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2012年7月22日 (日)

『ぱいかじ南海作戦』は一種の麻薬か?

 南の離れ島、海辺のキャンプ、焚き火、ビールの大宴会、といえばまさしく椎名誠ワールドの大開陳なわけだ。

『ぱいかじ南海作戦』(監督・脚本:細川徹/出演:阿部サダヲ・永山絢斗・貫知谷しほり・佐々木希/制作:アルケミー・プロダクションズ/2012年7月14日公開)

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http://paikaji-movie.com/

 しかし、考えてみればテントを張ったキャンプ生活というのは、ホームレスの生活とそんなに変わらない生活なんだなということである。テントのかわりにブルーシートがあるというだけで、実際にはそんなに変わりはない。問題は、キャンプの場合は、いつでも、その気になれば、元の生活に戻れるということ。ホームレスの場合は最早そこが最終舞台というか、まあ最終ではないかもしれないけれども、本人の考え方次第では最終生活ということになる。問題は、生活する際の工夫の問題である。それだけで考えてしまうと、その二つの間には、あまり変化はないようだ。

 原作と映画の間では一つだけ違う点があって、それは原作では主人公・佐々木しかし自称・宮本武士、宮のおっちゃんの持ち物総てを盗んでしまった“海浜野宿窃盗団”のメンバーがマンボさん、ヨシオ、メリヤスの上下を着た老人、インテリっぽい戸塚、ヤク中のギタさんという5人から、戸塚がいなくなった4人組になった程度で、あまり登場価値のない戸塚を削ったんだろうなと言う程度の判断。

 問題はそんな“海浜野宿窃盗団”に身ぐるみはがれた本名・佐々木・自称、宮のおっちゃんが、自分も自ら“海浜野宿窃盗団”になろうと志すのだが、結局そうはなれずにオッコチくんやアパ、ミキという女性を含んだ4人組の“ホームレス軍団(実はお金はある)”のリーダーにいつの間にかなってしまうという面白さなのだ。

 つまり、こうした南の島のホームレス生活が、皆を幸せにはしないかもしれないけれども、明日を考えなくてもいいような生活を実現するかも知れない、ということなのだ。これが、キャンプのいいところかもしれない。やっていることはほとんどホームレスと同じかも知れない。しかし、いつでも「普通の生活」に戻れる状況のなかでの、一時的なホームレス生活。それはそれで楽しいかも知れない。というか、そうしたワイルドな生活が好きな人にはね……、ということなのだが。

 こうした生活は一方では理想なのかも知れないが、他方ではそうも行かないのではないか、という気になる。だって、携帯電話が「圏外」になることは私的には何の問題もないのだが、だとするとパソコンもWi FiやWi Maxも「圏外」でしょ。それは困るのコトですよ。

 いまや、生活の基盤になっているインターネットなのだな。それがないと生活が出来ないとまで思ってしまっている、私たち。あ、でも考えてみれば今から20年も前まではブログもTwitterもFacebookもない世界に、我々はいたんだ。と、考えてみればそんなものがなくても生活するには何の問題もないはずなのだ。

 じゃあ、そんな生活を送ってみようかと考える人が出てきそうである。皆で南の島にでもいってみましょうかね、っていう気分にさせてしまうのが「ヤバイ」というのが、この作品の面白さなのかもしれない。

 そう言ってみれば、麻薬的な魅力を持った映画なのだ。

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