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2012年4月 2日 (月)

ロベール・ドアノーと演出写真

 東京都写真美術館で開催中の『生誕100年記念写真展ロベール・ドアノー・レトロスペクティブ』を見に行ってきた。

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(c)Robert Doisneau

 ロベール・ドアノーといえば、このチラシにも使っていて、東京都写真美術館の壁面にも使われている『パリ市庁舎前のキス』という作品が有名である。

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(c)Robert Doisneau

 この作品は1950年にアメリカの写真誌『ライフ』が、パリの恋人たちの写真をフランスの通信社に依頼したことがきっかけになって、いくつかの「キス」写真を撮影し、発表したものだ。この写真シリーズはアメリカでもフランスでも(『ス・ソワール』『ポワン・ド・ビュ』などに転載)大成功を収め、その結果1951年にニューヨーク近代美術館でブラッサイなどと並んで紹介されることになり、その後のドアノー写真を決定付けるものとなったのである。

 しかし、この『パリ市庁舎前のキス』ばかりでなく、同シリーズの写真の大半は演出写真なのである。スナップ写真の大家のようなドアノーがまさか演出写真だなんて、とも思うのだが。しかし、じゃあ演出なしの写真が実態であって、演出した写真は実態を捉えていない、というのであろうか。「絶対非演出の絶対スナップ」((c)土門拳) じゃなければリアリズム写真じゃない、という極端な言い方もあるが、じゃあ絶対非演出の絶対スナップ」なら現実の世界を変えることがない、ということもない。

 現実には、写真を撮るという行為をすること自体が、現実社会に対して「足を踏み込む」行為に他ならない以上、そこには何らかの社会への変化要因になってしまうのだ。ということは、そこに演出があるかないかということは大きな問題にはならないだろう。

 というか、ドキュメンタリーなんてものは「ヤラセ」が当たり前のようにあるわけで、それを云々していたら、ドキュメンタリー写真そのものの否定につながってしまうのだ。

Epsn0994_2_2

Epsn1017_2

Epsn1012_2

 ということで、私は演出写真万歳です。

『ロベール・ドアノー・レトロスペクティブ』は5月13日まで、東京写真美術館地下1階で開催中。

EPSON RD1s Summicron 35mm/F2 @Yebisu & Daikwanyama (c)tsunoken

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