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2012年9月 3日 (月)

『Welcome to Macintosh』ったって、マクドナルドじゃないよ

「Welcome to Mac」というのは「マクドナルドにようこそ」という意味。「Welcom to Macintosh」は「マッキントッシュにようこそ」という、マック立ち上げの時に出るメッセージ、というのは皆さんよく知ってますよね。

『Welcome to Macintosh: The Documentary for the Rest of Us』(監督:ロバート・ベイカ/ジョシュ・リッツォ/字幕:野元善/2008年製作)

 日本でのDVD発売は2011年だが、製作は2008年なのでスティーブ・ジョブズがまだ存命中の時期に作られたドキュメンタリーである。ということなので、インタビュー嫌いのスティーブ・ジョブズには多分断られたようなので、結局、周辺の人々に対するインタビューで構成されたドキュメンタリーになっている。

 で、インタビューに答えている人たちはかなりアップルの関係者(共同開発者、デザイナー、マーケッターなど)が多いのだが、当然、もともとはマック・ユーザーだった人たちで、言ってみればスティーブ・ジョブズ、スティーブ・ウォズニアック、マイク・マークラらの第一世代に次ぐ人たちである。アップルⅡやマッキントッシュをまず使い始め、そこからマック・フリークとなり、そのままアップル・コンピュータに入社して、マックやアップル製品の開発者になった人たち。

 ところが、彼らの大半は、自らアップル・コンピュータの社員になって僅かで、あるいは入社したときには既に、スティーブ・ジョブズはアップル・コンピュータを追われ、アップル・コンピュータはひたすら「普通のコンピュータ・メーカー」への道を突き進むことになるのであった。

 この辺が、自ら開発、あるはデザインするアップル製品に対する微妙なコンプレックスの現われとなる。そう、この時期のアップル・コンピュータの開発者ってちょっと微妙なんだろうな。敬愛するスティーブ・ジョブズはいないし、かといって自分が開発するコンピュータがとてもじゃないがマッキントッシュとはいえないような、「普通のコンピュータ」である。当然、自ら開発する製品が自らのものではないという不幸。例えば、スティーブ・ジョブズが次々に開発(を命じて作らせた)したコンピュータが、最早、スティーブ・ウォズニアックが、自分が開発したアップルⅡとはコンセプトも何も共通の基盤を持たないものであるにしても、しかしアップルという会社に対するリスペクトを今でももっている、のとは反対にかなり今のアップルには辛らつである。

 例えば、元アップル・コンピュータの社員で今はベンチャー・キャピタリストであるガイ・カワサキが言っているように、アップルにおいて「世の中を変える」ことになったのは、アップル、アップルⅡ、マッキントッシュ、iPod、iPhoneの五つだけだなんて言っているわけで、その中にはiMacやG3などの、スティーブ・ジョブズがアップルに帰ってきてから開発した製品は含まれてはいない。更に、2000年以降の製品に関しては、完璧に「コンピュータ・メーカー」的な製品じゃないものね。つまり、旧アップル関係者はすでにアップルはコンピュータ・メーカーじゃないという認識に立っているわけなのである。

 また、多くのインタビューでは、「もし、スティーブ・ジョブズがまたいなくなったら。あるいは亡くなったら?」という質問には、皆が否定的な感想を述べていて、まあ、あまりアップルの先行きには期待していない、というかネガティブな評価をしている。つまり、それは彼らがアップルのファンではなくて、結局スティーブ・ジョブズのファンでしかない、ということなのであろうか。この傾向は、元社員ではなくて、今のマック・オタクになってしまうともっと激しい。

 ということは、私が予想したようにスティーブ・ジョブズ亡き後のアップルにはあまり期待しないほうが良い、ということなのだろう。

 まあ、その方が元々(ジョブズがいた頃の)マック・ファンで、その後Windowsに転向した私のような(マック・ファンからすれば)裏切り者には、心安らかな日々が送れるってものである。

 会社のコンピュータと違っても問題ない引退後はマックに戻そうかなと考えていたのだけれども、まあ、しばらくは様子見だな。

 やっぱり。

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コメント

私たちの年代になると、「最初に触れたパーソナルコンピュータ」っていうとMacなんですね。じゃあ、それ以外の人はどうだったかというと、NECの9800とかのMS=DOSマシンだったわけで、やはりMacのGUIはすごかったんです。
その後、Windows95が出て、会社のPCがWinになってしまい、Macを捨てた人が多かったのです。
私もその一人。だって、Macで作ったデータはWinではまったく読んでくれなくて、困ったものです。その逆、WinのデータはMacは読めるのにね。
ここに、Mac敗退という現状を認めざるを得なかったわけです。

あはは、この先どうなって行くのか楽しみですね。
私はMacintoshに触れたことがないのですが、iPad3が出た為に友人から無理やり買わされたiPad2に触れて以来、Apple製品はすごいと思うようになりました。タイではiPhone、iPadの勢いはすごいですがMacintoshはほとんど見かけません。この先、Macintoshの戦略がどうなっていくのかも楽しみですね。

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