フォト
無料ブログはココログ

Amazonウィジェット

  • Amazonおまかせリンク
  • おすすめウィジェット
  • Kindle

« 『歴史でたどる領土問題の真実』要は国境問題には解決はないということについて | トップページ | 『ヤクザに弁当売ったら犯罪か?』って犯罪なんだな、これが »

2012年8月22日 (水)

『中国はなぜ無茶をするのか』というよりも国民的中二病とのお付き合いを

 まあ、確かに中国四千年の歴史から言って、この200年くらいの間のイギリスに蹂躙され、ドイツに蹂躙され、日本に蹂躙された歴史はホンの些細な現象だ。その現象が自らの問題ではなくて他国からの仕掛けである以上、そこにはいくらでも文句を言う素地はあるわけで、そんな状況の下であれば、その反対の言い分としていくらでも「ムチャぶり」はできるわけだ。

『中国はなぜ無茶をするのか 知らないではすまない中国の大問題2』(サーチナ著/アスキー新書/2012年8月10日刊)

 ところが問題なのは、2010年にGDPで世界第二位に躍り出て、今やアメリカに次ぐ大国になってしまった中国が、何故新興国のように自らの主張ばかり述べて、相手の言う事を聞かず、まるで中学2年生みたいな「ムチャぶり」をするのかということなのである。

『もともと日本は、とくに古代から中世においては、中国から文化を輸入して発展を遂げてきた歴史を持っています。中国人にとって、「中国が先生、日本は生徒だった」という意識が強いのです。にもかかわらず、明治維新(1868年)以降たちまち近代化に成功し、あっという間に中国を追い越してことへの驚きと妬み、そして畏敬と羨望。さらに、日清戦争’1894~1895年)で台湾を奪い、日中戦争(1937~1945年)ではありとあらゆる残虐非道を働いたとされる日本への恨みといったものが、複雑に入り混じっているのが今日の中国人の対日本観であると言えます。
 日本人は、よいことこも悪いことも、つまり近代化にせよ戦争にせよ、モノに取り憑かれたように徹底的にやる偏執的な性格をもっている、という印象も強いようです。
 また、戦争の残虐なイメージがある一方で、近年になってからは、漫画やアニメに代表される「かわいい文化」を持っていることも知るようになりました。そのギャップの大きさも、「日本人はどうもよくわからない」という戸惑いに結びついているようです。』

『世界一の経済大国であることへの純粋な憧れや、尊敬の念で米国を見ている中国人は少なくありません。「ひと旗あげたい」とアメリカンドリームを夢見て米国に留学する中国人学生も膨大な数に上がります。しかしながら、世界一の強国であるがゆえに、自分たちの主義主張を一方的に押し付け、権利をずけずけと要求してくる自己中心的な米国の態度に辟易している中国人が多いのも事実です。
 こうした、米国に対する尊敬と反感のないまぜになった複雑な思いは、何も中国人に独特のものではなく、わたしたち日本人や世界中の他の国々の人々にも多かれ少なかれあるはずです。
 ただし、中国人の場合は、そこにはもうひとつの独特の感情が加わります。それは、「なぜオレたちじゃなく、米国が世界一なのだ?」という嫉妬とも言える感情です。
 中国には数千年の歴史があり、世界史上の最大発明(火薬・羅針盤・印刷術)をはじめとするさまざまな文化を生み出してきました。人口も米国の四倍以上あります。本来であれば、自分たちが世界一になていてもおかしくない存在なのに、なぜ米国にここまで差をつけられてしまっているのだ、という不満を中国国民の多くは潜在的に抱えているのです。2010年に世界二位の経済大国になったとはいえ、米国との圧倒的な経済力の差、そして軍事力の差を考えると、「われわれはまだ本来の力、あるべき地位を手に入れていない」というのが中国人の基本的な認識であると考えて間違いないでしょう。』

 こうした対日観、対米観の基本を見てみると、経済力ではさすがに世界第二位の地位を確立したにもかかわらず、いまだに我等の方が劣等に位置する部分がある、という基本的な観念が中国の人々にはあるのだろう。片方は文化的側面であり、もう片方は軍事的側面である。そして、その両側面は多分中国が絶対的に追いつけない部分でもある。つまり、文化的側面は経済力では如何ともしがたい歴史的な生成物であり、軍事的側面はアメリカが第二次世界大戦とその後の冷戦下、60年の歳月をかけて築き上げてきた中ソ包囲網なのである。たかだか経済離陸を遂げてきて20年あまりの中国が追いつけないのは無理はないだろう。あと40年位経ったらどうなるかは何とも言えないが、少なくとも現状はその通りであるのだからやむを得ない。

 問題は、あと40年経ったときの中国の在り方である。大きいのは現在の中国が「共産党一党支配化」にありながら「資本主義経済」で発展を遂げている点である。崩壊前のソ連もそうだったが、今の中国が昔ソ連を批判したまさしく「修正主義」であり、それでいながらスターリン流の「社会帝国主義」であるという事実だ。国の版図を縮小させる気はさらさらないし、むしろウィグル族やチベット族の独立を認める様子は全くないということなのだ。

 現在の中国は漢族が支配している。中国の歴史では漢族以外の民族が支配していた元などの時代はそれほど他民族に対する支配の度は強くなかった。チベット族なんかも独立した存在として認められていた時代があったのだ。ところが漢族の時代はそうした容認の動きは全くなく、多民族国家という実態を全く無視した支配体制を布いている。この漢族支配が終わらない限りは、中国の姿勢が変わることはあまり考えられないし、多分変わることはないだろう。

 中国の今のような対外的な態度が変わることがあるとしたら、それは漢族支配が終焉して、多民族融和政策がとられるような時代になってからのことではないだろうか。まあ、それまでは、周辺の国家も国民的中二病に付き合うしかないのかもしれない。

 しかたないね。

 

« 『歴史でたどる領土問題の真実』要は国境問題には解決はないということについて | トップページ | 『ヤクザに弁当売ったら犯罪か?』って犯罪なんだな、これが »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

漢族って今の中国の支配民族でしょ。
満州族とかウイィグル族とかいるわけで。
まあ、たしかに大きすぎるというのは事実で、実際に北京や上海の威光が届いていない地区も沢山あるようですね。

漢族はもういないんじゃないですかね。五胡十六国の時点で北と南と西の民族に絶滅させられてると思います。
そも、かの国は広大すぎまするよ。3つ、もしくは9つに分解するでしょうし、既に軍閥はもはやそういう状態です。統一を保持するのに思想では足らなくて反日なわけで。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549500/55466908

この記事へのトラックバック一覧です: 『中国はなぜ無茶をするのか』というよりも国民的中二病とのお付き合いを:

« 『歴史でたどる領土問題の真実』要は国境問題には解決はないということについて | トップページ | 『ヤクザに弁当売ったら犯罪か?』って犯罪なんだな、これが »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

PEN PEN チョートクカメラ日記

自転車フォトグラファー 砂田弓弦

シュクレはお留守番

アローカメラ&我楽多屋

まだ東京で消耗してるの?