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2013年2月27日 (水)

世田谷美術館『エドワード・スタイケン写真展』

『エドワード・スタイケン写真展』を観るために砧公園内にある世田谷美術館に行った。

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 エドワード・スタイケンはルクセンブルグ生まれである。ということは「Edward Steichen」という綴りから見ると、多分ドイツ系だろう。であるならば「エドワード・スタイケン」という何語かわからない発音ではなく、「エドヴァルド・シュタイヒェン」が言語に近い発音なのかもしれない。

 つまり、そんな非英語国民だったスタイケンが、新大陸(当時はまだそんな感じだったんだろう)に行って、自らの才能で勝負するための方法論が「写真」だったわけだな。これは、アンドレ・フリードマン=ロバート・キャパの人生と(ちょっと階層は違うが)似たようなものだ。

 しかし、当時はまだニュー・テクノロジーだった写真の位置は低い。ということで「ピクトリアリズム=絵画的写真」の方向に行かざるを得なかったというのはよくわかる。要は「絵画の添加物的な写真」という発想だろう・

 しかし、この写真展で掲載されている『ヴォーグ』や『ヴァニティ・フェア』あたりで掲載されている写真は、ピクトリアリズムというよりはよりリアル・フォトの方向に向かっている。そうだろう、ファッション写真の分野では基本的にリアル・フォトでなければならない。絵画的にイメージを歪曲した写真ではファッション写真・モード写真にはならないからな。

 それでも、1920年代のスタイケンの写真と1930年代の写真では、明確にその撮り方、被写体も変わってきている。

 そう、よりリアルな方向へ、できるだけ演出を廃した方向へ、という変化である。もっとも、これはファッション誌『ヴォーグ』と総合誌『ヴァニティ・フェア』の違いもあるのかもしれない。とは言うものの、やはり何となくその撮影している写真は異なってきているのだ。

 特に違うのは、マリオン・モアハウスを撮影したいくつかの写真。マリオン・モアハウス自身もその顔の整い方、完璧なスタイルをもって最高のモデルに違いないが、同時に彼女自身はあまりファッションに関心はなく、どちらかとりうと写真家志望で、のちに彼女自身も写真家になったという事実だ。

 そう、美しい写真を撮られた人は、美しい写真の撮り方もわかるだろう、という典型である。

 スタイケンはその後、ニューヨーク近代美術館(MOMA)のキューレーターとして『Family of Man』の企画を成功させた。つまり、そのリアル・フォトの集大成である『Family of Man』こそはスタイケンの写真観を明らかにさせたものだろう。

 写真はリアルなものであり、写真は事実を撮影したものであり、写真はそこに変更を加えても意味がないものなのだ。変更を加えたものは「美術」であり、写真ではない。

 写真がジャーナリズムと一緒に論じられている社会では、ピクトリアリズムはそれは単なる芸術家の仕事でしかないと考えられる。

 そう、写真は事実の断片なのである。

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世田谷美術館『エドワード・スタイケン写真展』のサイトはこちら

Dscf6297_0419razou世田谷美術館の男性像は、アソコもちゃんと作っている

Fujifilm X10 @Kinuta, Setagaya (c)tsunoken

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