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2013年1月31日 (木)

『バカに民主主義は無理なのか?』って、当たり前じゃないか

 無理なのである。とくに我が国では……。

 であるから我々は次善の策を探さなければならないのである。

『バカに民主主義は無理なのか?』(長山靖生著/光文社新書/2013年1月20日刊)

 この日本における民主主義はほとんど瀕死状態である。

『近年、日本の政治も経済も、何度か「大きな曲がり角」を迎えている。――そう言われ続けていて、たしかに何度も曲がり角を曲がって、いつまで経っても大通りに出られずにいる。堂々巡りどころか、ぐるぐる回る「きりもみ状態」で墜落しているようなものである。
 現代の政治不信は、特定の政治家や政党、あるいは政策を手直しすればよくなるというレベルを超えて、現行の政治システム自体への不信感にまで達しつつある。
 それは、「私たちの政治」だと思われていた「民主主義」体制そのものへの失望が広がっているということだ。
「今までがダメだったから、別の政党、別のタイプの候補者に……」という動きはあるが、どの候補もどの政党も似たり寄ったりで、たいした違いがないことも、ほぼわかってしまった。
 ポピュリズムは危険だし、エリート主義は鼻持ちならない。世襲は非民主的だというし、成り上がり志向の自信家・野心家は論外――とメディアはいう。しかし現実問題として、それ以外に、どういう人間が政治家になっているのだろうか。
 けっきょくのところ、民主主義はもうダメなのか』

 というのが長山氏が本書を書いた理由なのだが、その結論としては;

『民主主義にいいところがあるとしたら、それはこの制度が、「われわれが生きている世の中は理想的ではない」ことがわかりやすいところだと思う。
 民主国家を運営しているのは、哲人王のような完璧な存在ではなく、われわれ程度にバカな人間だ。「バカが選挙権を持っていいのか」という課題以上に深刻なのは、「バカが政治家をしていいのか」であろう。有権者に資格試験がないように、政治家にも、資格試験はないのである』

 ということ。

 つまり民主主義自体が完璧なものではなく、欠陥が沢山ある制度なのである。

 そんな欠陥が沢山ある制度だからこそ、我々は大事にしなければいけない。常に関心を持ち監視を怠らず、常に検証を怠らず、自らのアタマで考えて次善の策を練らなければならない。決して、政治家に任せておけば大丈夫なんてことは一切考えずに、あっちの政党が駄目だから今度はこっちの政党に投票するなんてバカなことをせずに、政治家が何を考え何をしようとしているのかを見ながら、おかしかればそれを追求し、変えさせなければならない。それをしないと、いつもいつも「あの政党に騙された」「あの政治家に騙された」と常に投票する政党を変えるおバカな有権者であるにとどまるだろう。2009年の民主党への投票者が2012年の自民党への投票者になってしまう、って一体あなたは何を考えてるんですか。

 更に例えば「手続き民主主義」の問題。

「民主主義は多数決である」ということはみんな知っている。じゃあ、始めから「課題を提出、即、多数決」でいいのかというと、そうではない。一つの課題を提出したら、その後、熟議を重ねて課題に対する修正を重ねて、その結果をすべての人間が受け入れる、というのが民主主義のあるべき姿であるだろう。ところが、政治家は自らの政党の議員を増やすことばかりを考え、提出した課題に対して熟議を重ねるどころか、ほとんど議せずして多数決。なので、ねじれ参議院で反対の結論が出てしまうと、衆議院は30日置けばいいとばかりに放置し、なんら議せずして法案を通してしまう。

 それこそ「手続き民主主義」であって、そんな民主主義ならば別に民主主義的にことを進めなくてもいいのである。はじめから多数決でやりゃあいいじゃないか。でも、それではあまりにも見え透いたやり方なので、なんか熟議をしたように振る舞うだけの劣化した政治家。しかし、彼を選んだのは私でありあなたであるのだ。

 こんなことを続けていては、我が国の民主主義というものは劣化するばかり。

 民主主義は完璧な政治制度ではない。というか、我々自身が完璧な存在でない以上、そんな我々が作っている政治制度が完璧であるはずもないわけである。思考停止した有権者が選ぶ思考停止した政治家、という構図こそが嫌われるべきであり、唾棄しなければならないことなのだ。

「見えないことは、ないことにして、いつの間にかそれを忘れ、失敗を繰り返す」というのが『失敗学』の畑村洋太郎氏のテーゼである。

 そんな失敗を繰り返しちゃいけないのである。

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