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2012年10月17日 (水)

『読書の技法』は決して特殊な本の読み方ではない

 1ヵ月平均で300冊、多い時で500冊の本を読む著者の『一冊を5分で読む「超速読」と、一冊を30分で読む「普通の速読」』と時間をかけて読む「熟読」のススメである。

『読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門』(佐藤優著/東洋経済新報社/2012年8月9日刊)

 面白いのは、『一冊を5分で読む「超速読」』法である。

『まず序文の最初1ページを読み<それ以外はひたすらページをめくる。
 このとき文字を読まない。とにかくページ全体を見るのだ。
 ビジネス書で強調箇所が太字やゴシック体で書かれている本は、ページ全体を見るには値せず、太字やゴシック体の文字だけ追っていけばよい。
  <中略>
 そして、結論部のいちばん最後のページを読む。
 これで本全体の印象をつかむと同時に、その本で自分が読むべき箇所の当たりをつけることができる』

 という読み方は、私が書店で本の品定めをするための立ち読みの仕方と殆ど同じである。私の場合、まず序文(「はじめに」とか「はしがき」とか書かれている部分)を読み、「あとがき」を読み、第1章の書き出しと結論部分のラストを読み、まだ時間があればザラっと本文の「見た目が目立つところ」を読むというやりかた。この読み方で大体本の内容は殆ど分るので、下手をすればそれだけでその本について何か書けてしまうときもある。というか、その程度の読み方でも書ける本もあるということだ。

 ただし、私の書いているものは断じて「書評」ではない。書評を書くことになれば、そこそこ熟読しなければならないし、そうして書くこともあるが、殆どは「一回読んで、読みながら貼ったポストイットの部分だけを読み返して、エイヤ」って書くのであるから、やはり「本に書いてあることをネタに勝手なことを書く」という文章である。

 しかし、その後の『一冊を30分で読む「普通の速読」』だけで書評を書いてしまう佐藤氏のポテンシャルの高さはたいしたもんだ。

 一方、「熟読」に関しては佐藤氏によれば;

『本にはその本性から、「簡単に読み流せる本」と、「そこそこ時間がかかる本」と、「ものずごく時間がかかる本」の3種類がある』

 ということだ。

 つまり、1時間から2時間くらいで読むことができる新書などの類の「簡単に読むことができる本」と、『標準的な教養書』の「そこそこ時間がかかる本」があり、そして『難解な本』には2通りあるそうだ。つまり『第一は、概念が錯綜し、定義がいい加減で、論理構成も崩れている本である。古典的名著とされているものの中にも、このようなトンデモ本がたくさんある。
  <中略>
 第二は、議論が積み重ね方式になっているため、覚えなくてはならない約束事、さらに押さえていかなくてはならない事実関係が多く、読むのに時間がかかる本である』ということ。しかし、この第一のような「トンデモ本」をはじき出すために、速読術があるというのだ。

 確かに、本を読むための時間を作り出すことが難しい人たちは、そうやって「読まなくていい本」をはじき出すことも必要かも知れないが、しかし、そうした「読まなくてもいい本」の中に、意外と「読んでてもいい本」があったりするから、ことはややこしいことになる。

 とは言うものの、本と人との出会いというものは恋愛みたいなもので、読む本に出会わなければそれだけのことで、出会わない以上はその本の存在を知ることはないわけで、ということは「その本」は初めから「なかったこと」になるわけである。つまりそれだけのこと。

 むしろ大事なのは、「トンデモ本」だと考えて読むことをやめてしまった本の中に、実は「読むべき本」があったらどうしようという問題である。まあ、その時は「そんな本は初めからなかったこと」にして忘れてしまうか、あるいは「そんな本があった」ということに気づいたときに、再度その本を買って無理をしてでも読むということの二つしか方法はない。

 で、忙しいビジネスマンがよく言う言葉として「本なんか読んでいる暇はない」という言葉に対して、佐藤氏のこの本から引用して反論だけを呈しておく。

『ビジネスパーソンは忙しい。学生時代のように、毎日6~7時間、机にむかうことは非現実的だ。1日1時間、机に向かう時間を確保すれば十分可能である。筆者の経験則で言うと、それ以下の時間だと効果が出ない。
 忙しいビジネスパーソンでも、昼休みに20分、出社前か会社の帰り道にカフェで30分、夜寝る前に10分で計1時間を作り出すことはできるはずだ。逆に1日3時間をかけても集中力が続かない。1~2時間が適正だ。要は休日を含め、継続を怠らないことだ』

 ということ。

 1日1~2時間あれば新書の1冊くらいは読めるのである。

 皆さんも、お試しあれ。

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コメント

一日一冊でもすごいのに 数分で読むとか 2時間で読むとか すごいもんです
ハリーポッターってのがあって 550ページほどを2時間半で 読みましたが
まあ こども用で 内容も わかりすぎるので 早かったのでしょう
速読なんて ぼくは ほとんど 信じていません
だいいち 本格的な本を 速読できませんしね^^

親書なら 通勤時間で 読むという人はおおいようですね

しばらく DVD の映画ばかり見ていて こちらを観ていませんでした

本を返したそうで  安心しました
あの女性 美人なんですよ^^
こまたの きれあがった っていう時代劇ことば^^があるでしょう
ああいう感じ^^

では 読んでいないところを 読みます^^

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