フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« Fitbit weekly progress report from Jan.21 to Jan.27 | トップページ | 『文庫はなぜ読まれるのか』なんてことに気づかないと、電子書籍に完璧にやられちゃうよ »

2013年2月 1日 (金)

澁澤建氏の話を聞いて、日本の破綻を期待する自分がいた

 1月30日には講談社で「現代ビジネス クオンタム流経営塾 グローバル資本主義の時代に生かす 渋沢栄一の『論語と算盤』の教え」というタイトルのトークライブが行われた。

 で、トークライブの主は、日本初の銀行など、およそ500の会社と600の教育福祉事業の設立に関与した、まさしく「日本資本主義の父」こと渋沢栄一の5代目の子孫にして、渋沢栄一記念財団理事(って当たり前か)、シブサワ・アンド・カンパニー代表取締役CEO、コモンズ投信会長の渋澤健氏であった。

2013_01_31_002_2

2013_01_31_001_2Fujifilm X10 @Otowa, Bunkyo (c)tsunoken

 渋沢家の家訓「政治と株はやるな=投機の業、または道徳上賤しむべき業に従事すべからず」に逆らって、投資顧問、投資アドバイザーなんてことをやっている渋澤健氏であるが、まあコモンズ投信では社会起業家支援なんてこともやっているので、その辺は故渋沢翁も許してくれるのかしら。

 現在のみずほコーポレート銀行につながる日本最初の株式会社、第一国立銀行を興し、初代の頭取になった渋沢栄一の設立の主旨は、対グローバル資本なのであった。つまり、当時の日本にあった個人会社だけでは外国資本にたちまち飲みこまれてしまうために、資本を出し合って大きな株式会社として外国資本に立ち向かおう、というのがその考え方なのである。対グローバル資本という考え方は最近の考え方ではなく、明治の昔からあった考え方であった。第二次大戦後、護送船団方式でもって内需ばかりを見ている内に「内向き」になってしまった日本企業が、今更のように「グローバル資本に対抗するには」なんてことを言い出すのは、それこそ笑止千万というべきことなのであって、明治初期こそが外国資本の前に裸で曝け出されてしまっている日本の企業、というか日本という国そのものが外国に飲み込まれてしまう危険に満ち溢れていた時代だったのである。

 例えば、中国あたりはそうした構えが出来ていなかったために、清国はイギリスなどの外国に侵害されてしまい、1911年の辛亥革命まで独立をまたなければならなかった。もっともその後には、昔は後進国だった日本にまで侵略されてしまい、最終的には1949年の中華人民共和国の成立まで100年以上にわたる外国の支配を受けなければならなかったのである。つまり、対グローバル資本との戦いというのはそれだけ重要と言うことであって、一時期それを忘れてしまった日本企業の責任はやはり大きいと言わなければならないのだろう。

 リベラルな渋澤氏はアベノミクスを「ツケを後世に先延ばしする、成長の先食い」であると批判するのであるが、一方、2020年代から起こるパラダイムシフトに期待する。つまり、国民の富の60%以上を保有する団塊の世代以上の富裕層がいなくなり、団塊ジュニアが中心になる時代には、富裕層の資産がその孫に移り、新しい世代感が生れてきて、日本という国そのものが変わって来るだろう、というのである。その萌芽が今の30代、40代の人たちの中にあらわれていると言う。

 渋澤氏のコモンズ投信の顧客の中心世代は30代40代だそうで、確かにその通りなら現在の投信や銀行の中心顧客が60代以上というのとは大いに異なっているわけだ。

 そのキモは「規制緩和と海外からの成長を取り込む」ことによる日本経済自体の成長である、という。

 確かに、そのように後世に期待する気分は私にもある……が、その前に一度日本経済、というか日本政治、というか日本という国自身が、一度破綻した方が良いような気もするのである。

 日本はそうやって、明治維新、第二次世界大戦の敗戦という二度のガラガラポンから立ち直って繁栄してきた。

 ということは、そろそろ三度目のガラガラポンがあるのじゃないか?

 なんかそんなものに期待してみたりして……。

« Fitbit weekly progress report from Jan.21 to Jan.27 | トップページ | 『文庫はなぜ読まれるのか』なんてことに気づかないと、電子書籍に完璧にやられちゃうよ »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

失念,以上はbyランボー

>リベラルな渋澤氏はアベノミクスを「ツケを後世に先>延ばしする、成長の先食い」であると批判

物価上昇と所得低下の趨勢的な基調が続けば,
デフレよりも悪いスダグフレーションになりかねませんね。企業収益が内部留保に積み上げられていくだけでは?  所得上昇の担保となる労働法制の改善とセットでのアベノミクスなら支持できますが,ホワイトカラー・エクゼンプションという残業代不払いを合法化する法案を成立させようとしたアベさんに,それを望むのはペンギンに「空を飛べ」と言うようなものでしょう。

>日本という国自身が、一度破綻した方が良いような>気もするのである。

同感です。僕は団塊の世代の末席を汚す62歳ですが,ロスジェネ世代にとっては年齢だけで既得権益層に入るらしいです。年金の関係fで。そういう世代論はうっとおしいし面倒なので,世代間の利益調整としての「日本の破綻」を期待するひとりです。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/56665340

この記事へのトラックバック一覧です: 澁澤建氏の話を聞いて、日本の破綻を期待する自分がいた:

« Fitbit weekly progress report from Jan.21 to Jan.27 | トップページ | 『文庫はなぜ読まれるのか』なんてことに気づかないと、電子書籍に完璧にやられちゃうよ »

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?