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2013年1月25日 (金)

偽ルポルタージュ『1997②ソフィアの秋』

『ソフィアの秋』という五木寛之の小説は1969年に発表されたもので、『さらばモスクワ愚連隊』などと同じような、旧共産圏の話である。

 つまり基本的には「暗い話」なのである。

Img238_2ソフィアの地下協会

Img053_2ある建物の半地下にあった墓標群

 東京の私立大学でロシア文学を学んでいる学生(早稲田大学露文科中退の五木寛之氏自身がモデル)が、毎日屯している喫茶店で、友人から聞いたブルガリアの「イコン」(聖像)の話。ロシアやブルガリアにはそんなイコンがごろごろあって、それを持って帰れば高い金で売れ大金持ちになれるという話を聞き、喫茶店の主人から金を借りた主人公はソフィアに赴く。イコンを手に入れた主人公だが、ブルガリアから出国しようという時に、山越えで雪にあってしまい、寒さのあまりイコンを燃やしてしまうというお話しである。

 なぜか、私はそんな話を読みながら、話のバックグラウンドは暗い旧共産圏の話なのであるが、なんか妙に明るい話のように読んだ記憶がある。
Img199_2「イコン」ではないが、アレクサンドル・ネフスキー聖堂の中の聖像

 五木寛之氏からこの『ソフィアの秋』の映画化権を、取り敢えず口約束で得たある映画プロデューサーは、主人公をアメリカの大学生の話にして映画化できないかという話を私にした。

 しかし、もはや民主化したブルガリアである。五木寛之氏の小説では「ちょっと行けない場所」という設定でソフィアという日本人からはちょっと神秘的で素敵な街というイメージで捉えていたのであるが、最早、西側に対する鎖国を解いてしまった国で、どれだけ「神秘的で素敵な街」を表現できるだろうか、というのが映画化のネックでもあった。

 もうモスクワ経由でなくても、フランクフルトでもパリでも(私はカンヌ→チューリッヒ経由でソフィアに入った)、どこからでも行けてしまうのである。山越えなんかしなくてもブルガリアから出られるのである。
Img394_2ソフィアの下町風景

Img333_2なにか旧共産圏時代を思わせるスミノフ・ウォッカの看板である

 1997年のソフィアはまだまだ旧共産圏の匂いが残っていた街だったが、今はどうなっているのだろう。

 久しぶりに行きたくなった。

Nikon F4, Nikon New FM2 Ai Nikkor 35-70 Fuji RDPII @Sofia, Bulgaria (c)tsunoken

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「イコン」って何かご存知ですか? このブログの読者は知的な方が多いから、 ご存知の方も多いかもしれません。 もともとは、 イメージを意味するギリシア語のエイコーンから来た ...... [続きを読む]

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