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2012年9月20日 (木)

『もっと自由に働きたい』という気もちは分るのだが

 家入氏の名前はクラウドファンディングCAMPFIREで女子学生の学費支援でちょっと問題になってしまった時に知った。

 マイクロファイナンスやクラウドファンディングなどの考え方は以前から知っていて興味は持っていたのだが、CAMPFIREの考え方などには殊更面白味を感じていた。それを作った人がまたこんなに面白い人だったとは……。

『もっと自由に働きたい――とことん自分に正直に生きろ。』(家入一真著/ディスカバー・トゥエンティワン/2012年8月25日刊)

『登校拒否児童だった僕は、高校も1年で中退し、3年間ひきこもった。その後20歳で、福岡にあるデザイン会社に就職をした。仕事自体は面白かったけど、定時出社、上司や取引先とのやりおtり、つき合いで飲み会……、社会一般では常識とされていることに疑問を持って、いや、どうしても適応できなくて、ある日突然行かなくなった。
 学校、そして会社から逃げた』

 という経歴は、昔なら社会性不適格で生きていけなくなる典型例であったわけだ。ところが、家入氏にはひきこもり時代にパソコン通信と、それに興味を持ったがゆえのプログラミングとWebデザインという強みがあった。そこですぐに起業をおもいたつところが家入氏らしいところで、普通ならその技量を利用して何らかの会社に潜り込んで経験を積むというところだ。多分、福岡にあるデザイン会社というのがそんなところだったのだろうけれども、人付き合いのできない家入氏ではそんな会社にも長続きせずに、結局、嫁ができてそれなりに男として社会的責任に目覚めたのが、「起業という就職方法」に行き着いたといったところなのだろう。

家入氏は書く;

『僕がこの本で伝えたかったことは、逃げていい=腐ってもいいということではない。プレッシャーに押しつぶされて動けなくなるくらいなら、死にたいなんて思うくらいなら、逃げ出せばいい。でもそれは、腐ることじゃない。一般的なやり方に自分をはめて、気持ち悪さの中で我慢をしたり、自分を捨てたりするのではなく、「逃げるという戦法」をとる。そこから新しい道が拓けるなら、それはかっこ悪いことでもダメなことでもない。逃げ出すことからはじめるんだ。変なプライドや常識を捨てることで自分を殺さず、腐らせずにサバイブする。
 とことん正直に生きる』

 と。

 でもそれは、家入氏の「面白がり精神」が人一倍強く、その面白がり精神を実現しようとする気持ちが人より数倍強かったからなのではないだろか。『世間一般の常識がおかしいと思っているなら、合わせなくてもいい』というのは事実ではあるけれども、じゃあその常識から外れたところに成功例を見つけるには、やはりそれなりの才能が必要なのではないだろうか。そういう意味では、家入氏にはそんな才能があったということなのだ。

 ITの進展・普及のおかげでこうした家入氏のように、大学(高校・中学でもいいが)を出て最初から自ら会社を興して仕事をしてしまう例が多くなって来ている。それ自体は悪いことではない。無理して窮屈な常識ばっかりの会社に自分を合わせて生きる必要がないということは素晴らしいことではあるけれども、でも、そうじゃなくて自分がフィットできる会社があれば、その会社のお金を使って大きな仕事をすることもできるのである。

 所詮、個人で起業したって使えるお金は限られている。そこで銀行から融資を受けて仕事をすれば、そこは銀行の常識に合わせて仕事をしなければならなくなる。だったら、自分がフィットできる職場があれば、その会社のお金を使って事業をするという、失敗したって「ごめんなさい」ですむ事業をするというメリットもあるのだ。

 ということで、無理して会社に合わせる必要はないけれども、そんなに無理をしなくても合わせられるんだったら、そこに合わせて生きるというのも、選択肢のひとつだということ。そうしてそんな会社で実力をつけてから独立起業したってかまわないわけだ。

 そう皆が皆、家入氏のような才能があるわけではない。

 家入氏が自らの体験を踏まえてアジりたくなるのはよく分かるが、あんまり「その気」にはならないことですな。

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