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2013年2月19日 (火)

『Kindle新読書術』という新しい読書体験

 まさに「こんな本を待っていた」とでも言うべきKindle本である。

『Kindle新読書術』(武井一巳著/翔泳社/2013年1月24日刊/Kindle版のみ……って当たり前か)

 結局、『キンドルは「アマゾンという壮大なプラットフォームを利用するための、いくつもある手段や機能のひとつでしかない」ともいえる。キンドルを単なる電子書籍リーダーだと捉えると、壮大なアマゾンの全貌が見えなくなり、やがてユーザーはアマゾンのスッポリと全身を取り込まれてしまうことになるだろう』と武井氏が書く通り、Kindleは「本を読む」という行為を、一人一人の読者が切り離された状態で存在するのでなく、まさしくソーシャルな行為として「本を読む」ということを行うためのシステムなのである。

 実は、この「システムとしての読書体験」という点が、他の電子書籍リーダーとKindleが違う点なのである。他の電子書籍リーダーは単に「紙を電子に置き換えた」だけのガジェットでしかない。しかし、Kindleは「システム」なのである。

 Kindleのソーシャル読書のための機能としては「カスタマーレビュー」「SNS共有機能」「アマゾン・キンドル」の三つがある。このうちカスタマーレビューは通常のアマゾンのホームページでも読めるが、もっと大事なのがSNS共有機能とアマゾン・キンドルであろう。

 SNS共有機能は、Kindleを読んでいるときにつけたハイライト(一種の傍線)やメモを、ツイッターやフェイスブックにシェアできる機能である。また、アマゾン・キンドルは自分を含めた他のユーザーがつけたハイライトやメモを、読んでいる本の上に表示させることが可能な機能、つまりポピュラー・ハイライト機能である。まだ日本語の書籍ではこのポピュラー・ハイライトはうまく機能していないのだが、すでにアメリカやヨーロッパでは通用している機能なので、近々には日本語でも可能になるだろう。

 こうした機能を使うことによって『これまでは個人的な体験だった「読書」が、「ソーシャル」なものへと大きく変わっていくことになるはず』だということが、これまでの我々の読書習慣を根本から変えてしまうことになるのである。ここでは「紙の本を読むのか、電子ブックを読むのか」という二項対立はなく、それぞれがまったく異なる読書体験なのだということなのだ。

 つまり、いまこうして書いている「読書ブログ」みたいなものを、本を読む人すべてが体験できる、共有できるということなのである。「やっぱり本は紙だね」なんて言っている人は、こうした「ソーシャルな読書体験」というものをまったく理解していない人たちであり、理解できない人たちなのである。それは「紙か電子か」というガジェットの問題ではなく、読書というもののシステムの問題なのだから……。

 ところで、武井氏はこんなKindleのメリットとデメリットを挙げている。

●便利な点
・何百冊もの本を手軽に持ち歩ける
・読みかけの部分を記録しているため、別の本にどんどん「浮気」できる
・自宅や通勤途中など、どこにいても欲しい本を買って読むことができる
・気になる言葉などを辞書で簡単に検索することができる
・気になる文節などにマーカーを付け、別のユーザーと共有できる
●不便な点
・欲しい本をいつでも気軽に買えるため、本にかかる出費が増える
・電子書籍化が遅れているため、本当に欲しい本がまだ少ない
・何冊も同時に開いて参照する、といった使い方には向かない
・バッテリーがなくなると本も読めなくなる
・装丁や本、紙の手触りや匂いがない
・友人との本の貸し借りが難しい

 という諸点なのだが、「不便な点」の最後の二つは、まあ本フェテシズムでしかないから無視し、バッテリーの問題も夜寝るときに充電しておけば大体問題はないし、「出費」の問題は確かにクレジットで買ってしまうのでこれはちょっと不便かなだし、「電子書籍化が遅れている」という問題は出版社の努力を待ちながら紙の本を読めばいい。問題は「何冊も同時に開いて参照」という問題は確かに、論文なんかを書くときには不便だ。でも、それくらいのものである。取り敢えず、ブログを書くときには全然問題はない。

 武井氏はKindleを購入して蔵書を2万冊処分したそうである。そういえば、私も幸い今の家には結構大きな地下倉庫があるので何とかなっているが、数年先にはマンションに引っ越すことになっているので、それまでにはまさしく私も2万冊以上の本を処分しなければならない。少なくとも、こうした悩みとはオサラバできるのが電子書籍である。

 私も、iPad、SONY READERと読み続けてやっと巡り会えたKindleである。

 まさしくこのKindleによって迎えることができた新しい読書体験を十分楽しむためには、ますますこのブログにも力が入るし、ブログでも電子書籍を推していくつもりである。

 というか、最近はほとんどがKindle読書になってきてしまっている。書店で面白そうな新刊を見つけた時も、まずKindleで出ているか調べて、出ていなかったら書店で紙の本を買うというような状態だ。

 というような状況なので、実は紙の未読の本がまた溜まってきてしまっている。ああ、早く読まなくては……。

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