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2013年1月 3日 (木)

『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』

「ダメ出し社会」ってなんだ。と思って読んでみたら、要は、現状を批判するばかりで建設的なことを考えない社会ということなのか。

『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか 絶望から抜け出す「ポジ出し」の思想』(荻上チキ著/幻冬舎新書/2012年11月30日刊)

 現在、日本経済は停滞の時期を迎えている。ところが、政治も一緒に停滞しているというのが、実はもっと深刻な問題なのだ。経済は停滞していても、もっと活発に停滞を打ち破る方法にトライする政治があれば、実は健全な社会と言えるわけである。

 ということで荻上氏は言うのである。

『僕らは、停滞している議論を前進させなければならない。そのためには、“新しい政治への参加方法”が必要です。
 ただ悲しいかな、僕らにとっての「政治参加」とは、多くの場合、イコール「選挙に参加する」になってしまっている。また、「どうせ選挙で世の中は変わらない」というシニシズム(社会の風潮を冷笑・無視する態度)があふれる一方で、他の選択肢を採用しようという動きは、まだまだ緩慢です』

 とは言っても、反原発デモなどの直接行動は実際行われているし、それはまだ結果を伴っていないけれども、今までは見られなかった行動である。また、被災地へのボランティア活動なんかも盛んに行われていて、こうした動きも間接的に政治を動かすことには繋がるだろう。

 ただし、こうした活動はどうしても参加者自身に積極的な参加が必要になってくる。そこで、荻上氏は「熟議・参加を重んじ、市民個人の能力を最大化するストロング・デモクラシー」に対置して、「大衆の集合の能力を最大化するスマート・デモクラシー」を提唱する。

 そうしたスマート・デモクラシーは、言わばデジタル・デモクラシーとも言え、つまり『ワンクリックで募金ができたり、数分でパブリックコメントを送れたり、特定サイトにあえて負荷をかける閲覧行為をするなどがしやすくなったことで、「民意」の可視化が容易になったり、「圧力」をかけるアクションへの参加が楽になったり』するというのだ。

 更に;

『2011年には「新寄付税制」と「NPO法の改正」が実現したため、認定NPO法人に寄付をした個人が、所得税に対して寄付控除を受けられるようになりました。
 この動きは、「信頼できない国に税金を納めて無駄に使われるぐらいなら、信頼できる組織に解決してもらいましょう」という、政府に対する一種のボイコットとして使えるのがミソ』

 だったり;

『安定成長下での市民運動のイメージといえば、中央に対して異議申し立てをするというものでした。しかしこれからは、端的にいえば、「国はノロノロしか変わらない。ならば自分たちでモデルを作って実行し、結果が出たら国にもそれをやらせる」という発想が需要になってくるようです』

 などの考え方をしてNPOや社会起業家がこれからは動きやすくなっている状況を捉えて;

『従来のロビイストのイメージともまた遠い、「自分でやり、後ろ姿を見せ、そして、その後ろを政治家についてこさせる」くらいのスタンスのものだと思います。いうなれば、「クレクレ型」ではなく「コレヤレ型」、自らロールモデルを創造していく活動だといえそうです。「予算には限界がある」「できる法整備にも限界がある」「期限もついている」ということを前提とした上で、いかにプラグマティックに意味のある形で、理想へと一歩でも歩みを進めていくかが重要です』

 という提案をする。

 これは『ウェブに一方的な期待をかけるだけでは政治は動かない。ウェブは双方向性が命である。最新の情報技術によってもたらされた豊かなコミュニケーション環境を、政治家や官僚との対話に生かさなければ世のなかは変わらないし、いつまでも「お上」に任せている場合ではない。ウェブを利用して政治家に語りかけ、政治を自らの手で「動かす」という当事者意識が、今われわれに求められている』という、12月4日に書いた津田大介氏の主張と似た発想である。

 つまり、政治家に使われているんじゃダメだ、むしろ政治家を我々自身が使い倒すんだという発想で物事を動かしていけばいいんだ、という主張。

 そう、批判ばかりじゃなくて、「そんな批判をするならば自分でやっちゃえば」という逆転の発想。

 それが荻上氏の言う「ポジ出し」の思想なんですね。

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