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« 『世界で勝負する仕事術』は貴重な体験談なのだが…… | トップページ | 山古志 牛の角突き 平成24年 初場所 »

2012年5月 4日 (金)

若くない『芸術家の肖像』だな。これは

 JR三鷹駅の南口にネオシティ三鷹というビルがあって、その1階から5階までが三鷹CORALという商業施設が入っている。

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 その5階にあるのが三鷹市美術ギャラリー。で、ここで今『芸術家の肖像』という写真展が開催されている。
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 つまり、フランスの19世紀から20世紀初頭にかけての芸術家、ロマン派から印象派あたりまでの画家や彫刻家たちの肖像写真を集めた写真展というわけだ。

 さて、ここで困ってしまうのは、はっきり言って、この写真展は通常の写真展とは異なり、「写真家の写真展」ではなく、「被写体たる芸術家たちの写真展」だということなのである。普通、写真展といえば、それは写真家によって編纂され展示されるのが当たり前である。しかし、この写真展の場合、余りにも多い「撮影者未詳」という表示なのだ。要は「誰が写したのか」ではなく「誰が写されているのか」がメインテーマなのである。

 確かに、19世紀初めのころから写真術というものが一般化されてきて、それまで肖像画というものは貴族などの上流階級だけのものだったのが、肖像写真という方法論が出てきて、「肖像」というものを広くブルジョワジーにまで普及させることになった時代である。当時、雑誌などのジャーナリズムでカリカチュア(風刺画家)として活躍していた多くの画家が、自ら写真術に手を染め、その多くが肖像写真を手がけていたことは想像に難くない。なにしろ、当時一番ブルジョワジーから求められていたのが、自らの肖像写真を写真館で撮ることだったのである。取り敢えず手っ取り早く写真で稼ぐ方法は肖像写真を撮ることであり、それが一番クライアントに応える方法だったのだ。

 で、面白いのが、当時、貴族の肖像画を手がけていたロマン派の画家が、多く肖像写真の被写体になっていたということだ。つまり、自分が描くのはお金になる貴族の肖像画だが、自分は肖像画にならずに肖像写真ですませるという発想だ。お金にならない事には、あまり無駄な出費はしないというフランス人らしい合理性。

 その写真も、初めのころのロマン派画家の場合は、いかにも肖像画の感覚で撮られた写真なのであるが、後期になって、印象派の画家になると、外に出たり、部屋の中でも画家以外のいろいろなものと一緒になって撮影されるという、現代のポートレイトに近いものになっていくということである。その辺、やはり写される人のセンスの問題もあるのだろうな。

 一方、この時代には既にウジェーヌ・アジェあたりがパリの風景写真を沢山撮っていたという事実も忘れることはできない。既に、この頃からポートレイト派、風景写真派というものが分かれていたということだ。ただし、まだスナップ写真派はいない。それはライカやローライフレックスなどの小型(ローライは小型とはいえないが)写真機が出てきてからのことである。

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 さすがに「太宰の三鷹」なんだな。
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 それにしても、『AKIRA』を作っていた頃の三鷹とは大分様子が異なる。街のつくり、道路のあり方なんかは変わっていないが、店の様相なんかがまったく異なっている。まさしく、24年の歳月を感じさせる風景だ。

 駅前から下連雀方面を望む。正面の突き当たりを右へ折れて、少し行ったところが「アキラ・スタジオ」だった。

『芸術家の肖像』は6月24日まで開催中。サイトはコチラ→ http://mitaka.jpn.org/ticket/120414g/

 ということで、山古志まで行ってきます。

Fujifilm X10 @Mitaka (c)tsunoken

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