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2013年1月29日 (火)

『もう終わっている会社』にならないために心がけなければならないことは、遊ぶことだ

 まあ、一種の極論でもって鬼面人を驚かせて、自らの論を広めるという。なにしろ「もう終わっている会社に見られる現象」として、次の5つを挙げるのだ。

・コア事業にすべての経営資源を集中投下している会社
・中期経営計画(いわゆる中計)をしっかりつくる会社
・お客さまの声を聞け! と必死の会社
・新規事業など新しいプロジェクトを常に真面目に検討する会社
・あいまいさを許さない内部統制とコンプライアンスに一所懸命の会社

 って言うんだから、こりゃ殆どの日本企業にあてはまる? っていうか、要はもう日本企業は終わっているということか。

 だって「選択と集中の戦略」「中期経営計画の信奉」「顧客至上主義」がすべて間違っているっていうんだから、そらあんた、ムチャクチャでござりまするがな。って花菱アチャコかっての。なんて古いね私も。

 もうトシでござりまするがな。

『もう終わっている会社 本気の会社改革のすすめ』(古我知史著/ディスカバー・トゥエンティワン/2012年12月25日刊Kindle版も同時刊行)紙版・電子版同時刊行って偉い! ディスカバー・トゥエンティワン。

『誠に不謹慎で叱責を受けることを承知で言えば、東北は新たなパラダイムの挑戦地とすべきだ。
 都道府県を廃止し、州のような新たなひとつの行政区とし、24時間稼動の電子地方政府とする。
 高齢者のパソコンリテラシーを助ける若者による民間ベンチャーを支援する。
 アウトバーンの道路と鉄道の大動脈を再整備し、沿線にハブとなるポロス(都市国家のような人口密集地)を十ヵ所ほど創設する。
 海外からの移民を受け入れ、所得税や法人税は香港並みに下げる。
 元の所有地はすべてこのポリスの土地と交換、第一次産業の漁場や農場、そして第二次産業の研究や製造設備へは、ハブのスコープ(傘をイメージしていただきたい。傘を開いた真ん中がハブ、放射状に広がる傘の骨がスコープ)状に広がる交通網で通勤する。
 第三次産業は、ポリス内で生活者を大いに楽しませることで繁栄する』

 って、別に東北地方だけじゃなくて、全国的にも展開していただきたいプランである。まあ、そのための実験地としての東北ということなんだろうけれども。

 ニューヨークを中心とする金融資本主義を中心としたアングロサクソンの経営論は三つの原理主義に彩られていたと古我氏は分析する。

『ひとつ目、IT革命による標準経営主義(つまり、ITを使ってどこの会社も同じような効率的な事業運営をしようってこと)。

 ふたつ目、規制撤廃による市場原理主義(つまり、市場に会社の行動の良し悪しや会社の価値を自由に決めてもらおうってこと。

 そして最後に、ファイナンス偏重の利益最大主義化(つまり、会社や事業の定量的な評価を、たたき出す利益の額や伸張率で測り、その額や伸び率がさらに高くなるように事業だけではなく財務技術も動員して必死で生み出そうってこと』

 こうしたアングロサクソン的な考え方を日本はやめるべきだ、つまり『福沢諭吉の教示では、西洋の文物を導入する際には文明の外形ではなく文明の精神を摂取する必要があるということだったが、今回はアングロサクソンの外形でも精神でもなく、経験を摂取して、私たちなりに威風堂々とガラパゴス化しよう』という考え方である。

 そして、社員全員が同じ方向を向いて仕事をする日本のやり方を否定し、『たとえば、ゴアテックス素材で有名になったW.L.ゴアの10パーセントルール、世界的電気素材メーカーである3Mの15パーセントルール、グーグルの20パーセントルールが参考になる』として、社員がその勤務時間のそのパーセンテージの時間を現在の仕事以外のことをやっても良いというルールを設けたらという提案をする。

 要は、日本の総合商社が現在では全然オカネにならない事業を平気でやっていることによって、却ってその結果その事業がいつの間にかキャッシュ・カウになったりするように、一見無駄なように見える事・物こそが将来大きく変貌するかもしれないので、そんな事業を切ったり、無駄なことをする人を切ったりする「選択と集中」は意味がないということなのだろう。

 それからすると出版社の仕事なんて、そんなグーグルの20パーセントルールどころじゃないユルさである。でも、そんなユルさが新しい企画の元になったりするわけだから、これも無視できないということなのだ。

 ところが、最近そんな余裕もなくなってきたのか、某・講談社あたりはなんか夢中になって目前の仕事をやっている人が増えてきているようだ。

 実は、それが低迷の原因なのにね。

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