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2012年3月19日 (月)

『26世紀青年 ばかたち』って現代のバカさを描いたのか

『本当は怖いソーシャルメディア』で紹介されていた映画『IDIOCRACY(イディオクラシー)』を見た。

邦題は『本格未来進化映画 26世紀青年 ばかたち』(監督:マイク・ジャッジ/製作:マイク・ジャッジ/エリザ・コプロヴィッツ/20世紀FOX)

 人工冬眠で1年後に目覚めるはずだった主人公が、ちょっとした手違いで500年も冬眠してしまい、目覚めた2505年のアメリカ社会は超低能社会で、まさしく「バカのバカによるバカのための社会」になっていて、ごく平凡な兵隊だった主人公がこの世界では最高の知能をもっていることが判明し、元プロレスラーでポルノ男優上がりの大統領から、この国の食糧危機、経済停滞、ゴミ問題などの解決を依頼されるという話。最後はこの主人公が大統領になり、国民に「本を読もう」という呼びかけをする。勿論、その本は電子書籍ではなく紙の本だというところがちょっと「あれっ」というところではあるが。

 ところで、26世紀のアメリカの描写はテレビではお笑いバラエティとスポーツしかやっていないし、映画はストーリー何もないただお尻のアップだけを延々と写しているだけの映画だし、医者もマニュアル通りの診察しか出来ないし、弁護士も自分の好みでしか弁護しない、裁判や処刑なんかも完全な見世物ショーになっている。タイムマシンがあるというので行ってみると、なんとそれは歴史のお勉強をする機械なのだが、その歴史自体が「チャップリンがナチを作った」というようなデタラメの歴史である。

 つまり「進化」の結果は「劣化」でしかなかった。

 IQが高い人たちは子どもを作らず、低IQの人たちは逆にセックスばかりして、それも生出ししちゃうので子どもをバンバン作って、結果、どんどん国中がバカばっかりになってしまう。

 今のままの社会を進めていくと、26世紀にはこんな社会になってしまうよ、ということなのだろうか。勿論、映画の作り手達は別にそんなに深刻に現代に警鐘を発しようなんて崇高なことは考えていなくて、ネタとして面白がっているだけなんだろうけれども、しかしもはやそんな「おバカ社会のとば口」にいる我々から見ると、そこには現代社会の病巣が浮かんでくるのである。

 アメリカでは配給会社の20世紀FOXからかなり冷遇されて、批評家向けの試写会もせず、宣伝も殆どされずに、全米でたったの130館で公開されたそうである。結果として興行収入は444,093ドルという最低の数字しか上げられなかったそうだ。そりゃそうだろう、だってFOX NEWSをかなりバカにした表現があるものね。

 政治や外交、経済なんかにはちっとも興味がないし、だいたい戦争をやっている相手の国も知らないで、妊娠中絶や同性愛に反対し、聖書だけ読んでればいいと考えて地動説も信じないアメリカのメジャーな人たちは、野球やバスケット、フットボールばかり見ていてマッチョ志向だし、見るテレビはおバカなバラエティばかりだし、本も読まないし、既にしてアメリカは「ばかたち」になっている。

 翻って我が国の状況を見ても、ジャンクフードやジャンクな飲み物ばかり食らって、低級なテレビ・バラエティばかり見て、おまけに政治もショーのような政治ばかりやっているという、なんかアメリカと遜色ない「バカ」さ加減ではある。日本もアメリカと同様「劣化」してるんだね。

 しかし、本当はそんなバカたちを相手にして稼いでいる、利口な人たちがいるはずなのだけれども、何故かそれは描かれない。そこまで突っ込まなければ、「バカの社会」を描いたとはいえないのだけれどもね。

 ま、だからB級かC級扱いなのだろうけれどもね。

Idiocracy2

 遠景に見えるのが巨大コストコです。

(c)20th Century Fox

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