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2012年8月19日 (日)

ザ・マクロス原画展

『ザ・マクロス原画展』というのが8月22日までの予定で、池袋西武で開催されている。

2012_08_18_008_2

http://www.macross-gengaten.com/

 詳しい内容は上のアドレスをクリックしていただくということで、私が語りたいのはマクロスというロボットアニメについてではなく、そこに登場していた「バーチャル・アイドル」についてなのである。

 リン・ミンメイというのが『超時空要塞マクロス』に登場してくるバーチャル・アイドルの名前だ。勿論、それはフィクションの上での存在でしかなかったわけだが、しかし、当時のアニメオタクの一部には彼女の個性を認め、ひとりの確立したアイドル歌手としてみる人もいたわけである。当然、それはオタクたちだけの間の同意でしかなかった訳だが、「コンピュータ・グラフィックスが作る仮想の人間(アイドル)がいて、その仮想のアイドルに人々が夢中になる」というテーゼを生み出した最初のきっかけではあったわけだ。それまでのアイドル歌手というものは、当然生身の人間だったわけで、そこに「バーチャル・アイドル」というものを設定して提示した意味合いは大きい。

 リン・ミンメイのコンセプトとキャラクター・デザインをした美樹本晴彦は、オリジナル・アニメ『メガゾーン23』でも、リン・ミンメイと同じコンセプトの下、時祭イブというバーチャル・アイドルも生み出している。

 当然、この頃のバーチャル・アイドルとは言っても、それは2Dの手描きアニメでしか作れなかったわけで、それはその他のアニメーション登場キャラクターと同じく2D手描きキャラということなので、それらのキャラクターの間にはあくまでも「コンセプト上(片方は実在のキャラという設定で、もう一方はバーチャルなキャラという設定で)」だけの違いでしかなかったわけだ。

 勿論、1980年代後期から1990年代にはすでに3DCGというものが登場してきて、映画にも一部使われてきている。日本でも、TVアニメ『名犬ジョリイ』や『子鹿物語』などで先駆的にCGを使い始め、映画『SF新世紀レンズマン』などで3DCGを(人間キャラクターではないけれども)フルに使用していた、現在の東京工科大学・金子満氏などの働きのおかげで、とりあえずCGを使ってみようかという発想法は、アニメーション映画の世界では当たり前の考え方にはなっていた。

 199年代に入ってホリプロが伊達杏子というCGアイドルを作ってみたり、漫画家のくつぎけんいちがテライユキというキャラクターを作ってたのは知っている。伊達杏子はテレビにも出演していたが(ただし、出演していたことは覚えているが、どんな内容かは全く覚えていない)、残念ながら当時のテクノロジーでは、自分が歌うのが精一杯で、それ以上の事はできなかった(まあ、それも清純アイドル歌手の基本的テクニックではありますが)というアイドル歌手の基本を守っていたのであります。

 問題の伊達杏子や、テライユキにどんな問題があったのかと言えば、要するに「人型」をしていた、ということなのである。

 そのことで一番失敗したのが映画『ファイナルファンタジー』であろう。ゲーム「ファイナルファンタジー・シリーズ」でもって蓄財したスクェアエニックス社が、「ファイナルファンタジー」のクリエイターである坂口博信氏のわがままを聞く感じで作った映画なのである。

 で、出来上がった映画がどういうものかといえば、まさしく「人に良く似たロボットに対して人間が拒否感を覚える可能性」を論じる「不気味の谷現象」と呼ばれる作品の典型例で。要は、CG的には実に人間に似ているのだが、しかし、絶対に人間らしくないところを持っている、その為に見た人に嫌悪感を覚えさせるという問題なのだ。

 つまり、例えオタクとはいえ「本物と偽物の判断はできる」ということで、いかにもな偽物(でもある意味本物の)バーチャルアイドル=初音ミクの方向に行くのである

 元々、初音ミクは2Dアニメキャラクターの3D版みたいなキャラクターである。少なくとも、伊達杏子やテライユキのような、普通の人に近いキャラじゃなくて、まんまパソコンでいじりやすいような、3Dキャラとしてはあまりにも「普通」っぽいキャラである。

 そう、初音ミクっていうのは、多分、日本の「バーチャル・アイドル史」に関して、普通の生活から上がってくるアイドルになるのかも知れない(勿論、反語ですよ)。

 

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