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2013年1月27日 (日)

『コンビニの戦士達』はここで終わっちゃダメなんだ

 幻夜軌跡氏の作品は他にも3作ほどあるようで、しかも皆Kindle版だけの出版だ。こういう新しく出てくる人たちの中から、新たなメディアの推進者が現れるのだろう。

『コンビニの戦士達』(幻夜軌跡著/のぎのぎ出版/2013年1月14日刊Kindle版のみ)

 作品自体は出てくるキャラクターが分かりやすくて、面白く読めるものである。

 登場するキャラクターは

若き店長:本部社員。研修のために直営店で店長をやる。24歳
マネージャー:本部社員。研修のために直営店でマネージャーをやる女性。23歳

<朝勤務 6時~9時>
普通:大学生
アニメオタク:大学生。アニメヒロインへ注ぐ愛情がハンパない男
パチプロ:フリーター。パチスロで生計を立てる
孤独:パート。子供達の家族と別居している独り身の女性。52歳

<昼から午後勤務 9時~13時、13時~17時>
パートリーダー:主婦。お店の精神的支柱。プロ意識が高い人
静寂:パート。主婦
サポーター:パート。独身女性。サッカー日本代表のサポーター。35歳

<夕方勤務 17時~22時>
アイドル:女子高生。お店のアイドル。心がとてもきれい。
巨乳:女子高生。声を出さない、体も動かさない、でも巨乳。
天下取り:フリーター。高卒2年目。お店で天下を狙う男。
人間嫌い:大学生。人と接するのが大嫌いな男。

<準夜勤務 22時~翌日の1時>
お坊ちゃん:大学生。甘やかされて育った。
男喰い:女子大生。何股もかけられるスキルを持つ。
バイトリーダー:大学生。人に優しく自分に甘い。男喰いに夢中な男。
バックレ:後輩。一生懸命まじめに仕事をやる男だったのに。

<深夜勤務 零時~6時>
守護神:大学生。お店の守護神。人がいない時はいつでもかけつける男。
不死鳥:お店の不死鳥。どれだけバックレても、クビにならずに戻ってくる男。
留年:大学生。留年間近な男。
ドスケベ:健全なエロ道を貫く男。悪い事はしない。

そして「俺」:大学3年生。

 多分人が良さそうな「俺」はバックレがバックレたので、その代わりにバックレのシフトに入ることから、このコンビニチェーン「ヘルマート」の全容を知ることになるのだった。

 コンビニチェーン本部はどうやって儲けているのか、金がたいしてないのにコンビニを始めるオーナー店長は如何に本部から不利な条件で出店し、決して儲かりはしないの店長をやめるわけにはいかないのか、地主とか個人経営で儲かっている会社の税金対策で出店する店は如何に儲けることができるのか、などのコンビニチェーン本部の儲ける仕組みはよくわかった。

 若き店長が威張りくさっても、バイトをしながら企業のインターンのスケジュールを気にする「俺」が、若き店長より「いい会社」に内定でもしてしまったら、この若き店長は途端に卑屈になる奴なんだろうな、と考えたり。何せ『一流企業で勤めている事も、俺が店長であることも、本部社員である事も女を釣るいい餌なんだよ。分かるか? うちのコンビニチェーンで働いている社員は、同じ女性社員やうちのコンビニのスタッフに手を出すのだけが楽しみなんだよ』なんてことを言う最低の男なんだもんな、この若き店長はね。

「ゴミ箱に頭を突っ込んで吠える男」とか「店内でおしっこをしてしまうパジャマおばさん」とか「うんこブリーフ男」とか、変な客も意外と実際にはあったりする東京という街なんだろうな、とか、いろいろ楽しんで読んでいるのだが。

 お話は『ガテン系の格好をした男性がATMの機械を仕事道具だろうレンチで殴りつけている』というところでお話は突然;

『コンビニを襲う百鬼夜行。
迎え撃つは一騎当千の兵達。
されど、密閉されれば蠱毒壺の運命。
ただ違うのは、絶えず壺に補充され続けるということ。
コンビニは永久不滅。
店内に出ると、守護神がこちらを向いた。
俺は苦笑いを浮かべる。
さて、誰が生き残るんだろうか。
これからまた新しい一週間が始まる』

 と終わってしまう。

 えっ? ここまではすべて設定話。ストーリーはこれから始まるんじゃないの? という残された疑問のみ。

 されども、「続く」とか「予告」もなし。

 絶対後がある話なんだけれどもなあ。

 どうしちゃうんだろう?

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コメント

おお、期待していました。
読みます読みます。

お久しぶりです。私のことを覚えていらっしゃいますでしょうか?
昨日はブログにお取り上げ頂き、まことにありがとうございます。
『コンビニの戦士達 本篇』が今日から発売になりました。明日から五日間無料キャンペーンをやりますので、この機会に読んで頂ければ幸いです。よろしくお願いします。

頑張ってください。
続編期待してます。

初めましてhappy02『コンビニの戦士達』を書いた著者の幻夜軌跡(まぼやのきせき)です。

今回は、自分の作品を読んで頂いただけでなく、ブログにとり上げて頂いて書評までしてもらえて本当にありがとうございます。
めちゃくちゃ嬉しいです。
今さっき、友達に教えてもらえてすぐに飛んできました。
感謝しかありません。

この作品は、自分の中では喜劇をイメージしていて、コンビニには個性の固まりのような人達が集まるけど、コンビニのシステムの中ではピックアップされることもなく回り続いていくしかないというのを伝えたくて書きました。

自分の中では短編で終わりのはずでしたが、今回、書評を頂いてこれをプロローグとした形で本編を書いてみようかなという気になりました。
本当に書評を頂けるのが一番嬉しくて、初めて人様のプログで紹介されて今は嬉しいとともに、もっと精進して書き続けなきゃという気持ちですhappy02
これからもまた作品を手に取ってもらえたら幸いです。応援よろしくお願いします。

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