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« 飯岡助五郎と座頭市 | トップページ | 『マージナル・オペレーション』は今のところかなり真面目な戦争ゲームだ »

2012年4月17日 (火)

笹川繁蔵と平手造酒

 飯岡の後は銚子っぱずれで、笹川に。

「天保水滸伝遺品館」を訪ねたのだが、丁度お昼時でお休みとのことなので、取り敢えず裏の延命寺へ。笹川繁蔵之碑、勢力富五郎之碑、平手造酒之墓が三つ並んだ、豪華な「天保水滸伝発祥之地」というお墓がある。笹川繁蔵乃勝負石というのが面白い。つまり、サイコロってこと。博徒ですからね。

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 今回は平手造酒がメイン。天保15年の出入りの際に、飯岡側は沢山の死者を出しているのに、笹川側の死者は平手造酒ひとりだけなのだ。飯岡側としては平手造酒が相当の使い手だということは承知の上だから、平手造酒と闘うことは避けて雑魚どもと闘うと思いきや、むしろ皆でよってたかって平手造酒を嬲り殺しにしているのだ。

 多分、平手造酒としては自分が大活躍をして敵を引きつけておいて、その間に味方を逃れさせようという考え方なのではなかったのではないだろうか。飯岡の笹川攻めは基本的には奇襲であった(十手を持った飯岡助五郎の「御用召捕り」という攻撃)から、そうやって味方を逃れさせて、一度退却してから、再び飯岡攻めを考えようという作戦なのだろう。

 つまり、平手造酒は自ら囮になって飯岡側を引きつけておくという、犠牲的精神の戦いだったのではないだろうか。結核で自らの余命の長くないことを知っていた平手造酒の武士らしい戦いざまと言えば言えなくもない。あっぱれ、用心棒の「らしい」死に様ではあったということだ。
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 大きいことは大きいが、その割にはあっさりとした平手造酒の墓にも、何となくそんな憂愁が漂うといっては、大袈裟か。

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 繁蔵が国定忠治や清水次郎長、大前田栄五郎なんかを招いて盛大な花会(つまり大博打大会ですな)を開いたという、料亭旅館「十一屋」。現在は不動産業を営んでるそうだ。しかし、当時からの直系かどうかは聞き忘れた。以前は蕎麦屋だったそうだ。


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 繁蔵最期の地の碑が建っている。ここで飯岡の手の者に切り殺されて、胴体は銚子に、そして首は飯岡に運ばれたという。

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 天保水滸伝遺品館の外観。中は繁蔵やその子分たちの三度傘や旅合羽、弁当籠。食器などの遺品が飾られているが、やはり目につくのはサイコロや、壺振りの壺、博打のルールを書いた本(丁半博打ばかりでなく、手本引きなんかもあるけれども、そんなのが昔にもあったんだ)、賭札なんかは当時のものだし、「利根の川風袂に入れて 月に棹差す高瀬舟」という浪曲「天保水滸伝」の謳い出しを書いた田中角栄氏直筆もある。まあ8畳程度の小さな遺品館ではあるけれども、解説のおじいさんの時折何を言ってるか分からない感じの解説もいい。

 先の、十一屋の話もそのじいさんから聞いたものだ(だからちょっと怪しい?)。

 で、最後は笹川名物「しじみ丼」を食べて帰ってきた。

 しかし、このしじみ丼、つくづくすごいものだと思えてくる。なんたって、あの小さいしじみをひとつひとつ殻から取り出して、醤油だれで煮て卵でとじたものなのだが、問題はあのしじみひとつひとつを殻から取り出している、ということ。私なんか朝、しじみ汁なんかが出たらとりあえず汁だけ飲んでおしまい。ひとつひとつ殻から出すなんて面倒なことはしない。それをひとつひとつ殻からだして作るんですよ。

 すごいね、この辺が日本人の細やかなところなのかな。

 あ、味は勿論いいですよ。深川丼の卵とじ風・実はしじみだよね、というところで深川丼がOKな人なら充分満足できます。私も車じゃなかったら、この上の卵とじだけで日本酒をいただいたところなんですけれどもね……、残念!

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 浪曲といえば広沢虎造が有名だが、「利根の川風袂に入れて」という名調子は玉川勝太郎である。ここに入れてあるのは初代だが、別に二代目でもいい。一度、聞いてみてください。

 小説版『巷説 天保水滸伝』は、山口瞳氏が飯岡の助っ人の子孫だというのは初耳だが、実は読んでいない。今度、読んでみよう。

EPSON RD1s ELMARIT 28mm/F2.8 @Sasagawa, Tonosho (c)tsunoken

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