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2012年7月10日 (火)

『世界のグロービッシュ』は世界の共通語なんだからさ

 本書が「グロービッシュの世界(The World of Globish)」ではなく、「世界のグロービッシュ(globish The World Over)」というタイトルにしたのは、そういう意味だったのか。そう、それが大事なんだよな。

『世界のグロービッシュ 1500語で通じる驚異の英語術』(ジャン=ポール・ネリエール/ディビッド・ホン著/一般財団法人グローバル人材開発訳/東洋経済新報社/2011年3月31日刊)

 つまり、この本はグロービッシュってこんな言葉なんですという説明をした本ではなく、すでに世界語として通用しているグロービッシュという言葉がある。是非、英語ネイティブの人たちもグロービッシュを話して、世界中の人とつながりましょう、という提案なのだ。勿論、「文化」としての英語を残すことには何の問題もないが、そうではなく世界中の人とつながる「ツール」としてのグロービッシュである。

 なにしろ、この本自体がグロービッシュ、1500の英単語と基本的に能動形だけで作る簡単英語で書かれているのだ。その1500語というのは、たとえば"This is a pen."という日本の英語の教科書に最初に出てくる、be動詞や冠詞なんかも総ての単語を含んだ1500語である。つまりほとんどの日本人で、中学から10年間英語を学んだ人なら知っているはずの単語「だけ」で書かれているのだ。私自身も「英語」で書かれた本を、まったく辞書を開かずに読み終えたというのは、それこそ生まれて初めての経験であり、それは感動的な出来事であった。

 著者の一人であるジャン=ポール・ネリエールはfランス人だが、IBMでヨーロッパ・中東・アフリカ担当副社長だった人であり、IBM USAのインターナショナス・マーケティング担当副社長だった人物だ。つまり、アメリカ企業で英語にどっぷり漬かりながら、しかし、「そこには」英語ではない世界共通語、1500語だけの単語で通用する「ツール」としての英語=グロービッシュがあることを発見したわけである。

 そんな形でグロービッシュを見つけたネリエール氏は、むしろ問題があるのはNative Englishだという。確かに、非ネイティブ同士の話だと、お互い英語が下手な同士だから、互いの下手な英語に対する理解が進みやすい。つまり、相手の下手な英語を分かろうとする気持ちが働くのだ。それに比較してネイティブの場合は、相手のブロークンが英語を分かろうしない。幸い私の経験では、アメリカ西海岸の英語は白人以外は基本的に、アジア人、ヒスパニックの英語なので、ブロークンが当たり前ということなので、西海岸では仕事で英語を使っていて困ったことはない。これが中西部や東部なんかに行ってしまうと、少しは状況は変わるのだが、それでも西海岸で慣れてしまえば、東に行ってもなんとか通じる、というか誤解はされない程度の英語はなんとかなる。まあ、イギリスに行っちゃうと、ちょっとねということはあったが。

 つまり、一番ダメなのはイギリス人なのかということなのだけれども、実はそうじゃない。勿論、ロンドンに住むイギリス人は、世界中の人が英語を喋れないことはわかっている。しかし、彼らの問題は「イギリス語に変わる世界共通語」が分かっていないことなのだ。当然、イギリス人はアメリカ人ほど「ノン・バーバル」コミュニケーションを信じていないから、完全にバーバル・コミュニケーションたる「完璧なイングリッシュ・コミュニケーション」を望むわけだ。だからと言って、そんなイギリス人であっても、結局はイギリスという国は、インドからの移民は受け容れなければならないことが基本にある国だし、だということはインド人の「時制を無視する英語」を多分受け容れているのであろう。ということは、イギリスという「英語」の本拠地においても、「英語」は大事だけれども、それ以上に世界共通語の方が大事だ、ってことになれば、それは世界共通語たる「グロービッシュ」でいいじゃないかよ、という話になるのだ。

 つまりは、世界に冠を掲げたように思われる「英語」だが、それは言ってみれば、アメリカ、カナダ(の一部)、イギリス、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドという、旧イギリス帝国領土の言葉でしかない。

 そう、「英語」は世界のマイナー言語なのだ。「英語しか喋れない人は世界のマイナー人種」という感覚で見てみれば、世の中は全く変わる。

 そう「グロービッシュ」が当たり前の世界にしましょうよ。

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