フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 楽天の実験が目指すものは | トップページ | 『読書の技法』は決して特殊な本の読み方ではない »

2012年10月16日 (火)

いまや東大卒官僚だけではない『もう「東大話法」にはだまされない』

 別にそれは東大だけの「話法」ではなく、一般的な立場主義的エリートが使う「自分の身だけ守る」話法なのだ。

『もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く』(安富歩著/講談社+α新書/2012年9月20日刊)

 で、そんな「東大話法」で使われる20の法則があるらしい。

ルール①自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。
ルール②自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する。
ルール③都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事する。
ルール④都合のよいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す。
ルール⑤どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す。
ルール⑥自分の問題を隠すために、同様の問題をもつ人を、力いっぱい批判する。
ルール⑦その場で自分が立派な人だと思われることを言う。
ルール⑧自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説をする。
ルール⑨「誤解を恐れずに言えば」と言って、ウソをつく。
ルール⑩スケープゴートを侮辱することで、読者や聞き手を恫喝し、迎合的な態度をとらせる。
ルール⑪相手の知識が自分より低いと見たら、なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念をもちだす。
ルール⑫自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する。
ルール⑬自分の立場に沿って、都合のよい話を集める。
ルール⑭羊頭狗肉
ルール⑮わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
ルール⑯わけのわからない理屈を使って相手をケムにまき、自分の主張の正当化する。
ルール⑰ああでもない、こうでもない、と自分がいろいろ知っていることを並べて、賢いところを見せる。
ルール⑱ああでもない、こうでもない、と引っ張っておいて、自分の言いたいところへ突然おとす。
ルール⑲全体のバランスを考えて発言する。
ルール⑳「もし○○○であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける。

 ということなのであるが、それは東大卒のキャリア官僚がよく使う手であることは間違いない。要は、自らに責任があることに対して「それは立場が言わせた言葉である」という言い方で、責任逃れをしていつの間にか責任の素材を曖昧にしてしまうやり方である。しかし、こうした言葉の使い方は、今や官僚だけではなく、一般社会の企業経営者の間にも普及してきている。つまり、一般社会の企業経営者たちも既に官僚化してきているということなのだろう。

 それは何故か? やはり創業経営者じゃないサラリーマン経営者にとって、彼が出世の道を歩むためには、彼が一発開成の大ヒットやホームラン・バッターじゃなくて、むしろ目立たないけれど着実にランナーを進める打者だった、ということなのだろう。つまり、仕事で好成績もあげるけれども、失敗も多くするというタイプじゃなくて、失敗はせずにやたら目立つこともなく、しかし失敗がないから上からの覚えもいいという人間なのだ。それはやはり「官僚の資質」なのである。

 こうして、21世紀の日本は「官僚的資質の持ち主」が出世する社会になってしまっている。しかし、そのような社会からは……、あるいは会社からは出井伸之やスティーブ・ジョブズのような第二次創業者的な経営者は生まれないだろう(ジョブズは創業者かもしれないけれども)。

 むしろ、ひたすら前任者の業績を敷衍するだけの経営を行い、前任者の業績をつまみ食いするだけの経営者であり、何ら新たな挑戦をしない経営者である。リスクをとれない経営者ばっかりになってしまっている。

 それが今やまずいことに創業者一族の中にもそのような経営者が増えてきて、会社の経営では新しいことが打ち出せないものだから、ギャンブルに会社の金をつぎ込んでみたり、美術骨董に会社の金を注ぎ込んでみたり、という、なんか日本資本主義の最後を見ているような状況になってしまっている。

 そう、今や日本資本主義は最終段階にきているのではないか。もはやこれはツブれるしかない。それも「官僚主義」という怪物のお陰である。

 安保世代や団塊の世代が言ってきた「日本資本主義解体」「日本帝国主義解体」が、実は目前の喫緊の課題になってしまってきていたりして。

 でも、それは安保世代や団塊世代が望んできたことなので、誰も文句を言えないだろう。

「革命」なんか起こさずとも、日本資本主義が内部から崩壊してくる時代になってきた。崩壊したあとの世界はまだ見えていない。しかし、確実に崩壊に向けて進んでいることだけは確かだ。

 安保世代よ、団塊世代よ、喜べ。貴方達が望んでいた「日本資本主義崩壊」は目の前だ。

 ただし、その結果できる政権は「革命政府」ではないけれどもね。

 しかし、確実にその政権下の官僚は官僚主義的な官僚ではないだろう。つまり、今の官僚が一番手をつけなかった、高齢者の優遇策から手をつけるのだろう。

 よかったね、僕のお兄さんお姉さん世代の人たちよ。もはや、安保世代の国民年金や団塊世代の厚生年金なんかも出なくなってしまうのです。それは社会的に無駄な出費だからね。

 日本資本主義崩壊万歳!

 

« 楽天の実験が目指すものは | トップページ | 『読書の技法』は決して特殊な本の読み方ではない »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

ノーベル賞受賞者が 東大は 大江のアホぐらいしか おもいだせないもので^^

ノーベル賞受賞者が 東大は 大江のアホぐらいしか おもいだせないもので^^

この著者は 京大だそうですね 京大は はぐれものが おおいけど
東大は 官僚型がおおいそうで

そういえば 科学系は 京大が 圧倒的におおい

それも 関西!!
大阪もの^^

政治の世界は 国民のほとんどが 信じていないようになりましたね

東大出で ぼくの知っている範囲では ろくなのがいません(^__^)::

ぼくが 高校出のせいでしょうか??

村上春樹は ぼくがいっていた 高校の1年後輩らしいのですが
読んだことがないんです

おもしろいのですか

最近 ぼくの後輩だと わかったのですが
しかし 早稲田なんて 行くのは よほどの 金持ちだったんですね

両親が 先生だそうで

ぼくは貧乏人だったので(いまも^^)
ルサンチマン いっぱいなもんで
ほんとに 偏狭人間のような記がします^^

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/55872515

この記事へのトラックバック一覧です: いまや東大卒官僚だけではない『もう「東大話法」にはだまされない』:

« 楽天の実験が目指すものは | トップページ | 『読書の技法』は決して特殊な本の読み方ではない »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?