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2012年3月21日 (水)

『内定とれない東大生』tったって、別に当たり前じゃん、とも思うのだが

 しかし、東大出て60社にエントリー、2勝58敗ってどうよ。でも、まあ今は扶桑社に入れて『週刊SPA !』の編集者になれたんだから良かったのかも知れない。ということで、2勝58敗の編集者と採用内定済みの4年生3人と現在就活中の3年生の、現役東大生4人で作ったプロジェクトが「東大就職研究所」。つまりそういう研究所が東大にあるわけではないのですね。

『内定とれない東大生 「新」学歴社会の就活ぶっちゃけ話』(東大就職研究所著/扶桑社新書/2012年3月1日刊)

 しかし、東大生といったって、ペーパーテストで「解」をだすことは得意かも知れないが、「解」のない人生の問題を解くことにおいては、別に他の大学生と変わらないわけで、そういう意味では「内定とれない東大生」がいたっておかしくはないのである。勿論「学歴フィルター」が存在する以上、東大生が就活において圧倒的に有利な点は否めない。しかし、それでも箸にも棒にもかからない学生だっているわけだ。まあなんとなく「東大生=ヲタク」というイメージからすると、もっと「内定とれない東大生」が多いのかとおもったら、逆に随分少ないんだなあ、という印象のほうが強い。

 なにしろ、192人にアンケートをとった結果、内定なしが6人、未回答が2人、大学院進学と答えた人も内定が出ないために大学院進学と答えたと考えて22人、つまり162人(84.4%)が内定獲得って、高くない? 2011年8月~11月にかけてのアンケートであるから、マイコミの8月31日~9月4日のアンケート結果、58.5%。2012年3月の見通し80.1%に比べればかなり高い内定率である。

 では、どんな東大生が「内定とれない」のかと言えば、『何ひとつ自分で決めてこなかった人生なんで、結局、何がしたいかわからないんです』とか、『年収は1年目で600万円以上欲しかった。それを考えたら、外資系企業しかない』とか、『(NHKで)「受かったらどうするの?」と聞かれ、「国Ⅰを受ける予定で、どうしようか迷ってます』と答えたり、『(何故、大手ばっかり受けるのか? と聞かれ)メジャーかどうかです。ぱっと名刺を渡したとき、相手の顔色が変わるような。「ここ知ってる!」とか、「あそこにお勤めなんですか!」とか』、『一次は個別面接ではなくグループディスカッションの企業も多いのですが、一言も話せずに終わることもありました。周りは「司会やります!」なんて言って、とても積極的なんですが、私はどうしても人と話すのが苦手なんです』なんというような奴らじゃ、やっぱりダメだろう。

 結局、「内定とれない東大生」の特徴は、会社選びのポイントは「知名度」「高給」で、やたら就活サイトを使ってエントリー数だけは多く、内定とった東大生はOB・OG訪問やインターンなどのリアルな接触に積極的なのと好対照だ。さらに、異性との交際も積極的で、要はそれはコミュケーション能力にたけている人たちなのだ、ということなのかも知れない。やっぱり、就活においてものリア充がいいわけなのですね。

『週刊現代』がよく記事にする「東大までの人、東大からの人」という伝で言えば、やはり「内定とれない東大生」は「東大までの人」の部類なのだろう。そう東大に合格することが目的になってしまった人たちなのだ。

『大学は、それぞれの将来に向けての学びの場、手段であるべきだ。「自分はいったいどういう生き方がいいのだろう?」「自分はどんな仕事が向いているのか?」といった問いに、就活で初めて向き合うのでは遅すぎる』

『こんな言い方をすると角が立つかもしれないが、東大という肩書きをもってしても、自分と向き合えていない人間は内定がとれないのだから、東大以外――つまりはすべての大学生は、なおさらのことだろう。就活は何も大学3年の秋から始まるものではない。高校受験に大学受験、人生のさまざまな選択の場で、きちんと自分と向き合う必要がある。

 ふわふわしていないで、どしっと地面に足を踏みしめて生きられているか、否か。内定とれない東大生へのインタビューとアンケートから、両者を分けるそんな理由が見えてきた』

 ということなのだな。

 ところで、企業が大学生の採用にあたって重視する素質・態度・、知識・能力というものが経団連のアンケート調査結果として発表されているとして本書にも収録されている。上から順に『主体性/コミュニケーション能力/実行力/チームワーク・協調性/課題解決能力/倫理観/社会性/論理的思考能力/創造力/産業技術への理解/専門課程の深い知識/情報リテラシー/一般教養/外国語能力/専門資格』となっているのだが、これは全くの大ウソである。

 せいぜい、「コミュニケーション(飲みニュケーション?)能力/チームワーク・協調性/産業技術への理解/情報リテラシー/一般教養」ぐらいだろう。だって、「主体的に行動ができ、課題解決能力に溢れ、倫理観と社会性を持っている」人が会社を経営していたら、東電福島第一原発事故なんてこんなに大きな問題にはならなかったし、大王製紙やオリンパスの事件なんて起きなかったのだ。大体が日本経済の地盤沈下の張本人の経団連が、自らの地盤沈下の責任を逃れるために、そんな能力を学生に求めているというのなら、それこそ言語道断だろう。結局、自ら欠けているそれらの能力のおかげで、いまや韓国やインドのモチベーションの高い企業から追い討ちをかけられ、瀕死の状態にあるのだ。

「内定とれた東大生」の発言に『(会社選びの基準は? と問われ)潰れなさそう。有名。与えられた仕事を、求められているちょっと上のクォリティでやりたい。社蓄です。(笑)』とあるのは、若干のテレもあるのだろうが、まあそれが実態だろう。

 むしろ、外資系金融会社の内定がとれた学生の;

『むしろ、大手日系企業に40年の人生を預けることのほうがリスクになると感じます。もし、自分はその会社に合わないと思ってほかの会社に移ろうとしても、転職市場で評価される能力が身についていない。外資はすぐにクビにされるなんてイメージが広がっていますが、逆に言えばクビにならない日系企業を辞めて転職活動をすると、「なぜ辞めたんだ?」とマイナス評価で見られる。外資なら転職市場で評価される能力を身につけられるし、給料も若いうちにそれなりにもらえるから、いざというときの開業資金も貯まる。』

 という言葉に「優秀なヤツは外資かベンチャー」という東大生らしさを感じてしまうのだ。

 

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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

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