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2012年6月15日 (金)

ランス・アームストロング氏のドーピング違反の正式判定

 結局、ランス・アームストロングは最終的に「クロ」ということになってしまったようだ。

「アームストロング氏にドーピング違反の正式判定」(ウォール・ストリート・ジャーナル)
<http://jp.wsj.com/Life-Style/node_460408?mod=SlideshowRelatedLink>

 もともと、今回のドーピング疑惑は、2010年に元USポスタルでのチームメイトのフロイド・ランディスの告発がきっかけだった。当時のUSポスタルの監督のヨハン・ブリュイネールとランスからドーピングを進められたことと、スペイン、ジローナにあるランスのマンションに行ったときに冷蔵庫の中にランスとジョージ・ヒンカピーのEPO血液が保管されているのを見たという証言から発したものだ。

 このランディスの訴えによって捜査を開始したアメリカ連邦捜査局による捜査は、2012年2月に違法性はないということになって、その捜査資料を全米アンチドーピング機関(USADA)に引き継がれていたものが、USADAが正式にドーピング違反の判定を下した、というもの。『ラフ・ライド』を書いたポール・キメイジなんかは前からランスはドーピングをしているに決まっているという発言をしていたのだが、結局、それが正しいということになってしまうのだろうか。

 ランスは「判定は根拠がない。悪意によるものだ」と反論しているが、今後はUCI(国際自転車連合)に舞台が移されて争われるのだろうが、UCIがランスの1999年から7年続いたツール・ド・フランスの総合優勝記録は剥奪されることになるのだろう。全部なのか、年によってということなのかは分からないが。

 21日間をかけて3,000km以上を走る三大ツールの競技としての厳しさはよく知られている通り。そんな競技のさなか、蓄積する疲れからクスリに手を出したくなる気持ちはよく分かる。ましてや、優勝だけが価値を持つという欧米式の考え方である。2位や3位では意味がない以上、勝ちにこだわって、それこそ「分かんなきゃ何やってもいいんだぜ」とばかりにドーピングに走るのであろう。

 もともと、ランスのドーピング疑惑はその「癌からの生還者」という出自から来ていたのだった。それまではワンデイ・レーサーだったランスが、癌から生還してからは完全にステージ・レーサーに変身したというのは、本人に言わせれば闘病生活のおかげでトライアスロンでついた上半身の余計な筋肉が落ちて体が軽くなって登坂能力が上がったからだ、というのだが、しかし、癌で既に転移までしていたという重病から帰ってきた選手が、自転車レース、それも三大ツールのような過酷なレースで勝てるということのほうが不思議なわけで、そこは勝てない選手の嫉妬も含まれて、ドーピング疑惑を持たれても仕方がないことだ。

 まあ、ランスがアメリカ選手だということも、そして経済でも政治でも優位に立つアメリカが、スポーツの世界でも、それも欧州に発するスポーツで優位に立ってしまったということが、欧州の国々では嫌われる原因でもあったわけで、それはやむをえない。むしろ、ランスが疑惑を喧伝されるたびに、それを否定はするが証明をしてこなかったことのほうが、問題を長引かせてしまったことにもなるのではないだろうか。

 まあ、積極的に証明をしてこなかったランスに問題ありとする見方をすることが、当面正しい方法だとは思うが、いずれにせよ、引退した選手のドーピング疑惑なんて今から調べようもない事柄なんだから、できれば現役のうちに決めて欲しかった。

 とはいうものの、ヤン・ウルリヒやマルコ・パンターニとの死闘は今でも記憶にある。モン・バントゥでのパンターニとの死闘は今でも記憶に新しい。その記憶がドーピングの結果だからということでなくなってしまうわけではない。別にそれでランスの栄光の自転車人生が否定されるわけではないのだから、疑惑を認めなくてもいいけれども、でも、虚しい抵抗だけはしないで欲しいものだ。

『ラフ・ライド アベレージレーサーのツール・ド・フランス』(ポール・キメイジ著/大坪真子訳/未知谷/1999年5月刊)

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コメント

積極的に証明をしてこなかった???

何を言ってるのか理解できません。
レースで上位入賞した選手は、必ずドーピングテストを受けるのは当然ご存じのはず。

ランスはこれまで500回以上に及ぶドーピングテストを受けて、すべてが陰性だったわけです。

これが証明になりませんか?

それとも、他にどんな証明ができるのでしょうか?
ド-ピングしていないことの積極的な証明方法を教えてください。

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