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2012年9月19日 (水)

『自慢させてくれ』といわれても、ねえ

 いやっ、実に面白い本を紹介してもらったもんだ。

 私の大学時代の友人の(今まで何回か登場している)Y川氏に「いやあ、俺の友達でこんな奴がいるぜ」ってなもんで教えてもらった、元赤軍派の塾講師・金煕志氏なのである。

『自慢させてくれ!』(金煕志著/源草社/2001年7月20日刊)

2012_09_15_035_2

 基本的に金氏は「ノンセクトラジカル」の人なんだなというのがよく分かる。

 あの当時(1970年頃)、学生の気分は「ノンセクトラジカル」の方向に向かっていたし、逆に、セクトにいる連中に対しては「おまえらスターリン主義者なんじゃぇね」という気分が学生の間には満喫していた。特に革マル派に対してそんな気分がいっぱいあった。

 そんな状況の下で、金氏は多分「左翼で一番誠に権力と闘っているのは赤軍派」くらいの気分で共産同赤軍派入りを決めたんだろうな。

 でも、その当時の共産同赤軍派は、もうメチャクチャで、彼らの「世界同時革命」の考え方に従って「国際根拠地」闘争を展開していたわけなのだけれども、しかし、塩見孝也は北朝鮮だというし(まあ、日本とは近いしね)、重信房子はアラブだっていうし、そんないい加減さが、まあ、言ってみればブント(共産同)らしいといえばいえなくもないか。

 いってみれば、その最大の失敗が「共同赤軍」である。

 だって、基本的に「反帝国主義」は同じとしても「反スターリン主義」を標榜するブントと、基本的に「反帝国主義」は同じだとしても、基本的に「毛沢東主義=スタリーン主義」を標榜する「京浜安保共闘=日本共産党左派」が共同歩調を取れるはずはないでしょう。これは完全に「野合」でしかないのに、世間はそれも合わせて赤軍派として取り上げている。要は、世間的な見方としては、「共産同赤軍派が」なんだかわからないけどとてつもなく過激な一派とつながった」という、イメージだけなのであった。

 ところが、それが浅間山荘事件でもって世の中に顕在化してしまたわけだ。

 しかし、そこでの闘いは革命のための闘いであったのか。革命の為に、山荘夫妻を人質に取る「革命的な理由」はあったのか、と考えるとそれについて応えられる赤軍派の広報担当はいないだろう。

 だとしたら、金氏が赤軍派から別れていく軌跡もわからないでもない。もともと「ノンセクトラジカル」なんだから、気にしないで「開成、麻布、灘、ラ・サール」へ教え子を送り込んでも何の問題があるんだろう。

 そうなんだ、このひとは、基本的に「ノンセクトラジカル」の人なんだな、と考えればいいのだ。

 ところで、「元革命戦士、全国指名手配、逃亡十五年!」と書かれた腰巻が気になる。つまり、本書に書かれたことだけで「逃亡十五年」はないと考えられるのだ。つまり、この本に書かれていないことがあるのだろう。それは、書いてしまうと誰かに迷惑をかけるとか、いやいやもっとすごいことなので書けないとか……。

 それが気になる。

 

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