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2012年5月19日 (土)

『ロンドンで学んだ女性の向上心』以上に強力な日本のおばさん

 別に女性が向上心を学ぶためにはロンドンまで行く必要はない。フランスだってドイツだってロシアだって、ということは、この日本にいたって向上心を学び、得ることはできるのだ。たまたま、井形慶子氏が行ったのがロンドンであり、そのあこがれの地、ロンドンでいろいろ学ぶことが多かったというだけのこと。

『ロンドンで学んだ女性の向上心』(井形慶子著/朝日文庫/2012年5月30日刊)

 ということなので、この本には特別なことが書いてあるわけではない。

 例えば『「新入社員で伸びる人と伸びない人はどんな違いがありますか」と聞かれることがあります。私の経験上、決定的なのは、ありきたりの回答になるかもしれませんが、「素直さと真面目さ」があるかどうかです。』というクダリ。『では、「できない人」がどんな人かといえば、何か問題が起きたときに、まず最初にできない理由をいう人です。つまりできない理由をさがす人。「できる人」は、どうしたらできるかを考えて、対策を提案してきます。相手がたとえ新入社員でも、1カ月目ぐらいで顕著に表れてきますので、大きな特徴だと思いました。
「スタッフが足りないから、あなた一人でイギリスに取材に行ってください」と業務命令を出したとします。できない人は、「いやあ、とんでもない。私は英語ができませんから会社に迷惑をかけてしまいます」と答えます。できる人は、「はい、しかし私でいいのでしょうか。英語が話せませんが、いろいろ教えていただければ」と前向きな返事をします。』というクダリなんかは、別にロンドンとは何の関係もない。というかまさに「ありきたり」の回答であって、ロンドン経験がないとこんなことも分からないようでは、最早、人生失格だ。

 つまり『本書のタイトルを「ロンドンで学んだ女性の向上心」としたのも、本書でご紹介した通り、有名無名、会ったことのない人からでさえ、自分が奮起し続ける力を十代からロンドンは与えてくれたと思うからです』という、井形氏自身の特殊な経験から、によるものだということが分かる。

 むしろ『本を書いたり、会社を起こしたり、仕事をいろいろなパターンでやってきて、その中で思うのは、第三者の客観的な目の必要性です。見えないところを指摘できる第三者の目。それが自分を天狗にせず、過ちを犯させないストッパーの役目を果たしていることです』とか、『人生は本当に計画通りにはいかないということです。向上し、キャリアが円熟し、肩書きがついてくると、人との関わりも増え、自分の時間も持てなくなり、予期せぬ差し障りさえ出てきます。向上すればするほどその先を目指すことが、時にしんどくなり、最後は何をすべきか見えなくなってしまいがちです。だからこそ、二十代、三十代では多少無理をしても経験をつむべきです』なんてことは、日本にいても十分すぎるほど、分かることなのである。

 むしろ、面白いのは『日本社会の中で強いのは、「おばさん、おじさん、若い女、若い男」の順番ですよということです。おばさんが最強と思うのは、実は日本が誇るかかあ天下の投影を日々感じるからです。ビジネスをしていて私はおばさんがこの世で一番強いのではないかと思うことが多いのです』という部分を読むと、「何やこのおばはん、典型的なにほんのおばはんやないけ」と思うのだ。

 そう、日本のおばさんはもしかすると世界最強のおばさんなのかもしれない。女王をいただき、女性首相を生んだ、男女平等が世界で一番進んでいると思われるイギリス社会だって、実は女性の平均的地位はそんなに高くない。むしろ、女性主導の米騒動があった日本の方が、むしろ女性は強いかもしれないのだ。

 ううむ、侮れないぞ、日本のおばさん。

 国王に即位した頃のエリザベス2世の写真がカバーに使われていて(う~む、典型的なアングロ・サクソン顔だな)、なんかその話も出てくるかと期待して読んだのだが、残念ながらその話は出てこない。

 残念!

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