ディズニーがルーカスフィルムを買収って? でもない話ではないのか
またまたビックリなニュースが飛び込んできた。何と『ディズニーがルーカスフィルムを買収」というニュースが日経新聞電子版に掲載されている。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM31015_R31C12A0MM0000/
最初読んだときは「まさか」という思いと、ますますメディア・コングロマリット化するディズニーの拡大路線は収まるところを知らないなあ、という感じだった。
基本的に、ルーカスフィルムはディズニーをお手本にキャラクター戦略を作ってきたわけで、映画の権利は渡すけれどもキャラクターの権利は渡さないという、20世紀フォックスとの配給契約が今のルーカス帝国の出発点だった。だとするとルーカスがディズニーの傘下に入ることは不思議ではないのかもしれないが、一方、『スターウォーズ』の莫大なキャラクター収入をディズニーに渡してしまうのは随分ともったいない話でもある。
しかし、ジョージ・ルーカスも最早68歳である。映画を企画して、投資して、なおかつ一部では演出もして、それで興行にかけて、ヒヤヒヤしながら結果を待つ、という生活に疲れてしまったのかもしれない。ディズニーの買収条件はジョージ・ルーカスが100%所持するルーカスフィルムの株を半分は現金で、残りの半分はディズニーの株式でということなので、ジョージ・ルーカスはディズニーの株主として残るわけだし、多分エクゼキューティブとして残ることになるのだろう。
つまり、もうヒヤヒヤする人生は送るのは沢山。これからはディズニーのエクゼキューティブ・スタッフとして企画だけをやり、あとの作業は誰かに任せるという考え方なのだろう。その方が気楽にいられる。
で、最初言っていた『スターウォーズ』全9作を完成させるのだそうだ。多分、全作完成する頃にはジョージ・ルーカスは80歳になっているだろう。だとしたら、企画だけやって気楽にその行く末を見守りたい、という気持ちになることは十分理解できる。
まあ、ジョージ・ルーカスも年老いたりというところなのかもしれない。
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