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2013年1月19日 (土)

一日20本のブログを書いて『年収150万円で僕らは自由に生きていく』わけだな

 今、一番電子化したい本なのであるが、多少は安くなるし、なんでこういった本を電子化しないんだろうか。これは講談社のサボりだな。

『年収150万円で僕らは自由に生きていく』(イケダハヤト著/星海社新書/2012年11月21日刊)

 イケダ氏は「プロブロガー」を自称している。確かに、ブログを書いて月20万円の収入があるということは、まさに「プロ」ですがね。

 そんなイケダ氏のブログはしばしば「炎上」するそうだ。まあ、多分こういう書き方が「炎上」する理由になったんだろうな。

『僕は自分のブログ運営、書籍や連載の執筆、講演・研修、企業へのマーケティングコンサルティングで年間500~600万円の売上を計上していますが、これ以上働いて年収を上げたとは思っていません』

 これは森永卓郎氏が『年収300万円時代を生き抜く経済学』を発表した際の読者の反応と同じだ。つまり「僻み」ってやつね。年収150万円も300万円も稼げないニートみたいな連中が、著者が提言する生活費以上の高収入を得ている(500~600万円が高収入かどうかは別だが、森永氏は執筆当時3000万円位の収入はあったわけで、その意味では高収入)ことを、殊更あげて批判をするという構図。なんかそんな批判をする前に、お前らもその位の収入を上げてその300万円か150万円の生活を実行してみればいいのだ。そうすれば著者が言っていることの真偽はすぐに分かるのに。

 そんな池田氏である。既にそんな150万円生活を実行しているのだ。

『シェアハウスに住む、もしくは郊外の安い物件に住むことを考えれば、家賃・光熱費5万円、食費2万円、通信費1万円、交通費1万円、雑費1万円……。さらに、外食を抑えて自炊する、移動に自転車を使う、通信費を節約する、外で飲まずに家で飲む、などなどの工夫をすれば単身150万円暮らしは決して無理ではないのではないでしょうか。実家暮らしをしている方は、もっと少なくしてもいけるはずです。僕自身も独身時代、日本橋に住んでいましたが、150万円もあれば十分でした』

 多分、これはかなり「最低」の部類に属する生活だ。しかし、問題は生活レベルの話ではなくて、そんな最低レベルの生活でもって「心の平安」を保つ方法であるし、そんな生活を「楽しめるのか」という問題なのである。つまり、そこで考え方を変えて『積極的に人とつながり、誰かを助けることができる人は、お金を支払わなくても様々なメリットを享受できる』という考え方をするわけだ、『人とつながるのが嫌なら、今まで通り、お金を払いましょう。お金を払いたくないのなら、自分を「オープン化」し、人と積極的につながりましょう』という、新たな「ムラ社会」を提案するのだ。

 勿論、その「ムラ社会」とは、過去のムラ社会とは違い、生まれた場所に制限されない、入ることも出ることも自由な、まさしクインターネットを介在させたネットによるムラ社会。イケダ氏はそんなムラ社会を「ムラ社会2.0」と呼んで、過去のムラ社会と峻別する。さらに、この「ムラ社会2.0」では、人は『複数のコミュニティに所属することも容易になります。ムラ社会2.0では、地域、年齢、趣味・関心、学校、職場、職種などなど、様々な軸で人とつながることができます』といことで、そのコミュニティとの付き合いの深度も自由に設定できるというのだ。当然、そんなムラ社会2.0にはムラ社会2.0なりの付き合い方がある。つまり『誰がどういう生き方をしていようと、「自分は自分」という態度を持つことが、「ムラ社会2.0」では求められます。これからは自分の「強度」が試されるのです。自分の根っこが定まっていない人は、周囲に振り回され、常に空気を読み続け、生きづらくなっていくのかもしれません』。つまり、『誰かの幸せを目にする度に「こいつらの幸せが憎い!」なんてことを思っていたら、すぐに心がダメになってしまうでしょう』ということなのだ。最初に引用したイケダ氏の文章に「炎上」で応えるような人は、結局はこうしたムラ社会2.0の世界では生きていけない人なのだろう。

『インターネットという巨大な「中抜き」排除システム』がある以上、今後ともこうした世の中はそちらの方向に進んで行くだろう。『今、需要と供給を何らかの壁で塞いでいるような業種、たとえば不動産仲介業などは、早晩インターネットの波に飲まれると思います』と言う通りなのだが、そこに立ちはだかるのが「免許」という「規制」である。例示された「不動産仲介業」には「宅地建物取引責任者」というライセンス・ホルダーが必要になってくるなどの、参入障壁が必ず出てくるのだ。

 勿論、こうした参入障壁や規制は今後は次第に緩和されてくるだろうが、その結果起きるトラブルも全ては自己責任で解決しなければならない、という問題も出てくる。実はそのへんの覚悟も必要にはなってくるだろう。

 とは言うものの、既に「人口は減少し、成長に裏付けられた経済から成長しない経済」へという資本主義経済のパラダイム・シフトは起こっている。そんな社会の中で、取り敢えず生きる知恵としての「ネットを介在させたムラ社会2.0」というのはなかなかに首肯できる提案である。

 しかし、それにしても『プロブロガーを志した当初は、せいぜい書けて一日5本程度でしたが、鍛錬を積んだ今では一日15本、文字数にして最大2万字はテキストコンテンツを生産することができます』ってすごいなあ。

 私も一日1~2本じゃなくて、少なくとも一日5本を目指そうかしら。

 しかし、その前に11台のアナログカメラと8台のデジタルカメラ(ただし、そのほとんどが現役として使用可)をどう「断捨離」するかだ、ああもう……。

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