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2012年4月 9日 (月)

大友克洋GENGA展

 今日から秋葉原で『大友克洋GENGA展』が開催される。

 その関係から『芸術新潮』と『BRUTUS』で大友克洋特集をやっている。昨日の朝はNHKのニュースでもやっていたしね。

『芸術新潮』は、『大友克洋の衝撃』というタイトルで、学習院大学教授にしてフランス文学者で、映画・ジャズ・漫画評論をモノする中条省平氏によるロングインタビュー『大友克洋を作ったものと大友克洋が作ったもの』を中心とし、村上知彦の大友克洋論『マンガ史を呑み込む「空白」』、日本映画研究家のアメリカ人、パトリック・マシアス『海を越える「AKIRA」ショック』を周辺に、描きおろしSF短編『DJ TECKのMORNING ATTACK』を加えた83ページの特集で、最後は美術評論家、椹木野衣による『近代美術史を包括する絵画性』という論考でおさえるという、いかにも『芸術新潮』ふうの特集。

一方『BRUTUS』は、『大友克洋、再起動。』というタイトルで、『再起動1―新連載マンガ』『再起動2―新作アニメ』『再起動3―原画展』という記事を中心にして、『大友克洋の鑑賞講座』として、建築評論家、五十嵐太郎による『第1講 都市と建築論』、マンガ評論家、伊藤剛による『第2講 マンガ的表現論』、美術史家、山下裕二による『第3講 美術と表現論』を配し、井上雄彦氏と大友克洋氏の対談、匿名インタビュー『いま再起動する理由』に特別付録『「大友克洋、再入門。」BOOK』+『AKIRA』シールを付けた、基本的には「大友克洋を知らない『BRUTUS』読者」へ向けた内容になっている。総ページ数は78ページ。

 もうちょっと、『芸術新潮』という<芸術誌>と、『BRUTUS』という<文化情報誌>で扱い方が違うと思ったのだが、意外なくらいコンセプトが似通っているのが面白い。

 確かに、1973年『漫画アクション増刊』に処女作『銃声』が掲載されてから、既に39年、『AKIRA』が『ヤングマガジン』で連載開始されたのが1982年だから、それから30年だし、同じ『AKIRA』のアンメーション映画が公開されたのが1988年なのだから、そこからでも既に24年経っているわけで、大友克洋氏も既に歴史的存在になっているわけだ。しかし、いまだにコミックス『AKIRA』も重版を重ね、アニメ『AKIRA』も映画、VHS、LD、VHD(!)、DVD、Blu-ray Discと、その後のすべてのメディアに転換されて、いまだに生き続けているというのもたいしたもんだ。

 わたし自身は『ショートピース』で読者としてつき合い始め、その後アニメ『AKIRA』からは監督と制作担当者としてのつき合いとなって、現在は単なる大友映画のいちファンとしてのつき合いとなったのであるが、そう思えば随分長いつき合いともなったわけである。

 中でも思い出深いのは『BRUTUS』の中綴じ付録『大友克洋、再入門。』の中の『ヤングマガジン』編集者(当時)の由利耕一氏への取材記事の中にあった『由利さんが残している当時の手帳(p.74・75)は、その様子を生々しく物語っている。土曜日の午前5時に下描きが完成。日曜日の午後7時に人物のペン入れがアップ。そして、月曜日の朝8時に20枚の原稿が上がっている。そしてこのスケジュールを見ると、由利さん自身の1週間のほとんどの予定が『AKIRA』のために割かれてることもわかる。
「ずっと大友さんのところにいて、男ばかりで、梶井基次郎の『檸檬』じゃないですけど、みんなで爆弾作っているみたいなものですよ(笑)。』という一文。

 当時、隔週刊だった『ヤングマガジン』なので、二週間に一回は週末を完全に大友氏と過ごしていた由利氏である。一度、彼と話をしていて、「こうやって、二週間に一回ずつ週末を過ごして歳とっていくんだなあ」と感慨深げに話していた由利氏を思い出した。『ヤンマガ』はその後、週刊誌になるのだが、隔週刊ペースは落とさなかった大友氏であった。

 そんな『大友克洋GENGA展』は4月9日から5月30日まで、秋葉原にある「3331 Arts Chiyoda」にて開催中。

 大友克洋作品を知らない人は是非とも、知っている方も、その圧倒的な原画の力を見てください。『AKIRA』の全原画約2,300点をはじめ、その他の作品や最新カラー作品まで公開されます。

 入場は日時指定の完全予約制なのでご注意を。

大友克洋GENGA展のサイトはコチラ→http://www.otomo-gengaten.jp/

Images

このバイクも展示している。

 なお『芸術新潮』にはロベール・ドアノーの回顧展についての記事も載っています。

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