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« ベトナム・フェスティバル2012 | トップページ | 北京国際図書展示会の記事を読みながら、日本の出版界のガラパゴス化について考える »

2012年9月17日 (月)

8x10カメラな仲間たち 写真展2012

『8x10カメラな仲間たち 写真展2012』という催しが麻布暗闇坂にある「元麻布ギャラリー」で開催されている。

2012_09_15_067_2http://tokyo8x10.org/

 主催は「東京8x10組合連合会」という団体なのだが、別に法人格を持った組合などではなく、石田一生、猪股良文、岡田彰、勝原保、黒川晃彦、権平太一、佐藤知志、柴田剛、鈴木ひろし、田勢敏明、橘宏幸、達川清、谷雄治、田村政実、那須川富美男、根本豊治、漂流者、堀野浩司、丸山杏子、満丸祐二、村上新という、今年は21名のフォトグラファーによる任意団体にすぎない。私はこの会の存在を「A Moveable Feast (移動祝祭日)」というヘミングウェイの作品から名前をとったブログによって知っただけであり、「A Moveable Feast」さんというのも上記の人物の中の誰なのかということも知らない(大凡の見当はついているが)。

 8x10(エイト・バイ・テン)というのは8インチ×10インチという意味で、その203.2ミリ×254ミリという超特大のサイズのシート・フィルムのこと。その超特大のフィルムを木製の大型カメラ(昔、町の写真館なんかにあったやつ)で撮影するわけなのだが、そのカメラは組み立て式になっていて、その大きなカメラを撮影現場まで運んで、組み立てて、撮影対象を選んでフォーカスを合わせたら、シート・フィルムをカメラに入れて撮影するという、エラく手間のかかるカメラなのである。ただし、この8x10というカメラは言ってみれば写真の原点ともいえる写真術で、乾板写真の一番最初はこの8x10だったのだ。というより、むしろ小型写真のフィルムではいまから150年も前の時代ではISO感度も低くロクな撮影画像はできなかった。また、今のような引き伸ばし式の印画紙焼付けができなく、密着焼きしかできなかった時代ではネガサイズもそれなりに大きくなければなかなかったという事情もある。

 当然、撮影対象は風景とかポートレイトとかの長い時間(といっても1秒以下だが)「じっとしていることが可能な」被写体だけである。ウジェーヌ・アジェのパリ写真なんかがその代表格で、事件写真なんかは本来一番苦手なジャンルの写真なのだ。事件写真は8x10の縦横半分(撮影面積としては4分の1)の大きさになった4x5(シノゴ)サイズのスピードグラフィックが戦争カメラとして使われ始めて、更にフィルムの感度も上がってきて、以降はブローニー判(6x9、6x7、6x6、6x4.5などのいろいろなサイズがある)や35mm映画フィルムを使用するライカ判なんかが出始めて本格化するのである。

 その報道・事件カメラには一番似合わない8x10で、国会前の反原発デモなんかを撮影している人がいる。夜のデモなので当然、手前の方の人物はぼやけてしか写らない。勿論、皆が皆そんなへそ曲がりばかりではなく、どちからというと風景やポートレイトを撮っている人もいるし、中にはそんな8x10のカメラを作っている工房を撮影している人もいる。

 まあ、要は撮影テーマや対象はまったく会員個人個人で勝手なのだが、そんなユルい集まりの「東京8x10組合連合会」なのであった。

 写真展は9月23日まで開催中。

 

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