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2012年8月 3日 (金)

『看板学部と看板倒れ学部』といってもいろいろあるんです

 まあ、そりゃあ「看板学部」って言われるところだっていろいろあらあな、というもんだから、「看板倒れ」って言われてもなあ、それもいろいろあるってもんでしょ。

『看板学部と看板倒れ学部』(倉部史記著/中公新書ラクレ/2012年7月10日刊)

 本書において「看板学部」の代表選手と言われている「中央の法」「慶應の経済」「早稲田の政経」ったって、「看板に偽りあり」なのであります。

 たとえば、看板学部の代表選手のように言われている中央大学法学部のケース。たしかに司法試験の「合格者数」に関しては、1951年から1970年まで大学別の合格者数ではトップだったが、そこにはウラがチャンとある。

 確かに中央大出身者が司法試験合格者の数ではトップではあったが、実は、現役合格者では東大が断然トップだったのだ。中央大は司法試験浪人を含めて「出身者トップ」であるに過ぎない。じゃあ、東大の司法試験浪人はどうしたのかと言えば、そいつらは国家公務員試験第一種(いわゆるキャリア試験ってやつ)に合格しているか、弁護士以上に稼げる企業に就職しているのだ。つまり、弁護士になるしかないという追い詰められた中央大生が、どうやっても司法試験ということで、浪人しても司法試験に合格しなきゃということで、どうしても司法試験に合格するために一所懸命勉強して合格した、その結果が「東大よりも中央大のほうが司法試験合格者が多い」という理由なのである。

 当然、そこには司法試験の出題者がほとんど東大の法学部教授だってこともあるんですが、まあ、それによる出題の漏れの噂につては言及するつもりはないですが。実はあってもおかしくはないよね。

 ね、別に看板学部だって、かなりの無理をして看板学部を維持してるんです。

 そんな訳で、昨日今日、新しい名前をつけて看板学部にしようってほうがおかしい。よっぽどの歴史を持って、実績を上げて、それで「本学の看板学部」っていうのならかまわないが、最近つけたばかりの学部名でもって、その学部を「看板学部」にするってのは、やはり無理があるだろう。

 で、結局「看板倒れ学部」になってしまうわけなのであるが、それもむべなるかなである。だって、何を持って「看板」にするのかが定まっていないような学部つくりがうまくいくわけはない。それこそその学部がなくなってしまえば我が大学そのものがなくなるのだ、というような迫力を持って学部を創設するのならば、それを皆で応援しようではないかという気分にもなるのだが、たかだかマーケティングの結果から「この名前の学部がいいんジャネ」なんていって作ったような学部なんて、誰もなくなったったって困らない。

 まあ、所詮、大学の学部なんてそんなもんですよ、っていうか大学なんてそんなもんですよ、って言うほうが正しいか。そう、いまや何を目的とするのか、何のために作るのか、そこで何を教えるのか(研究するのか)がハッキリしない大学が多すぎる。

 専門学校なら「〇〇専門学校」なんていって、学校の基本方向がみえているのだが、大学の場合、それが見えない。大学の目指す方向が見えない状態で何をもって高校生が大学を目指すのかと言えば、結局「偏差値」しかないだろう。で、結局「〇〇専門学校」と同レベルの偏差値(つまり最低レベル)しかない大学がそこここに出現して、そんな大学をでた人間が「正社員として就職できない」といって問題になっているのだ。

 こりゃあ、日本も最底辺のレベルに合わせた社会になるしかないのであるな。これはちょっと前のアメリカの縮図である。あ、今もそうかな。

 つまり「バカ社会」である。

 世の中の標準をすべて「バカ」に合わせないと、「これは差別だ」とか言われてしまう社会。ちょっとでもエリートを優遇しようとすると、「それは間違っている」という社会。

 今のテレビの「ひな壇」社会である。

 もう、こんな生きずらい社会にはオサラバしたいもんだ。

 今日からは、3日間の周防~長門の旅に出ます。従って、ホテルのネット環境次第ではこのブログもアップできない状況もあるかもしれず、といっても多分ほとんどは大丈夫な予定なのだけれども、まあ、楽しみに(でもないか)してください。

 とりあえずは、徳山コンビナートだっ!

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