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2013年3月15日 (金)

『Amazonの3.11』が示唆するもの

Amazonが東日本大震災の復興支援として行った「ほしい物リスト」を活用した物資の支援についてのルポである。

『Amazonの3.11』(星政明著/角川e文庫/2013年3月11日刊/電子版のみ)

『ほしい物リストは、アマゾン発祥の地であるアメリカでは「Wish List(ウィッシュリスト)」と呼ばれているサービスだ。ほしい物リストは、日本では自分が購入を検討している商品を記録しておくという、備忘録的な使い方をされているケースがよく見られるが、アメリカでは、誕生日や出産などのプレゼントに希望する商品を登録しておき、それを見た友人や家族が注文をするという使い方が一般的だ。いわば、プレゼントをする人ともらう人のミスマッチを防ぐためのサービスだ。注目のポイントは、ここ。ほしい物リストを利用することで、受け取る人は自分の希望と寸分違わぬ物が手元に届く。まさに、災害発生時の物資支援に最適のサービスだ』

 ということがすべてを物語っている。

 私もAmazonの「ほしい物リスト」は購入を検討している商品を書き留めておくためのリストだと考えていたが、しかしドライなアメリカらしい発想なのだった。確かに、こうすれば贈る人ともらう人のミスマッチはなくなる。

 しかし、この方法を利用すれば復興物資をもらう方は「何が」「どれだけ」ほしいのかを書き込んで、支援する方は必要とされているものを、必要な量だけをきちんと送ることができる。

 更に『リストに登録する商品を東北の生産者が生産した物、あるいは東北の出品者による物とすることで、経済的な復興支援にも役立てられる――。それはいわば「地産地消」的な考え方だ。それからは、例えば、米の物資のリクエストがあれば、東北が産地で東北の事業者が販売する米を主にほしい物リストに登録する動きが増えたそうだ』というように、物資の支援にとどまらず、経済的な復興支援にもなったくるわけだ。

 ただし、これで東北の農業従事者がAmazonを使ってどんどん米や農産物を直接販売するようになってくると、農産物の流通経路が農協頼りではなくなってくるという、プラスの影響もあるかもしれない。つまり、それこそAmazonや楽天が一大流通産業となってきた昨今の関係のより強固な発展である。

『この取り組みは、東北で事業を展開する中小の事業者に非常に好評を博す。仙台を皮切りとして、岩手や青森、福島など、各地でセミナーを行い、出品方法や商品の管理方法をレクチャーし、地元の経済復興に一役買った。
 被災者向けのほしい物リストのアイテムを東北の出品事業者から購入する動きが現れたということは、アマゾンの打ち出した別々の支援策が、有機的に結びついたということである』

 ということ、つまりすでにそれは単なる「ほしい物リスト」を使った「支援策」から離陸して、新しいビジネスにもなっているわけだ。

 アマゾンのいわゆる「中抜き」ビジネスモデルがここでも、新たなビジネスを創出しているわけだし、こうして物の流通が新たになってくることによる、東北の新しい再生の道が開けてきているのなら、アマゾン様々と言ってもよい状況だ。

 単なる災害からの復興ではなくて、新たな事業の創出が見られれば、それこそが復興の最大の賜物だ。

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