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« 『お江戸超低山さんぽ』は超ユル山岳本だ! | トップページ | 『朝日新聞記者のネット情報活用術』っていうけれども、新聞記者がネットなんか使うなよ! »

2012年4月14日 (土)

『サムライと愚か者』ったって、結局会社は残るじゃん。なら、いいのかな?

 結局、戦前からあり第二次世界大戦にも協力した老舗企業と、最近のITバブルでのし上がったポッと出の企業との違いなんだよな。まさに「エスタブリッシュメント=既成勢力」の強さなのだ。

『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』(山口義正著/講談社/2012年3月28日刊)

『堀江貴文が率いた旧ライブドアの粉飾決算が一期で50億円の経常利益水増しで上場廃止となり、堀江が獄中生活を送っているのに対し、オリンパスは約20年もの間、1000億円を超える自己資本の水増しを行っていたこととバランスが取れないのは明らかだった。長年にわたって財務内容を偽っていたのだから、その間の株価形成を歪め、国内外の多くの投資家の判断を誤らせて大損させたのは言うまでもないが、東証は「投資家の判断が著しく歪められていたとは認められなかった」と無理のある結論を導いた。
   <中略>
 オリンパス事件が暴きたててしまった問題は多い。コーポレート・ガバナンス(企業統治)や情報開示の問題だけでなく、日本の経済社会が水面下でいかがわしい金融のプロの存在を許してしまっている点、会計問題や監査法人の能力とそのあり方、営業ツールに堕したアナリストレポートの問題、マスメディアのチェック機能喪失、企業の内部通報制度の不備、株式持ち合いの悪弊……など、数え上げれば切りがない。
 ジェイ・ブリッジの問題もその一つだ。オリンパスが損失の穴埋めに捻出した資金は、ジェイ・ブリッジの子会社が立ち上げた海外ファンドを通じて飛ばし先に流れた。不法行為のお先棒を担いだのが東証二部上場のジェイ・ブリッジであることが判明しているのに、東証はこれについて何の言及もしていない。これでは東証の当事者能力ややる気が疑われても仕方あるまい。』

 ということになれば、当然これはホリエモンとしても何か言いたくなるわけで、『オリンパスの粉飾はすごい規模だ。特捜部は立件したがっているがSESCは及び腰のようである。ま、どー考えてもライブドアとの件と比較すればオリンパスはケタ違いに額もデカいし、粉飾決算の期間も長い。これで上場廃止にならず、刑事処分も無しでは法の下の平等なんてないも同然。
 刑事処分となれば上場廃止、損害賠償で債務超過、バラバラにして身売りということになるだろう。市場のインパクトを考えれば上場維持が正解だろうが、ライブドアの場合はキャッシュリッチ、本業が好調でも刑事処分、上場廃止となった。まぁ、オリンパスに有利な屁理屈をこねて、上場維持を狙いたい人はそれなりにいるのだろう。』と『刑務所なう』に書く。

 結局、オリンパス事件は、オリンパス(旧・高千穂光学)という歴史ある企業が、それまでの「損失計上先送り」の前例をどうにかしようとして、野村證券OBのいかがわしい企業と組んで、おかしげなM&Aを重ね実質それで大損をしたにも関わらず、それをいかにもなかったように粉飾したということにすぎない。結局、シロウトのモノ作りしか知らない企業が、じゃあそれだけで生きていけばいいものを、無理して「ファイナンス」で稼ごうとして、結局は金融屋に踊らせられて、いつものとおり損をするという、よくある光景に過ぎないのである。

 そう、モノ作りの会社は黙々とモノ作りに励めばいいのである。オリンパスはカメラ事業では赤字かも知れないが、いいもの、ユニークなものを作っている企業だし、内視鏡部門では世界のマーケット・シェア7割を持っている一大企業なのだ。そんな会社が何で財テクに走らなければならないのか、というところが現在の「金融資本主義」の時代の情け容赦のないところなのだ。しかし、金融資本主義とは言ってみればギャンブル資本主義のことである。当たるも八卦、負けるも八卦、とは言うけれども、基本的にはプロには絶対勝てないのがギャンブルである。ということで、シロウト企業はどんどん深みに嵌まって金を巻き上げられるのだ。

 まあ、オリンパスの場合は戦前からの戦争協力企業であったというところで東証上場廃止にはならなかったのだから、それを奇貨として本来の業務に戻ることだろう。まあ、当然企業価値は落ちているので、いずれどこかの企業の傘下に入ることになるんだろけれども。

 まあ、オリンパスという会社は残る(しかし、企業名が変わる可能性はあるよね)のだから、良しとしますか。

 って、やはりカメラ・メーカーには優しい目になってしまうのか?

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