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2012年12月19日 (水)

『キンドルで本を売る』をKindleで読んではみたのだが

 Kindle Paperwhiteが届いたので早速Kindle本を読んでみることにした。

 なので、このブログを読んでいる貴方がKindleやスマートフォン、タブレットを持っていれば買えますが、リアル書店では買えませんのであしからず。

『キンドルで本を売る――キンドルを通じた個人出版のアドバイス』(小林啓倫著/Kindle/2012年11月26日刊)

 この本では著者の小林啓倫氏が、個人でもアマゾンを通じてキンドル本を出版できる「キンドル・ダイレクト・パブリッシング(Kindle Direct Publishing:以下KDPと略す)」でもって、2012年11月15日に(ってまだつい最近だ)『3Dプリンタの社会的影響を考える』という電子書籍を出した際に気づいたことなどを書いて電子出版したものだ。

目次は;

はじめに

『3Dプリンタの社会的影響を考える』の舞台裏
 1.ネタを選ぶ
 2.書く
 3.アップロードする
 4.プレビューする
 5.公開を待つ
 6.結果はどうなった?

7つのアドバイス
 1.表紙にこだわってみる
 2.「商品の説明」を大事にする
 3.サンプルを意識してみる
 4.ソーシャルメディアを活用してみる
 5.値付けを工夫してみる
 6.テーマをしぼってみる
 7.ここに書かれていることをすべて無視してみる

おわりに

 という実に簡素な本である。当然、ページ数も少ない。だから、というわけではないが、値段も安い。ちなみに小林氏の前著『3Dプリンタの社会的影響を考える』はファイルサイズ259KBで300円。本書は245KBで150円である。

 この辺に電子出版のひとつの可能性がありそうだ。つまり「ショートコンテンツにして値段が安い」ということ。つまり、電子本はどちらかと言うと短いコンテンツに向いている、というか小説のようなものならよいのだが、読み方を前後しながら読んでいくノンフィクションなどのものの場合、あまり長いコンテンツだと読みにくいということが挙げられる。実は、今読み始めているのがクリス・アンダーソンの『MAKERS――21世紀の産業革命が始まる』。これは紙の本で320ページ、Kindle版でファイルサイズ962KBもあるのだが、ちょっと手こずりそうである、がクリス・アンダーソンの本は読みやすいので、読むことには問題はないのだが、書評を書く事については、いろいろブックマークをつけなければならず、またそれを探して読み返すのがちょっと面倒ではある。

 もうひとつの「安い」というのも電子書籍の重要なポイントだ。日本では電子書籍といっても紙の本に比べてあまり安い値段がついていないのだが、これはもっぱら出版社側の事情によるもので、多分、いずれはもっと安くなるものであると思うが、当面、そんなに安くはできない以上は、最初から「電子だけで出す本」は相当安い値付けができるというのが強みではある。

 で、『キンドルで本を売る』の書評なのだが、まあ、目次を読んで、まんまそのまんまの内容なのだ。しかし「ネタを選ぶ」なんてのは本を書く以上当たり前のことであるし、「書く」なんてものはねえ、それ以降の「アップロードする」「プレビューする」「公開を待つ」なんかが電子書籍ならではの動きなのであるが、さすがに「書く」からそのすぐ後が「アップロードする」なのは編集者の作業が入らないわけである。はたしてそれでいいのだろうか、というのが出版社出身者としては気になるところである。

 つまり、読んでも「それがどうなのよ」というツマラなさがあるのだ。

 やはり最初の第三者である編集者の目を通した方が、本の質は当然上がるだろうし、内容精査を経たほうが、読み手にとってもありがたい。この本を読んでみても、なんか中身が薄い印象がある。つまり、ブログの延長線上にあるような本なのである。

 そうした本を書いて、「表紙にこだわって」みたり、「商品の説明を大事に」してみたり、「サンプルを意識」してみたり、「ソーシャルメディアを活用」してみたり、「値付けを工夫」してみたりなどの「販売方法」を考えることよりも、むしろ書き手としては、「本の内容を上げる」事の方が大事なのではないだろうか。

 そして、それらを考えるのが出版社の役割であり、仕事であるのだから、やはりKindle本であっても、編集者・出版社側の仕事をする人の存在が大事になってくるのではないだろうか。

 やはり、一人でやる仕事は一人以上の仕事はできないわけで、そこに他人の介在が必要になるのである。

 残念ながら『キンドルで本を売る』はそんな「ブログの延長線上」みたいな「残念な本」の一つになってしまっている。この本を読んで面白かったら、同じ著者の『3Dプリンタの社会的影響を考える』も読んでみようかとは思ったのだが、多分『キンドルで本を売る』と同じような方法で書かれた本だと考えると、それは選ばずに、同じようなテーマを扱っている『MAKERS』の方をとってしまうのである。

『MAKERS』はかなり読み応えがある本ではありそうです。

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