンバー全員にリーダーシップを求める マッキンゼー流 最強チームのつくり方』(伊賀康代著/ダイヤモンド社・DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー/2013年4月10日)

 取り敢えず、何が書いてあるのか、抜き書きすると;

『その採用基準は、論理的な思考ができる頭脳明晰さというより、リーダーシップの資質だという。そしてチームのメンバーすべてがリーダーシップを発揮することを求めるのがマッキンゼー流である』

『コンサルティング・ファームでは「プロジェクト・チームを組んでコンサルティング業務を行っている」というよりは、「組織そのものがチーム・システムによって運営されている」とでも表現するほうが正確であろう』

『マッキンゼーに入社するということは、この”ファーム内チーム組成市場”に参加できる資格を得るということにほかならない』

『常に個々人が「自分が入りたいチーム」を明確にし、その意思を軸にチーム組成が行われる”市場型”のチーム組成プロセスを、高い成果を生み出せる高業績チームづくりの第一歩といえる』

『チーム組成市場における強者とは、「顧客が求める分野の知識を持ち、顧客が抱える問題のうち、最も深刻な問題の解決に必要とされるスキルやネットワークを持っている者」である』

『「落としどころを探る必要のない議論が。ヒエラルキーのないメンバー間で、コンフリクトを恐れずに行われ、議論の結果は、チームの使命という明確な判断基準によって方向づけられていく」という、成果を出すための議論のルールの存在が、真摯で活発な議論を実現し、高業績を達成する最強チームを作りだすのである』

『リーダーとしての自覚のある者は、たとえ(チーム内の肩書としては)フォロワーであっても、常にリーダーの視点で物事を考え、自分の担当分野をチームの使命に統合し、他のメンバーの出してくる成果と自分の出そうとする成果が、相乗効果を発揮し、合成の誤謬を起こすことなくより高い成果に止揚されるよう、意識しながら動いている』

 という、リーダーシップを持った人間が集まってチームを組んで仕事を行うというマッキンゼー流の仕事のやり方は、まさに伊賀氏が『採用基準』で書いていたことのまんまである。結局、そんな本当のリーダーシップを持った人が集まっていれば、別に「船頭多くして船山に上る」ということはなく、それぞれが己の立ち位置を理解しながらチームメンバーとして動くことが出来るということなんだな。

 実はそういうことが出来る人こそが真のリーダーシップを持った人なわけで、他人の言うことに耳を貸さないような人は、実はリーダーシップを持った人とは言わないわけである。で、そんな他人の言うことに耳を貸さない人が集まると船が山に上ってしまうのである。

 実は、『個人主義といわれることの多いアメリカ型の環境下において、日本よりもチームで働くことの価値、成果が、より頻繁に問われていることはきわめて興味深い』というよりも、やはり個人主義のアメリカではあっても、結局は個人は弱い、あるジャンルでは知識豊富ではあっても、別のジャンルでは知識や経験が不足していることもある。そこでチームで動かなければならないということを知っているということなんだろう。

 で、面白いのは『忘年会や社内旅行といったイベントまでが「チームで使命を達成する」ことの訓練に使われているのである』という、今更、日本企業でもやっていない「忘年会」やら「社内旅行」なんてものを、マッキンゼーはやっているというところ。なんか日本企業以上に日本企業なんだなあ。まあ、だからこそ日本企業をよく知り、日本企業のコンサルタントができるということなのだろうか。

 ただし、『最終的に自分の入りたいチームがファーム内に見つけられなくなった場合や、スキル・レベルの問題でどこのチームにも入れない、という状況になるが、それらのメンバーは、ファームの外にみずから貢献できる場所を求めることになる』という厳しさはアメリカ型企業ならではのものであるし、コンサルティング・ファームならではの処し方なのだろうなあ。

 基本的には『採用基準』と書いてあることはほとんど同じなわけなので、『採用基準』を読む暇のない人にはこちらの『マッキンゼー流 最強チームのつくり方』を読めばいい。

 ただし、こちらは電子書籍のみなので、そんな環境が整っていない人は『採用基準』をお読みください。

 って言うか、この本に興味を持っている人なら、当然、電子書籍デバイスは持っていますよね……。

メンバー全員にリーダーシップを求める マッキンゼー流 最強チームのつくり方』(伊賀康代著/ダイヤモンド社・DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー/2013年4月10日)Kindle版のみ。

« 『ネットのバカ』ってもう、身もフタもないタイトルだなあ | トップページ | 『クラウドソーシングの衝撃』の衝撃 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/57866191

この記事へのトラックバック一覧です: 『マッキンゼー流 最強チームのつくり方』のビックリはマッキンゼーが日本企業だってこと:

« 『ネットのバカ』ってもう、身もフタもないタイトルだなあ | トップページ | 『クラウドソーシングの衝撃』の衝撃 »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?