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2013年5月10日 (金)

同潤会上野下アパートの解体は時代の要請

 同潤会アパートで最後まで残っていた上野下アパートが5月11日から取り壊されるという話を聞き、早速見てきた。

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 同潤会上野下アパートは台東区東上野5-4、台東区役所や上野消防署がある狭い裏道と清洲橋通りの交差点にあるアパートだ。清洲橋通りに面した部分には1階が店舗になっている。

 同潤会は関東大震災(大正12年/1923年)の復興支援のために設立された団体で、同潤会アパートは鉄筋コンクリート作りで建設された、当時としては先進的な設計や装備がされたアパートだった。

 同潤会上野下アパートは1929年に完成。40平米弱のファミリータイプと3畳一間の単身者向けタイプが混在する、当時としては珍しいタイプのアパートだった。特に2棟あるうちの大通りに面しない奥の2号館は前面道路からセットバックして前庭を確保した設計になっていたりして、集合住宅を都市にオープンな存在にしようとした、当時の同潤会設計スタッフの意気込みも感じられる企画になっている。

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 同潤会アパートは全部で16棟作られ、有名なところでは代官山アパートとか青山アパートがあり、青山アパートは表参道ヒルズとして生まれ変わったわけだけれども、その東端に昔の同潤会アパートが一部復元されているのは有名な話。

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 で、この上野下アパートは建設から84年も過ぎてさすがに耐用年数も終わってしまっており、三菱地所レジデンスが建替え組合の「参加組合員」として参加し、地上14階、地下1階という構造の近代的なマンションに生まれ変わるようだ。やはり、清洲橋通りという大通りに面しているところがメリットになって14階が可能になったんだろうな。

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 皮肉にも取り壊しが始まる5月11日は、この地域の神様(すぐそばにある)下谷神社の例大祭の日なのだが、それもまた解体・建設工事の無事を祈るためにはいい日なのかもしれない。

 ところが、こうした前向きの解体・建設工事に対して「その歴史的重要性を鑑みると解体を回避できないものかと思わずにいられません。<中略>JR上野駅から徒歩圏内という立地条件を考えると、きちんとリノベーションを施せば経済的に存続できる可能性はあると思います」なんていう、当事者では考えられない後ろ向きで無茶苦茶な論理を振り回す輩がここにもいるのである。

 住んでいる人間が反対するのならまだわかるが、住んでもいないのに(あるいは「住んでもいないからこそ言える」?)勝手なことを言うなよ、というのが上野下アパートマンション建替組合の立場でもあろう。

 都市というものは、そうやって古いものを壊し、新しいものを建てることでもって生き延びてきたんじゃないか。そうした、都市の新陳代謝というものを考えずに「古いものを残せ」と勝手なことを言う人たちは、いったいそこに住んでいる人たちの立場になって考えたことはないのだろうか。まったく夜郎自大な思い込みでしかない。

 まったく迷惑千万である。

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RICHO GRDⅢ @Ueno, Taito (c)tsunoken

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