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2012年6月21日 (木)

『バカヤロー市議会議員』と言っても変わらない地方議員はヤメろ

 本当にこんな市議会議員ばっかりだったら、それこそ「バカヤロー市議会議員」なんだが、実態はかなりそれに近いようだ。

『バカヤロー市議会議員 アナタの町にもいる妖怪政治屋!』(川名雄児著/晋遊舎新書/2012年5月10日刊)

 著者の川名雄児氏はフリーランス・ライターである。ということで「プロの市議会議員(って、そんなのいるのかね)」ではないということもあって、割と好きなことを言っている&やっている、という感じだ。

 しかし、議員の仕事は次の選挙で当選することだというのは、国会議員から末端の地方議員まですべて同じというのが、基本的におかしいのだなあ。国会議員の場合は、議会や予算委員会なんかはテレビ中継があるから、そこで活躍したというのが次の選挙で有利に働くわけなので、それなりに「国政に一生懸命になる(という姿勢だけでも見せる)」ということなのだろう。しかし、地方議員の場合は議会がテレビ中継されるなんてのは都議会くらいのもので(MXテレビでやってます)、それ以下の地方議会なんかはテレビでの中継なんかはないから、実際にはかなりいい加減な態度で議会に臨んでも、そんなことは自分の支持者には分からない。ということで『議会は「八百長」と「学芸会」』『討論という名の「いうだけ番長」』『そもそも議会は議論をすることを考えていない』『議員の賛否はわからない』『市民の話に耳を貸さない議会』というテイタラクになってしまうのだろう。

 そこで、北海道の栗山町というところで議会基本条例というものが2006年に施行されたという。この「栗山町議会基本条例」の全文を読んでみたのだが、なんともはやという感じなのである。ここでは川名氏のまとめを本書から引用する。

・議会は公正で透明性と信頼性を重んじる
・議員同士で議論をする
・町民の課題意識を把握する
・個別利益を求めるだけでなく町民全体の利益になるように行動し、説明責任を果たすのが議会である。

 というものである。

 なんだこりゃと思った方は普通の感覚を持った方である。だって、こんなことは当たり前でしょ。ところが、こんな当たり前のことを再度確認しなきゃならない地方公共団体、つまり各地方での議会基本条例を施行したところが、県で9か所、政令指定都市1市、市町村で59か所もあるのだ。これじゃ子供の学級会だ。まったく議員諸氏って議会が何のためにあるんだってことが分かっていないようだ。こんな条例を定めないと議会が活性化しないような状態で、なんで地方分権なんてことが言えるのだろか。

 それでなくとも、東京都を除けば地方公共団体の予算は減ってきているわけで、そんな状況のなかで市民に気持ちよくなるような施策は減らさなければならなくなってきている。道路だって新しく作るわけにはいかないし、施設だって既存のものを流用して作るようなことになるだろう。いずれにせよ公共事業予算が減ってきている中での新規事業ということになれば、厳しさは増してくるわけで、そんな厳しさをもって地方議員は活動しなければならないわけだ。日々接する支持者との間でそんな厳しさを持って付き合っていかなければならない。そんな厳しさをイイカゲンな地方議員が実施できるのであろうか。まあ、多分この稿の前半で言ったような地方議員では無理だろう。要は、彼らは議員という場所に安住して「何もしていない」のだからね。このブログを読んでいる皆さんも、一度でもいいから市議会、区議会なんてものを傍聴してみればいいと思う。その「ヌルさ」加減は半端じゃないのである。本当にこんな奴らに地方自治(ってものがあればいいのだが、実際にはまったくないに等しい)を任せていいのか? ってなもんだ。

 本当の地方分権をするならば、その厳しさを持って活動してはじめて地方分権が可能となるのであり、国の改革が可能となるのである。でなければ、地方は地方のまま中央の言うことだけを聞いている「地方分権」にしかからないのだ。ただし、おおかたの地方議員はその方が自分にとってラクだと考えていることも事実である。問題はそこなんだけれどもね。

 川名氏は最後に書く;

『地方議会の実態は、制度的な課題や選挙制度など、いろいろな要素があって現状のようになってしまっている。だがそのような言い訳はせず、実態に気づき、地方議会や議員の仕事を変えようと議会改革を始めている議会は少数派だが増えてきている。この流れが全国の地方議会に広がれば、これまでの地方議会とはまったく変わることになる。
 議会と議員が本来の仕事をすることで必要と認められるようになれば、議会こそが住民の代表になる可能性が大きいと私は考えている。国の政治不信を吹き飛ばすのは身近な地方議員であり、身近な自治体から政治を変えることが十分可能だと私は信じている。このことが、地方議会の生き残る道であり、ほかにはない。
 そして、日本が萎縮し続けるなか、今、このときに動くか動かないか、これで地方の、ひいては日本の未来は決まるであろうことは断言できる。また、地方議員が自ら動き出すためにも、住民も地方議会の真実を見ることが重要だ。
 その行き先は明確には分からない。だが、大阪における橋下徹氏を中心とした動きは、まさしく、今、動くしかないこの国の真実を反映しているのだと思う。』

 と。しかし、これは大きすぎる課題のような気もする。今の、地方議員にはね。

 とはいうものの、常に、今が動くとき、なのだ。

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