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2013年2月28日 (木)

世田谷文学館『帰ってきた寺山修司』展はちょっと不便

 一昨日、世田谷美術館に行ったので、その足で同じ日に世田谷文学館に行った。

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 ところが、この美術館から文学館までが結構面倒くさいんですね。

 世田谷美術館前から東急バスに乗ると、それは小田急の千歳船橋までしか行かない。で、千歳船橋から京王バスの千歳烏山行きに乗り換えて、終点の二つ前、芦花恒春園で降りてちょっと歩く、ということになるのだ。世田谷美術館も東急新玉川線用賀で降りて1km以上歩かなければならないので、この二つの美術館・文学館を歩くと結構沢山歩くことになる。こういうのは何とかならないか……といっても何ともならないだろう。何せ、利用者が少なすぎる。まあ、私にとってはいいことなんだけれどもね。

 私と世田谷文学館という、ちょっと地味な存在との関係と言えば、以前、講談社で『東京裁判』というドキュメンタリーを作った小林正樹氏が、たまたま世田谷区の梅ヶ丘に住んでいたという関係から、その映画を作った時の資料を世田谷文学館に寄贈した(私がじゃなくて講談社が)関係から続いているというわけなのだ。

 で、世田谷文学館で開催中なのがこの『帰ってきた寺山修司』なのであった。

 え? 寺山修司って言ったら、天井桟敷のあった渋谷でしょ、公演をやっていた新宿文化(現・角川シネマ新宿)でしょ、と思ったのだが……。

 実は、寺山修司も世田谷文化人の一人だったんですね。

 つまり、九條今日子さんと結婚した後、移り住んだ場所が世田谷下馬であり、そこで始めたのが「天井桟敷」だったということ。私は天井桟敷といのは渋谷で初めて、新宿に進出して、唐十郎の状況劇場との戦いが起きたのだと勘違いしていたのだが、そうではなくてもともと下馬で始まったのが天井桟敷だったのである。成程な。

 私にとっての寺山修司は、基本的に青森弁のなまりを前面に押し立てながら、一方そんな青森なまりに対する鬱屈を持って前に進む、妙な男だったということだろう。なんか、方言を気にしていたんだろうか、どもっていたこともあったようだ。

 基本的に、この「なまり」ということに最後までこだわったのが寺山修司じゃないんだろうか。その後の文学者・役者・音楽家などなどは、もはや「なまり」なんてものは乗り越えてしまい、「別になまりがあるのは当然でしょ」という言葉を吐きながら創作活動を行いつつ、しかし、一般人の中ではいまだに「なまりは恥ずかしい」という二極化が進んでいる。

 これはどうしたもんだろう。

 一方で「お国訛りは言葉の関所」というネガティブな考え方があり、一方で「なまってもいいんじゃね」という、方言擁護派の考え方がある。私は基本的には方言擁護派に賛成なのだけれども、実際には方言ばかりで喋られると何を言っているのかわからなくて困ってしまうというのも事実である。

 まあ、そんな寺山修司も今や歴史上の人物になってしまったのか、というのが同時代の人物だとばっかり考えてきた私の感慨である。

 そう、私ももう死期が近いのかな。

世田谷文学館『帰ってきたて寺山修司』のサイトはこちら

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 私が一番好きな寺山の短歌である。

『マッチ擦る つかのま海に 霧深し 身捨つるほどの 祖国はありや』(「祖国喪失 壱」より)

『寺山修司全歌集』(寺山修司著/講談社学術文庫/2011年9月12日刊)

Fujifilm X10 @Koujiya, Setagaya (c)tsunoken

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