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2013年6月18日 (火)

『スーパーフリーエージェントスタイル』ってフリーエージェントとは何の関係もないんだなあ

 なんか、不良高校生が更生して早稲田大学に猛勉強して入学し、起業して、一度会社を倒産させ、再び甦ってスーパーフリーエージェントスタイルというビジネスモデルを考えて大成功、良かったね、と言いたいが、このビジネスって「ネズミ講」じゃね?

20130611_2333 『スーパーフリーエージェントスタイル 21世紀型ビジネスの成功条件』(与沢翼著/ゴマブックス/2012年10月15日刊)

 基本的にビジネスなんかで成功した人の著書ってものは、一般的に「自慢話」である。そして、そんな自慢話を本に書く人のスタイルとして、自分のビジネスノウハウは明かさないという偏狭さがある。

 まさにこの与沢翼氏の本もそんな本のひとつである。

 与沢氏によれば20世紀型ビジネスの成功条件と21世紀型ビジネス成功条件があるそうだ。

 20世紀型ビジネスの成功条件は
①的確な設備投資能力
②計数管理能力
③人脈政治力
④人的労働力

 とまあ、ごく当たり前のことなあのであるが。で、21世紀型ビジネスの成功条件は
①国民扇動力(国民の力をどれだけ借りられるか)
②在庫不保持
③社内労働力の極小化
④経営者と社員が自由であること
⑤ビジネスの仕組みにレバレッジが効いていること

 なのだそうだが、「国民扇動力」ってなんてふざけた言い方なんだ。『焼肉屋の牛角が、自分のお店の悪口を言ってくれた顧客に飲食代の割引をしていたことは有名な話である。またGREEをあそこまで広めたのは、ユーザーがユーザーを連れてきたからだ』と書くわけなのだが、そんなことは別に新しい概念じゃなくて、前からある「口コミ」を利用した集客方法であり、別に与沢氏が考え出したことじゃない。

 在庫不保持って言ったって、それはビジネスの内容次第ではないか。在庫を持たなければならないビジネスだってあるのだ。社内労働力の極小化といったって、それもビジネスの種類によっては難しい。勿論、そうしたビジネスの必要性も世の中にはあるにもかかわらず、それを一切無視するという考え方はどうなんだろう。

 で結局与沢氏がやっているビジネス、つまりネットワークビジネスって何だということになる訳なのだが。

『ネットワークビジネスでは、顧客がある会社の商品を自分で買うと同時に、他人にセールスをかけていくようになっており、この会社のセールスマンと顧客とは完全に一致している。会社のセールスマン自身が顧客の一人であるから、数千万の顧客を持つネットワーク会社であれば、世界中に数千万人の社員を持っていることになる』

『ネットワークビジネスはこのネットワークを無限に、1万系統だろうと100万系統だろうと、日本中に散らばったとしてもすべて報酬の対象にしている。だから報酬が権利化するし、自分とは遠く離れた因果の先でもお金が生まれるのである』

『Aさんが連れてきてくれたBさん、そして、Bさんが連れてきてくれたCさんがいるのならば、次のような言葉を常識にしたい。AさんがいたおかげでCさんがお客様になってくれました。だからAさんには公正なる報酬をお支払いします』

 って、これってマルチ商法? 連鎖販売取引ってやつの手口なんじゃない? ネズミ講とマルチ商法の違いは、「モノ」の販売を伴うのかどうかということ。モノの販売をしなくても上位の者がお金を得てしまうのがネズミ講。取り敢えず安物の「モノ」を販売してアフィリエイトなどの「紹介料」を払うことで報酬を支払い、しかし、結局その報酬は上位のものがどんどん沢山もらえるような仕組みがマルチ商法なのである。

 で、与沢氏は今や億万長者である。

 与沢氏の周りにも、早い段階でそのマルチ商法に気が付いた人が集まって会社を作っている訳だ。売る商品はどうでもよい「こうすりゃ儲かる」という内容のDVDなどであるようだ。DVDだから値段も安い。何となく安いからいいか、と思って買うわけだが、それが上位者への上納金になっているなんてことに気が付かない一般庶民は、結局無駄な出費をそのDVDにさせられてしまうのである。

 ああ、バカバカしい。

 まあ、Kindle版500円で買ったからいいか、ってなもんですね。

『スーパーフリーエージェントスタイル 21世紀型ビジネスの成功条件』(与沢翼著/ゴマブックス/2012年10月15日刊)

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