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2012年11月21日 (水)

松任谷由実40周年記念アルバム『日本の恋と、ユーミンと。』

 松任谷由実のデビュー40周年記念アルバム『日本の恋と、ユーミンと。』初回限定盤(DVD付き)を買った。

『日本の恋と、ユーミンと。 The Best Of Yumi Matsutoya 40th Anniversary』(松任谷由実:作詞・作曲/EMI Music Japan/2012年11月20日刊)

 40周年だから、デビュー年は1972年。1972年にかまやつひろしプロデュースのシングル『返事はいらない』を出して300枚しか売れず、1973年に『ひこうき雲』を出して、多少は業界的には注目されてきたところだろうが、世間的に注目されたのは1975年の『あの日にかえりたい』の大ヒットだろう。

 私も荒井由実の名前を知ったのは、この『あの日にかえりたい』であって、その直前にヒットした『「いちご白書」をもう一度』の作詞・作曲が荒井由実だったことを知ったのは、この『あの日にかえりたい』のヒットの後だった。

 このバンバンが歌った『「いちご白書」をもう一度』の作者が荒井由実という小娘(と言っても私とたいして年は違わないんだけれども)だったというのがショックで、なおかつ『あの日にかえりたい』という、その当時としては(論理的には)絶対に同意してはいけない雰囲気の歌詞なんだけれども、何故か気分にしっくりくる歌詞を作ってきた人に対する興味は当然湧いてきたわけである。

 ということで、私は人には言わないけれども、いわば「隠れユーミン・ファン」であったわけです。ただし、「ユーミン」という呼び方は嫌でしたけれども。「アライ・ユミ」でいいじゃんかよ、という感じで。

 荒井(松任谷)由実の歌の良いところは、同じ「ニューミュージック」とか「ジャパニーズ・フォーク」とか言われてた世界からの出身なんだけれども、その「四畳半フォーク」と言われてた叙事的な、言い方を変えれば「貧乏臭さを売り物にした」フォークソングの世界から、そうじゃない世界があるということを示してくれた音楽ではあったわけだ。どうしたって日本人は世界では中流なんだから、中流の歌を歌うしかないんじゃない? という提案もあったのかも知れない。彼女の出自からもして。

 更に彼女のノン・ヴィブラート唱法は、それまで日本では語尾を伸ばせば皆ヴィブラートしていたのが、そうじゃない歌い方もあるのだということを知らせてくれた訳だ。実は、我々は既にアメリカのポップスの歌い方ではノン・ヴィブラートが普通だってのは知っていたのであるが、それを初めて日本で遣ったのが彼女ということ。

 何か、既成の音楽が嫌だからジャズやロックに(多少は無理しながら)行っていた気分を、邦楽に戻してくれる気分があった。そんな荒井由実ではあったのである。

 まあ、確かに八王子の呉服屋さんのお嬢さんと、慶應ボーイの恋愛であり、それを最初の頃はモチーフとしていた荒井由実の曲がカッコ良くないわけはないというものだった。

収録曲はDISC 1『やさしさに包まれたなら』『守ってあげたい』『卒業写真』『Hello, my friend』『DOWNTOWN BOY』『恋人がサンタクロース』『ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ』『ルージュの伝言』『Sunny day Holiday』『魔法のくすり』『acacia(アカシア)』『青いエアメイル』『時をかける少女』『ベルベット・イースター』『12月の雨』『A HAPPY NEW YEAR』、DISC 2『真珠のピアス』『あの日にかえりたい』『海を見ていた午後』『中央フリーウェイ』『埠頭を渡る風』『ノーサイド』『青春のリグレット』『BLIZZARD』『幸せになるために』『シンデレラ・エクスプレス』『DANG DANG』『わき役でいいから』『14番目の月』『翳りゆく部屋』『水の影』、DISC 3『リフレインが叫んでる』『ダイアモンドダストが消えぬまに』『真夏の夜の夢』『ANNIVERSARY』『Happy Birthday to You~ヴィーナスの誕生』『WANDERERS』『ガールフレンズ』『哀しみのルート16』『SWEET DREAMS』『カンナ8号線』『DESTINY』『ダンスのように抱き寄せたい』『ひこうき雲』『青い影/Procol Harum feat. Yuming』の全46曲。プラス初回限定盤では荒井由実時代のPVから最近のコンサートDVDの抜粋版約1時間が付いている。

 こうして荒井(松任谷)由実の40年間を見ると……なんて偉そうなことは言えないのだが、なんか戦後のまだ戦後らしい所の残る「東京」を知っている最後の世代としての「同時代感」というものがある。なにせ「中央フリーウェイ~調布基地を追い越し」なんですよ。調布基地なんて、その歌を作った時点でももうなかったはずなのに、そこに「基地」を入れるのは何かのメッセージとしか受け取れない。私が朝鮮戦争当時の練馬ジョンソン基地への「故障戦車入替トラック」というすごい存在を知ったように。

 さらに面白いことは、私が映画『AKIRA』でもって一緒に仕事をした芸能山城組の主宰者にして環境情報学者(音響)の山城祥二(大橋力)氏の調べたところ、松任谷由実の声にはモンゴルの「ホーミー」と同じような成分が含まれているということなのである。つまり基底音に足して倍音の要素が含まれている声だというのである。この倍音成分は人間に「いい気持ち」を感じさせるものだそうである。だから荒井由実の歌は聞いていると気持ち良くなるのか……、ってそんな単純な問題じゃないんですがね。でも、そんな感じさえさせる気分ではある。

 というところで、このオバサン歌手を持ち上げるのはおしまい。

 でも、この人のどこが「恋愛の教祖」なんでしょうね。初めっから松任谷正隆一本筋だったのがこの人の恋であった。「教祖」になる程の恋愛経験もないのに、たまたま歌詞の作り方が上手かったために、「恋愛の教祖」になってしまった。

 ということだけだったはずなのに。

 

 

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