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« 『ヤクザに弁当売ったら犯罪か?』って犯罪なんだな、これが | トップページ | 『図解 カメラの歴史』というよりは「日本カメラの歴史」だな、こりゃ »

2012年8月24日 (金)

『僕は写真の楽しさを全力で伝えたい!』というよりも、青山氏が写真を楽しんでいるってことなんだよな

 結局、写真家・青山裕企にとっては、すべての被写体が「記号化」されているのかもしれない。

『僕は写真の楽しさを全力で伝えたい!』(青山裕企著/青海社新書/2012年8月23日刊)

『スクールガール・コンプレックス』においては、童貞の高校生の「妄想力」をベースにしつつも、それは顔の写った「生身の(といっても写真だけれども)、誰某と(知っている人なら)分かる女子高校生」ではなくて、顔の見えない、まさしく「記号」としての女子高校生がいる。

『ソラリーマン――働くって何なんだ?!』においては、何故かピョンと跳ねている(飛んでいるじゃない)サラリーマンが写っていて、それらのサラリーマンも決してオフィスにいない。オフィスにいれば、多少どんな仕事をしているのか、営業系か、技術系か、総務系か、経理系かなどの、そこそこ個性というものの一端が見えてくるのであるが、決してオフィスに入らず、外でピョンなのだ。

 とはいうものの、『ソラリーマン』のサラリーマンは生身の顔をさらけ出して撮影されているわけなので、それなりの個性はある。この「記号と個性」が青山写真のキモなのだそうだが、「記号性」の高い写真は『スクールガール・コンプレックス』だけであり、他は、この本にも掲載されている奥さんの写真のように、やさじさがにじみ出ているような「個性」の写真である。

 つまり「記号性」の写真は女子高校生の妄想一杯の写真だけなのだな。要はそれは「妄想だけ」で作った写真集なのだということなのかもしれない。まさに「童貞の男子高校生」のアレやコレやの妄想。もうちょっと見たいんだけれども、それを見てしまえば「終わり」といわれてれしまいそうで、見ることのできない、まさに「妄想」。

 しかし、その『スクールガール・コンプレックス』のシリーズや『ソラリーマン』を除くと、まあいわゆる普通の写真である。ここに青山氏の「平凡のなかの非凡」というような写真という立ち位置がみられるようだ。

 とは言うものの、青山氏のまさに写真家として生きることを決めたこの文章って、あまりにもカッコ良すぎるんじゃないか。

『写真を続けてゆくことは、夢でも希望でもなく、覚悟。
 旅することで好きな写真から最も遠ざかった時に、旅を諦め(=明らかに見極め)、写真に対す覚悟が決まった、
 それが、たまたまグアテマラだった。』

 う~ん、グアテマラね……。

 

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