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« 『ユージン・スミス』というよりはアイリーン・スミスへの問いかけなのだ | トップページ | 金町を歩いて、結局は帝釈天かい……いやいや、そこから先も »

2013年6月 8日 (土)

横須賀市の『街の記憶』とはなんだろう

 横須賀市は観音崎にある横須賀美術館まで企画展『街の記憶』を見に行く。

 JR横須賀線横須賀駅あるいは京浜急行横須賀中央駅から京浜急行バスで「観音崎京急ホテル・横須賀美術館前」で行く。結構遠い。というか横須賀駅前に広がる海上自衛隊横須賀基地や米海軍横須賀基地、イージス艦、米軍関係者やその家族なんてものを目の前にしてしまうと、なんか異国感が強まるのであった。

 そう、問題は海軍基地なんだよなあ。

2013_06_06_63032『街の記憶』展は6月30日まで開催中。横須賀美術館のサイトはコチラ

 薗部澄、1921年生まれ。東松照明、1930年生まれ。浜口タカシ、1931年生まれ。森山大道、1938年生まれ。北井一夫、1944年生まれ。田村彰英、1947年生まれ。石内都、1947年生まれ。

 高橋亜彌子、1943年生まれ。若江漢字、1944年生まれ。藤田修、1953年生まれ。ホンマタカシ、1962年生まれ。市川美幸、1963年生まれ。高橋和海、1963年生まれ。

 鈴木昭男、1941年生まれ。秋山さやか、1971年生まれ。

 本展への作品提供者だちであるが、第一のグループは古い横須賀、というよりはヨコスカ、あるいはYOKOSUKAという表記をした方が良いような横須賀の写真を撮ってきた人たちだ。背景には米軍基地があり、ベトナム戦争があった時代。ある意味では横須賀が一番政治的な時代と言えるかも知れない。ごく一部、田村彰英みたいに基地・横須賀じゃなくて、「横浜横須賀道路」建設の定点観測映像なんかを作っていたりするが、しかし、それもある意味で「政治」なのであった。

 第二のグループはあまりそういう感じの横須賀ではなく、むしろ一般的な街、どこにでもある街としての横須賀、という捉え方をした人たち。特にホンマタカシなんかは完全にフラットな街としての横須賀、というかそこが横須賀ではなくてもいいような横須賀の「絵」である。もはや街の名は関係のない、単なる東京の郊外としても街がそこにあるだけである。

 第三のグループは写真じゃないのでちょっと別におく。

 やはり我々部外者から見ると横須賀とは第一のグループの写真に代表されるような街として意識されているのであるが。

 しかし、原潜や原子力空母なんてものはもはや当たり前の存在になってしまっているし、ドブ板通りも森山大道が写し取っていたり、石内都が潜入したりしていた時代に比べればまったく剣呑なところでもなくなってしまっている。

 そこにあるのはホンマタカシが写し取っているような、どこにでもあるような東京の郊外の街ということなのかも知れない。

 あるいは1960年代末から70年代にかけて、松田政男や足立正生が提唱した風景論の完成形をそこに見るのかもしれない。

 もはや、日常性の中に基地があってもおかしくないほどに、我々の生活の中の風景になってしまったのだろうか。

 しかし、東松照明や北井一夫、森山大道なんかの写真が、おとなしく美術館に展示されているってのもねえ……。と、多少の違和感を感じながら美術館を出る。

2013_06_06_62853

2013_06_06_62892

2013_06_06_63124展覧会図録の表紙は森山大道『にっぽん劇場写真帖 ヨコスカ』からである

RICHO GRDⅢ @Yokosuka (c)tsunoken

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