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2013年2月 8日 (金)

『限界集落(ギリギリ)温泉』はちょっとオタクを外しちゃったかな

 若者がどんどんいなくなり、住んでいるのは年寄りばかり。おまけにそんなヤル気のない年寄りや若年寄ばかりなので、新しいものは導入せずに昔からの客しか受け付けないから、客もどんどん少なくなる。で、それが遂に限界まできてしまった「限界集落(ギリギリ)温泉」を、オタク・パワーで生き返らせる。というお話なんだが、そんなにうまくいく訳はないよな、というのが読んでみて最初の感想。そりゃそうでしょ、オタクの力なんてそんなにあるわけはないし、オタク・パワーがそんなに持続するものではないのである。所詮、オタク・パワーなんて一時の気休めなんでしょう。

 なんでもモデルは伊豆下田市蓮台寺温泉にある、今でも立派に営業をしている金谷旅館だそうである。日本一の総檜大浴場「千人風呂」は、まんま漫画でも使っている。

『限界集落(ギリギリ)温泉』(鈴木みそ著/BEAM COMIX/2010年2月25日刊/Kindle版は鈴木みそ氏の個人出版で2013年1月5日刊)Kindle版は100円で買える!

 で、下田市の観光客人口を調べてみると1967年がピークで500万人。それが2004年には332万人だというのだから、確かに税収を観光客からの収入に頼っている下田市としては大変な問題だよな。

 で、そんな下田の田舎旅館に行き詰まったちょんまげことゲーム・クリエイター溝田と、死にたがりのネット・アイドル「あゆ」が「限界集落旅館・山里館」にやってくることからお話は始まる。当然、死にたがりのネット・アイドルは自殺をネットで予告してからやってくるから、話はオタク連中の知るところとなり、オタク連中は「あゆ」を探しに、山里館に集合ってことで、既にツブれている山里館はオタクたちの宿舎兼集会所になって、連日ワイワイガヤガヤが始まる。ってところまでは普通に読めるんだが、その後、このオタクたちが能動的に動き出すあたりからお話は「ウソでしょ」になってくるんである。

 だってそうでしょ。オタク連中ってのは基本的には「基本情報に対しては受動的」で、その基本情報が発信されれば、それに対して反応して二次情報は自ら発信する方に回るっていうのが彼らのビヘイビュアではないのだろうか。能動的情報発信ではなく受動的情報発信とも言うべき姿、それがオタクの基本的な行動様式である。勿論、そんな受動的なオタクの中から、それを突き破って漫画家やアニメーター、デザイナー、フィギュア原型師になったりする人はいるが。基本はそんな立場になる人は少なくて、コンビニ・バイトなんかをやりながら受動的オタクを続ける人が大半だ。

 そんな連中が、市長選まで戦いの前線を広げるんだろうか。確かに、溝田のアジテーターとしての手腕はすごいのだろう。なんせ、口先一本でゲーム業界を歩いてきた男なんだからね。だからといって、オタクの人たちの基本スタンス=自分たちは基本情報発信側には行かない、という姿は変わらないはずだから、とてもじゃないが「政治という一番オタクから遠い世界」には行かないのだ。

 その辺が麻生太郎が間違ったところじゃないのだろうか。麻生はバカだから秋葉原で演説すればオタク層に届くと考えて、そこで「オタクの皆様」なんてアホな演説をやって見事に負けたわけである。「自民党なるもの」と「オタクなるもの」の乖離的な相違を感じない致命的な勘違いをしていた訳である。というか、多分、それは選挙参謀や選挙対策会社の大いなる勘違いなのだろうけれども。それに気づかない政治家もバカですね。

 ということなので、第1巻から第3巻までは、まあ普通に読めるんだけれども、第4巻になってしまうと、市長選の話になってしまって、ちょっと残念ながらついていけなくなるんだよな。こんな話は実際には絶対ありません。

 とまあクサす訳であるけれども、そこまでの話は読める。特に、漫画家のロバート氏やフィギュア原型師の話とかは、そうかなるほどなという部分ではある。まあ、なにしろ書いているのが漫画家だからというのがあるのは当たり前か。

 ということで、こうしたオタクが主人公になった漫画は結構あるが、これもその一つに数えていいだろう。ただし、オタクに対してちょっと期待しすぎじゃない? というコメント付きでね。

 4巻まですべてKindleで読めます。ただし、2巻以降は紙版もKindle版も同じ値段。つまり、これは一種のフリーミアムなんだなあ……ね、クリス・アンダーソンさん。

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