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2013年3月19日 (火)

『Tweet & Shout』の元ネタを知っているからといって別にエらくはないですが

「Tweet & Shout」というタイトルは当然ビートルズの「Twist & Shout」からきているもので、あまり意味はないだろう。まあ、、その程度の関係ということで……。

『Tweet & Shout ニュー・インディペンデントの時代が始まる』(津田大介著/東京ニュース通信社/2013年2月25日刊/Kindle版の方が340円くらい安い!)

 しかし、「ジャーナリスト/メディア・アクテビスト」というのが通常の肩書である、津田大介氏がこんなに音楽関係にコミットしているとは思わなかった。まさに音楽界におけるニューメディア(懐かしい響きだなあ)の旗振り役とでもいう立場で活動してきたのだなあ。

 その津田氏が「あとがき――All You Need Is Patronage」に書いたことが

『300人を確保すること――日々激変するコンテンツ業界の現場で生き残っていくためのスタート地点はそこにある』

 つまり

『「毎月500円の収入をもたらしてくれるファンを300人捕まえなさい」ということになる。500円×300人=15万円。毎月ファンが喜ぶコンテンツを提供し続ける対価として月会費を徴収することで、ニュー・インディペンデントの柱が生まれるのだ』

 ということである。

 しかし、とはいうものの、例えば私のこのブログも平均するとページビューでだいたい毎日600~700、ユニークユーザーが毎日400~500なわけだが、じゃあ、それを読むのに月500円を払えって言ったら、多分誰も読まないだろう。

 この辺が、音楽なんかのコンテンツと、ブログ・コンテンツの違いである。音楽のように人々に「気分」を届け、時には「気持ちよく」させたり、時には「気持ちを落ち込ませたり」できるコンテンツと、例えば私のようなブログだと毎日読んだ本について書くようなものは、別に読まなくても何にも困らないだけでないし、下手をすれば、読まなければよかったなんてブログなので、別にそんなものにお金を払ってまで読むような人はいないはずだ。

 また、津田氏のような一次情報を伝えるメディア・メールマガジンであれば、それはそれなりに読む意味・意義はあるのだが、私のような二次情報が基本のメディアでは、やはりそれほど読者にとっては重要な情報ではない。一次情報が掲載される場合は、基本的に「ヒマネタ」である。つまり、箸休めみたいなものだから、それがなくては何か物足りないというようなものではないわけで、それはやはりお金を出してまで得たい情報ではないのだろう。

 で、音楽業界の話。つまり『個人がメディアを持てるというインターネットの原理的なメリットが、アーチストのとって大きな意味を持ち始めた』ということ。つまり、それこそ300人から1,000人の固定的はファンがいれば、アーチストはレコード会社からの支配を受けずに自由に活動ができるという、昔のニュー・ミュージックのアーチストが夢見ていた世界がインターネットによって、突然、開かれてしまったのである。

 まさしく、1億総アマチュア時代であるし、同時に1億総プロフェッショナル時代である。つまり、その人がプロフェッショナルなのかアマチュアであるのかの境目は、以前はその人がプロ的な集団(例えば音楽で言えばメジャーだし、出版で言えば基本的に出版社)に属していたり、そこから「モノ」を出しているかどうかであった。

 しかし、今はそんな境目はなくなってしまった。

 もしかして、ある人突然「私はプロ・ミュージシャンです」という人が現れて、ちゃんと彼の音楽活動で生活ができているのなら、まさしく「プロ・ミュージシャン」なわけなのである。それでいいのである。レコードやCD時代のように数万枚を売らなくても、数百人の支持者がいて、自分たちがそれで生活できれば、既にして彼はプロ・ミュージシャンなのである。

 すごいな。音楽では既にそんな時代に突入しつつあるのだ。

 じゃあ、書籍の世界でもそんな時代が来るのだろうか。

 実は既に書籍の世界でも同じような状況は現れているのだ。

 Kindleで提供されている多くの本はまだ読むに堪えない本が多い。基本的に今Kindleで売れているのは、紙の本でも売れているタイトルが多い。それはそうだろう。やはり「編集者」の目を通してキチンと「編集」された本の方が読者は安心して読める。

 しかし、そんなものは次第になくなるだろう。これから「出版社に属しない独立系の編集者」という存在が出てくるはずだ。出版社OBの編集者だっているし、最初からそんな編集者を目指す人も出てくるかもしれない。

 そんな風になれば、もはや出版社はいらないという作家が出てくるだろう。勿論、電子だけでは多くの数は売れないので、その電子本の出版権を獲得しようとする出版社が出てくるかもしれない。

 つまり、それってインディーズのミュージシャンが、メジャーのレコード会社と契約するのと同じだ。

 要は、出版社やメジャーにイニシアティブがあるのではなくて、作家やアーチストの側にイニシアティブがある世界。

 これって、理想的じゃない。

 

 

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