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2013年2月23日 (土)

『40歳からの仕事術』はうまくいったんだろうか

 この本が出版されたのが2004年でその年に45歳というから、生まれは1959年。現在は54歳になっているわけで、だとしたら60歳定年まで数年、65歳でも10年余りという年齢になっているわけだ。という人たちが45歳であった頃に直面していた問題に答えようというのがこの本なのだが、そうだよな、その数年後にリーマンショックなんてものが起こるなんてことを、誰も予想しなかった頃の話なのだった。

 大体、1981年頃に就職したこの世代の人たちって、結局は我々と同じくバブルを享受した世代だものなあ。

『40歳からの仕事術』(山本真司著/新潮新書/2004年3月刊・Kindle版2012年5月4日)

 本書は2004年に45歳を迎えた大手電気機器メーカー東部電機株式会社のサラリーマン朝倉光男と、彼と同期の東部電機入社組だが入社5年目に休職して自費留学でMBAを獲得し、外資のコンサルタント会社にいる岩下敬三、同じく同期入社組だが40歳を迎えた頃に実務経験を買われて外資系大手メーカーに転職した阿部正和の三人を主人公に、同じ会社でずっと勤めている朝倉光男がそんな「ぬるま湯」から脱出する手がかりを岩下、阿部が与え、朝倉をサラリーマンとして甦らせるというストーリーを使って、サラリーマンが40代(半ば)頃から身に着けるべき思考法を提案する本なのだ。

 しかしながら、岩下は1980年代に第1次ブームが来たMBAについては否定的だ。つまり『実はMBA教育なんて、日本の大学でいえば学部レベルだ。教材とコース構成さえしっかりしていれば、自学自習できるかもしれないという実態が共有されれば、ベールがはがれてくる』と。多くの日本人MBAが言っているのは、勉強した内容ではなく、むしろ世界からくるMBA志望者たちとのコミュニケーションと有名教授と直接知り合いになれる機会だということなのだ。むしろ、経営学の本、昔ならドラッカーなわけだが、をいくつか読めばMBAと同じ程度の知識は身につくということ。むしろMBAというレッテルが大事だということなのだが、しかし、それも今や昔、もういくらでもMBAがいる時代になってしまえば、もはやMBAのレッテルなんて通用しない時代になってしまっているのだ。

 英語学習についても、『ビジネスウィーク』と『ニューズウィーク』を読めばよいという。今なら『ニューヨーク・タイムズ』だって『ウォールストリート・ジャーナル』だってネットで読める時代であるし、CATVかCSが見られればCNNをはじめとする英語放送がいくらでもある。まあ、英語漬けになろうと思えばいくらでもそのインフラはあるわけだ。

『1~2年間、英語の文章を読んでいると、語彙が猛烈に増える。力強い語彙をやさしい構文に当てはめるだけで、けっこう迫力のあるしゃべりはできる』

 というわけだ。

『我々の世代の問題は、今まで学んだことを統合して実力を世に問おうという時期に、いきなりまた多くのことを学ばなくてはならなくたってしまったところにある。30代以下の層では、人生はまだ学習モードにある。新しい価値観を難なく受け入れながら、自助努力で新しい時代への変革モードに突入している。この「変革過程層」を象徴するのがMBAブームだ。50代以上の層は、これから得られるであろう生涯キャッシュフローの極大化のため、既得権の維持に躍起になっている「変革拒絶層」だ。
 我々40代も、変革を余儀なくされていることは頭では感づいている。さりとて「変革過程層」の人間ほど、自己変革に投資する余裕はない。「変革拒絶層」におもねることで得るところもあるかもしれないが、変革を拒絶すればこれからの人生を捨てることになる。生涯キャッシュフローは「変革拒絶」では保証されない。よく「静かな40代」なんて言い方で揶揄されるが、こちら立てればあちらが立たずという厳しいトレードオフの中でもがき苦しんでいる我々は「変革真空層」ではないか』

『10年後、年金は上の層にすべて食いつくされ、新しく創出される富は変革過程を経た新しい層に独占される』

『最近はわが国でも、思い切ってCEOの若返りをはかる動きがちらほら現れてきた。ときには60歳から45歳といった15年抜きが平気で行われる。こういった世代大交代がもっと広く行われるようになると、5年後にCEOのポジションに就くのは、40歳を迎えた、いま30代の「変革過程層」かもしれない。我々は真空地帯のままビジネス人生の終末を迎えてしまうのか』

 ということで、当時の40代半ば(現在の50代半ば)も「変わらなくちゃ」って勉強を始めたりするわけなのであるけれど、一度バブルで「ラクな思い」を経験していると、なかなか地味な勉強はできるものではない。

 しかし、変わることの基本は、新しい知識の問題ではなく、新しい思考方法の問題なのだ。それに気付けば問題はそんなに深刻ではない。とにかく、新し物好きになればいいのだ。

 山本氏によって「変革拒絶層」とされてしまっている私だって、とにかく新しいものを受け入れる用意だけはしている。

 英語の雑誌や新聞も読んでいるんだが……、どうだろう。

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