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2013年3月26日 (火)

『アニメ! リアルvs.ドリーム』と言っても、これじゃあリアルはなくてドリームばっかりだ

 そうか丸山正雄氏はもはやマッドハウスにはいないんだなあ。

2013_03_24_1234

 2011年にマッドハウスがインデックス傘下から日本テレビ放送網の傘下に移った時に、丸山正雄氏は社長の座を追われ、日本テレビから出向になった岡田浩行が代表取締役社長になったわけだ。

 その岡田浩行と宣伝担当の武井風太が書いた、ジュニア向けのアニメ業界解説本なのであるが。

 私とマッドハウスの付き合いは、最初は1984年の映画『SF新世紀レンズマン』と、そのテレビシリーズ『Gyalactic Patrol レンズマン』の制作であった。映画版の方は私が映像制作セクションに異動してきた時には既に大半のフィルムが出来上がっていて、あとはアフレコなどの作業を残す段階に入っていて、私があまり手を出す状況にはなかった。むしろその間放っておかれたテレビシリーズを、中途半端なシナリオ作りから私のプロフェッショナルとしての映像制作が始まった。

 当然、マッドハウスの全員が映画作りの方に気を取られていた状況の中でのテレビ番組作りであるから、かなり壊滅的な状況の中での制作開始である。どんな素材をCGで作るのかも決まっておらず、というか当時のCG制作状況からするとテレビシリーズでのCG投入は無理だったのだ。

 まあ、そんな具合だったから、視聴率も良くないし、スポンサーのマーチャンダイジング商品も売れずに、結局半年で番組は終わってしまった。

 その後も、マッドハウスとはいろいろなお付き合いはあったのだが、番組作りという部分でのマッドハウスとの共同作業は、1998年の『カードキャプターさくら』であった。

 当時、まだNHKでの放送が決まってはおらず、言ってみれば見切り発車状況での制作開始した理由は、もっぱら原作者のCLAMP対策であった。

 ということで、私は「暫定プロデューサー」という形で原作者でシリーズ構成を担当した大川七瀬(CLAMP)さんと浅香守生監督、脚本家との作業が始まった。

 武井氏によれば『『カードキャプターさくら』は「萌え」アニメの原点』で、『主人公のさくらが兄に「怪獣」と言われて「ぷんぷん」怒るところとか、会話中に楽しくなると「はにゃ~ん」となるところに感じてしまった』大きいお友達がたくさんいたのだそうだ。

 しかし、シナリオを作っている私なんかは「なんか古いギャグだなあ」くらいにしか考えておらず、それがそんなに大きいお友達たちを喜ばせていたなんてことは知らなかった。

 その後、NHKの放送が決まり、ということは講談社は共同制作から降りる格好になったので、私の「暫定プロデューサー」はおしまい……、になるはずだったのだけれども、結局、第一シリーズの終了までは、今度はボランティア・プロデューサーとして番組と付き合うことになったのであった。

 という具合に、私とマッドハウスとの付き合いは、最初はちょっと苦い思い出とともにあり、二回目は割と気持ちいい状況で過ごすことになった。まあ、大川さんともいい関係を作れたしな。

 岡田浩行氏は日本テレビで多少の番組作りは経験してきたようだが、アニメに関してはほとんど素人同然の立場からアニメ会社の経営に当たることになった。

 それは別によいのだが、「クールジャパン」なんて言ってもてはやされている日本のアニメ業界状況が実は壊滅的な状態で進んでいることにも、もうちょっと触れてみてはいかがなもんだろうか。

 動画マンの収入の低さを上げるのは結構だが、その大本がテレビ局の製作費の低さに起因しているという点にはなぜ触れないのだろうか。勿論、その原因は手塚治虫があまりにも低い製作費で『鉄腕アトム』の制作を請け負ったというのがその始まりだとしても、その後もそのまま放置されていたということにも問題があるのじゃないだろうか。

 2000年頃の「アニメバブル」の時代は、それでも多少は制作会社も潤っていた時期もあったけれども、その後にはバブルも崩壊し、いまやアニメ業界は壊滅的な状態にある。

 そんな状況をもうちょっと「リアル」に語ってほしかった。「ドリーム」ばかりじゃなくてね。

『アニメ! リアル vs. ドリーム』(岡田浩行・武井風太著/岩波ジュニア新書/2013年1月22日刊)

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